私が2人の伯母さんになっても。その66。〜鴨川シーワールド篇/後半〜 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

夏日が続く毎日だっつーのに、まだGWの話である。

前半はこちら・・・

 →『私が2人の伯母さんになっても。その66。〜鴨川シーワールド篇/前半〜

 

水族館に飽き飽きしてきたダッコマンを説き伏せて(ほぼ無理矢理笑)、イルカショーを見ることになった。

 

甥「イルカみたくなーい」

私「ジャンプとかしてかわいいよ〜」

甥「かわいくな〜い」

 

などと押し問答が続いていたのだが、ショーが始まるとキラキラお目目でイルカを見つめるダッコマン。さきほどのアシカのコントショーに比べてわかりやすいのであろう。

 

甥「イルカ〜キュッキュッ」←鳴きまね

 

モチコは妹の膝の上でイルカを見ながらラムネをモグモグ、マイペース。

 

しかしショーが終われば、やはり水族館飽き飽きのダッコマン

「汗お〜じちゃ〜ん!」

さっさとイルカのステージを後にして、汗かき夫のもとに駆け寄って行くのであった。

 

※妹撮影(笑)

汗かき夫、ショーなど興味ないご様子、会場の外で主のいないベビーカーを守っていた。

 

鴨川シーワールドの目玉のシャチ(多分)のショーまでもう少し時間はあるが、

こんな調子で果して見ることができるのかしらねえ・・・

 

小姑のように目ざといダッコマン、クジを発見!

 

甥「クジがある〜」

妹「ひいてみる?」

甥「やりたーい」

妹「じゃ、やろっか」

私「へー、ハズレなしだって。すごいね!!」

 

と思ってお値段みたら、ななななななんと1回1000円!!

そりゃハズレなしだわ。

 

皆「いいもの当てろよ〜〜〜〜!!」

 

店員「あっ!おめでとうございます〜!!!」

甥「きゃーーー!!!イルカ!」←イルカではない。

 

カランコロ〜ン♪

なんと出ました!3等!

シャチのでかいぬいぐるみが当たりました!!

 

義弟「すげえな。さすが神の手。」←甥っ子、ヒキがいいらしい。

 

あんなクリームパンみたいな手が神の手だったとは!!

 

姪「・・・モッチャンも!」

妹「モッチャンもするの?」

姪「モッチャンもするの!」

妹「こんな(くだらん)ことに2000円がきえていくぅぅぅ。」

私「まあまあ、ハズレはないんだし我慢したまえ。」

 

皆「いいのがあたりますように〜」

 

残念、5等(一番下)。

だが、サイズ感としてモチコにぴったりのが当たってよかった。

 

後日・・。

甥っ子はこのシャチたちにそれぞれ名前をつけたそうな。

 

自分の黒いシャチには

「ルカ」←イルカ・・イルカじゃないんだっつーの笑

そしてモチコのぬいぐるみには・・・

「シャチ」

 

・・・ってそのまんまーーーー!

 

汗「自分以外のことに全く興味がないとことか、あもすけソックシ!!!!」

私「うっ」←図星。

 

てなわけでクジのところで思わぬ時間を食ったため、シャチショーが始まる時間ギリギリに会場に行くと、まさかの押すな押すなの大盛況。

 

皆「全然見えない・・・」

 

義弟「ダッコマン、見えるか〜?」

甥「見える。・・下ろして。シャチ見ない〜」

 

私「シャチは見たことあるから、私も別にいいよ〜。」

 ←私と元同僚Kは過去、色々ありましてこのシーワールドに来たことがあるのです。

妹「私も見たことあるからいいけど。」

 

義弟&汗「シャチだけは見たかった・・・泣」

 

なぜか男性陣に大人気のシャチであった。

が、人だかりで見られない、と。

 

甥「あもおばちゃん、あっち行こ〜」

私「シャチはいいの?」

甥「いいの。あもおばちゃん、行こ〜ダッコ〜」

私「今、モチコをダッコしてるから」

姪「モッチャン、ダッコしてるの〜」

甥「あっち行こ〜モッチャンも行きたいって言ってるから〜」

 

誰もそんなことは言ってないぞ(笑)

 

が、チビ二人がグズグズ言ってるので、とりあえず「あっち」へ行くことに。

 

あっち、とは本日ダッコマンが一番楽しそうだったキッズスペースであった。

鴨川まで来た意味って一体・・・

 

私「あ〜なんかスマホの充電がヤバイかも。あとは帰るだけだからいいけどさ。」

 

これが後々大変なことになるのだが、この時の私はまだ知らない。

 

ピロ〜ン♪

 

同僚K「シャチ、すごい水しぶきーーー><」

私「私、シャチ見てない。ダッコマンが飽きちゃってさ、今キッズスペース。」

K「えー笑」

私「多分、そろそろ帰ると思うわ。」

K「もう〜?うちは最後のシャチを見てから帰る〜」

 

 

私「妹が、Kさんの旦那さんイケメンじゃん!!いいなーって言っておりました」

K「ハゲだよ」

 

ピー・・

 

私「あっ。電源が・・・ハゲだよ、という旦那さんの悪口を最後にスマホが死んだ笑」

 

そんなわけで我らは鴨川をあとにすることに。

入り口とは別の出口から出て駐車場に向かっていると・・・

 

甥「あもおばちゃん・・」

私「なあに?」

甥「入ってきたとこと違うけど大丈夫?」

私「大丈夫よ。ちゃんと違うところから出てるって分かって駐車場に行ってるから。」

 

朝入ってきたところと違うところから出てると認識できてる方向感覚抜群の甥っ子!

