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天下人の茶
1,620円
Amazon |
(あらすじ)※Amazonより
おのれと豊臣家の末路を見据えながら、鬼気迫る『明知討』を舞う秀吉の胸に、かつて自らが排した千利休の声が響く。「殿下、共に崖から身を躍らせましょうぞ」
現世の天下人となった秀吉、茶の湯によって人々の心の内を支配した千利休。
絢爛豪華たる安土桃山文化の主座を占める茶の湯。それは、死と隣り合わせに生きる武士たちの一時のやすらぎだった。茶の湯文化を創出した男とその弟子たちの生き様もまた、武士たちに劣らぬ凄まじさをみせる。戦国時代を舞台に繰り広げられる“もう一つの戦い”秀吉対利休。
果たして勝者はどちらなのか。そして、利休の死の真相は―ー?
細川忠興、牧村兵部、古田織部、瀬田掃部ら、千利休を継ぐ弟子たちを通し、二人の相克と天下人の内奥が鮮やかに浮かび上がる。
今もっとも勢いある作家が写しだす、戦国を生きる人間たちの覚悟と懊悩、その美しさ。卓抜したストーリーテーリングで読ませる傑作長編。
◇◆
第155回直木賞候補作である。
あもるの鈍い(ノロイ)※が未だに解けない筆頭作家が、この伊東潤さんである。
※あもるののろいとは・・私が愛した作家さんは直木賞受賞が遅れるという哀しきノロイ。
どんなときもいつだって私は伊東潤という作家さんの作品を推してきたのだが、この作品は推すことができなかった。
そういう時にうっかりノロイが解けちゃったりするものだが、本物の直木賞も受賞できず。
作品自体はすばらしかったと思う。
とにかく読者を置いてけぼりにせず、ぐっと入り込ませて読ませる筆致はさすが。
それはそうなんだけど、伊東さんってこんな小説書く人だったっけ?
伊東さんってもっとぐっとくる短編を書いていたじゃないですか。
鯨や城や黒人侍が、眼前にいるかのように書いていたじゃないですか。
なのに伊東さんの今作品は完全に「歴史書」と化していた。
なんか説明が多いねーん。
地の文の説明がくどいねーん。
そんでもって、年月日や日時を語り過ぎ〜。
そもそも歴史小説はそういう読み方をするんだろうが、私はそれが苦手でさ(小説を頭で理解せず、子宮で感じるタイプです!)。
時代を追わなくても、「読み物」として楽しく読みたいの〜。
なのであらすじを転記すべくAmazonをさらっと見ると、歴史小説好きと思われる方々からの評価が異様に高い!
ツウにはたまらないのかもしれんなあ・・・私はイマイチだったけど。
しかし私の役立たずの子宮に響いたところもありました!
第1章の「奇道なり兵部」での兵部の一言が面を上げるのが恥ずかしいほどきらめいていた。
「家康が賢ければ、必ず助かります」
この台詞は豊臣方の兵部ら一軍が家康軍に挟撃され、秀吉の息子で軍トップの孫七郎とともに逃げるという場面で、いざ逃げるとなるとその方向で揉めていた際、兵部が放った言葉である。
家康が賢ければ絶対にこういう攻め方をするはずだから、その逆に逃げるべし、という意味である。
敵である家康の軍略を信じるしかないという皮肉に賭けるしかない切羽詰まった状況に、私はドキドキするとともに、この一言にクスッと笑ってしまった。
利休と秀吉のやりとりとか、お茶とか能とかの侘び寂びの場面は脳みそからすっ飛んでいったが、この兵部のユーモアあふれる台詞はいつまでも私の心にきらめていた。
そんなきらめきもありはしたが、全体を見回せば今作品において私の中で伊東さんのノロイ度がかなり下がってしまった。
次回は推しメンから外れるかもしれん・・。そしてようやく直木賞受賞?(笑)
喜ばしいことかもしれんが、私はちっとも嬉しくない!
と思っていたのだが、つい先日伊東さんの作品を読みましてな。
やはり推しメンから外すことはできん!
と強く想い、再びノロイをかけられた伊東さんなのでありました。
再びノロイがかけられた作品はこちら→『決戦!本能寺』
この作品で織田信房を書いた伊東さん、すごくよかったわ〜(はぁと)
次回作品に期待!!そしてあもるのノロイを打ち破れ!!
ちなみに伊東さんの最新作はこちら。
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修羅の都
1,998円
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源頼朝と北条政子をとりあげているらしい・・・
え〜・・なんかよくわかんない時代だし、伊東さんっぽくなくてなんかイヤ・・
でも読んだほうがいいかな・・・
(私のヘタレぷりに、推しメンだのノロイだのって話はどうした!とか言わないで〜。)