それにひきかえ・・

 

汗「え〜?入り口ってここじゃなかったっけ〜?」

 

超弩級の方向オンチ、汗かき夫。

入り口と違ったことすらわかっていないのであった。

 

そして私とダッコマンが先頭を歩いて駐車場に向かっていますれば、後ろから声がかかる。

 

妹「駐車場ってこっちであってたっけ?」

汗「こんなに遠かったっけ?」

義弟「・・どうでしたっけ?」

 

私「あってるよ、こっちのこの先だよ。」

私「ダッコマン、駐車場ってこっちだよね?」

甥「この先まっすぐ行ってすぐだよ。」

私「ダッコマンがこっちで合ってるって言ってる」

 

妹&汗&義弟「なら、合ってるね。」

 

大人らがそろいも揃って4歳児に頼るという恐るべき事態。

 

方向感覚選手権

 1位 ダッコマン

 2位 私

 3位 妹&義弟

 最下位 汗かき夫 

※モチコ 不戦敗

 

ダッコマンの言うとおり、まっすぐ行ってすぐのところにちゃんと車はあった。

そして出発した途端・・・

 

モチコ、爆睡。

 

ダッコマン、爆睡。

つーか、なんだその寝方は!!!

どこぞの社長か!!

 

この後、順調に走っていた私たちの車だったが、とあるところで渋滞にハマり、まんじりとも動かない事態が発生。

 

一体いつになったら到着するのか・・・という感じ。

しかもこのままだと、妹の家に到着後、そこから私の家に帰る・・0時回っちゃうんじゃ!?

という心配も現実的なものになってきた。

 

妹「ナビで見ると、この先をしばらく歩いて行くと内房線の浜野駅ってのがあるから、

  そこから電車で帰った方が早いと思う。」

私「どんだけ歩く感じ〜?」

妹「1キロくらいかな」

私「えーーーーー」

汗「いや、この感じだと電車で帰った方が早いと思う。」

私「そうかな。じゃあ、ちょっとナビで駅までの道のりを確認させて・・・」

妹「スマホ見ればいいじゃん」

私「スマホの電源が死んだんだよ・・・」

 

ふむふむ、だいたいわかった。

駅まで早歩きで行くぜ〜!!

 

というわけで、さっきから全く動かない車から飛び降りて駅に向かった。

 

テクテクテクテクテクテク・・・・・

 

私「◎◎って交差点を右なはずなんだけど・・・まだかなあ」

汗「ここじゃない?」

私「いや〜こういう感じじゃなかったと思う。地図上だと・・」

私「ここでグダグダしてても仕方ない。あ、コンビニがあるから聞いてみよ」

 

とコンビニに行きますれば、レジがめっちゃ混んでてとてもじゃないが道を聞ける雰囲気ではない。

と思ったら、ちょっとヤンキーちっくなお兄ちゃんが自転車に乗ってコンビニに向かってきた。

 

私「わ〜ちょっとちょっと!」

兄「えっっ。なんすか〜」

 

走ってる自転車を止める無謀なあもちゃんに対し、ちゃんと止まってくれた優しいあんちゃん。

 ※ちなみにこういう時の汗かき夫は、邪魔にならないようにひっそりしてます。

  顔がこわいので、余計な威嚇にならないように・・・笑

 

私「浜野駅ってところに行きたいんですけど、こっちで合ってます?」

兄「あ〜合ってますよ。」

私「よかった〜。この先の大きい道を右でしたよね?」

兄「大きい道まで行くと駅に行けないんですよ。その手前で・・説明しづらいんすけど、大きい道の手前で右に曲がってそのまままっすぐって感じで。」

私「・・・ま、多分行けばわかると思う!!ありがとーーー><」

兄「いえいえ。」

 

テクテクテクテクテク。

真っ暗な道をひたすら歩く。

 

私&汗「この先をもう少し歩けば大丈夫だよね〜多分・・・」

 

知らない道&暗い道ってのはこんなに人を不安にさせるものなんだわ・・・

 

テクテクテクテクテク。

 

チリリ〜ン♪

 

私(あっ後ろから自転車・・?)

 

とひょい、と横によけましたらば、さきほどの兄ちゃんであった。

 

私「あれー?こっちの方向でしたか。」

兄「・・ではないんすけど、駅まで案内しますよ。わかりにくいんで。」

私「えっわざわざ!?いいよいいよ、大丈夫だよ。多分。」

兄「家近いんで、大丈夫っす。」

私「マジで!?ほんと、ありがとー><本当は不安だったんだ〜。

  スマホの電源がキレちゃってさ〜。」

兄「あはは。こんなときに限ってツイてないっすね〜」

 

ものすご〜〜〜〜〜く親切なお兄さんで、本当に助かった。

3人で10分ほどテクテク歩き、彼のおかげであっという間に駅に着いた。

 

私&汗「ありがとーーーー><!!」

私「あ、これ。大したものじゃないだけど、もしよかったら食べて。

  要らなかったら捨てていいから!!!!」

 

とたまたま持っていたせんべいの袋を押し付けたあもるおばさん(笑)

おせんべいなんて、イマドキの若者のお口には合わんかったかもしれんが私の気持ち。

未開封のお菓子を持っててよかった〜笑

 

彼のおかげでちょうどホームにすべりこんできた電車に乗れて、

乗り換えも驚く程よくて、あっという間に家に着いた。

 

最近の若者は〜とかよく聞きますが、世の中全然捨てたもんじゃないって思いました!

むしろなんてすばらしい若者なのか!とあもちゃんと汗かき夫、二人で感動しまくっていた。

もう一度彼に会ったら、ちゃんとお礼を言いたいところだが、浜野駅だなんてこの先二度と行かなさそうな駅ではある・・

 

日中は甥っ子姪っ子と触れ合い、そして夜は見知らぬ親切なお兄さんとの小さな交流。

ほんわかあたたかいGWの幸せな一日であった。