私が2人の伯母さんになっても。その43。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

平成28年8月21日(日)、妹一家(ジジババ除く)が遊びに来た。

 

午前中、外出していた汗かき夫と妹一家が偶然、電車内で会ったらしく、

改札で待つ私のもとに全員で現れた。

 

私「ダッコマン、こんにちは〜」

甥「こんにちは・・・モジモジ。」

 

毎度毎度、なぜいつも最初だけ照れるのだ?

 

私「義弟くんもせっかくの休みなのにこんな遠いところまでごめんね〜」

義弟「いえいえ〜」

 

うちまで来てもらうのが申し訳ないから、子供抱えてまで来なくていいよ

と言っても、なぜか妹が

「私が行きたいから行ーくーの!!」

と毎回強く主張する。

そこには義弟の意見を挟む余地ナシオちゃん。

 

ザ・カカア天下。

 

 

汗かき夫と手をつないで歩くダッコマン。

その視線の先にはアイスクリームのポスターが・・・。

 

 

甥「あもおばちゃんの傘だね。」

私「ダッコマンも傘さす?」

甥「うん!」

 

日傘はダッコマンには少し大きく、そして重たかった。

傘に一人で四苦八苦する姿に萌える私なのであった。

 

◇◆

 

家に着くと早速、ダッコマン専用の椅子(コッシー)に着席。

 

 

私「この椅子はなあに?」

甥「コッシー!」

 

番組は見ていなくても、ちゃんとコッシーを覚えているダッコマンであった。

私に似てノロマのパ〜プリンだが(笑)、記憶力だけはいいらしい。

 

私「あ、そうそう。汗かき夫が大阪に出張したときさ〜。

  私にお土産兼ダッコマンが喜ぶかと思って・・・って

  あべのべあのパペットを買ってきたんだよ。」

 

 

あべのべあ・・・その目はなんだ笑

 

 

姪「キャッキャッ♪」

妹「モチコが喜んでる〜」

私「興味津々だね!!」

 

じー・・・・。

 

皆「むむ?」

皆「遠くから視線を感じる・・・」

皆「ハッ!?」

 

甥「じー・・・・・コワイ・・・・」

 

妹「いたずらしたときや調子に乗って言うこと聞かないときにさ、

  しろたん(※)が来るよ!!!

  と言って脅してたら、ぬいぐるみ全般ダメになったみたいなんだよねえ。」

 

※しろたんとは・・・うちのボスがダッコマンにプレゼントしてくれた、スイッチを入れると妙な動きと大音量で媚を売るかわいいぬいぐるみ。だがその動きがダッコマンには恐怖だった模様。

 

汗「こわくないよ〜ほら〜かわいいかわいい。」

 

とあべのべあを近づけると・・・

 

甥「ぎょええええええーーーー!!!!

  モっちゃん(モチコ)もくまさんあっち行って!って言ってる!!!

  仲良くしないって言ってるーーーーーー!!!!!」

 

ダッコマン、怒りの形相。

 

 

 

妹「・・・モチコはむしろ仲良くしたいって言ってるんですけど・・」

甥「言ってなーい!!!さよなら!!!!バイバイ!!」

 

登場後わずか10秒で強制退場を願われたあべのべあ。

さよなら・・・。

 

汗かき夫があべのべあをクローゼットにしまうのを遠くから見届けたダッコマン。

しかしそこはキング・オブ・パナシ。

 →脱ぎっパナシ、開けっパナシ、つけっパナシ、出しっパナシ・・延々と続く。

ドアがちょっと開いたままになっていた。

そんなわずかな隙間も見逃さない小姑ダッコマン。

 

甥「汗おじちゃん!ちゃんとしまって!!!」←出てくるとでも思ってるのか笑

汗「え?あ、開いてたわ。ゴメンゴメン・・」

 

3歳児にしこたま怒られた今年40になるオジサンであった。

 

◇◆

 

私「ご飯できたよー!」

 

 

ほぼ、ホラー。

 

甥「・・・」

私「ごめん・・・ケチャップでうまく描けなかった。」

甥「アンパンマンと食パンマンがいるね!」

 

ミスはアンパンマンポテトで取り戻す。

ナイス・リカバリー!

 

 

大人は大人のご飯を。

まぐろとズッキーニをソテーしたり、みょうがと豚肉を黒酢で炒めてみた。

 

しかしここでモチコがぐずり始めて、←場所見知りと人見知り。

大人たちは落ち着いて食べられる状態ではなくなり、

各々好きなときに食べることに・・・。

 

 

大人たちがてんやわんやしている間も、モクモクと食べていたダッコマン。

驚くほどのマイペースっぷり。

 

私「モチコの世話もあって落ち着かないし、今度からはピザにしようか。」

 ↑(本音)ラクしたい&ダッコマンと遊びたい。

妹「ダッコマン、ピザ大好きだよ!」

 

というわけで、次回からはドミノピザになるであろう。

あ〜これでラクができる〜笑

 

◇◆

 

甥「あもおばちゃん、おしっこ」

私「トイレに行こうね〜」

 

うちには当然子供用のトイレがあるわけではないので、

私が抱きかかえてオシッコをさせた。

が、私の抱き方が悪くて、マットにダッコマンのオシッコが飛んでしまった。

 

私「ありゃ。」

甥「あ〜、汚してしまった・・・」

 

なんだ、その言い方は笑

批判か!批判なのか!?

 

そして終わった後、トイレットペーパーでマットを拭いてくれたダッコマン。

 

私「ママ(妹)よりきれい好きなのね〜」

 

とつい本音が出た私なのであった。


 

ペンギンのぬいぐるみで嬉しそうに遊ぶダッコマン。

 

皆「あべのべあはダメで、なんであのペンギンはいいんだろう・・?」

皆「恐怖の基準がわからん・・・」

 

ちなみに、ピカチュウやリラックマ、プーさんも大丈夫だった。

ダメだったのは、これら・・・

 

甥「ひー!ダルマが〜〜〜〜〜!!!!!!」

ひゃくまんさん人形「え!?ボク!?」

妹「あ〜。しろたんだけじゃなく、ダルマが来るよ!って脅してるんだよね・・」

 

 

夢の中にダルマがでるぞ〜・・・。

 

甥「ライオンさん、いなくなった!?こわいーーー!!!」

ライオン「え!?ボク?!」

妹「ライオンがこわいのは理由はわかんない・・・」

 

ダルマはともかく(なんかこわいじゃん笑)、

なぜリサ・ラーソンのライオンがこわいんじゃ。

愛嬌あってかわいいやーん。

 

しかしダッコマンがあまりにうるさいので、

とりあえずひゃくまんさん人形とライオンにも退場願った。

 

私「とりあえずダルマさんとライオンさんにさよならの挨拶をして・・」

甥「ダルマさんライオンさん、さよならっっっっっっ!!」

 

いつもそんなに早口じゃないやろ、的な猛スピードで別れの挨拶。

 

 

こわいものがいなくなったところで、心からの笑顔!

 

 

本棚から防災の本を見つけて開封したダッコマン。

今は亡き(死んでないけど)、当時都知事だったハゲゾエの写真を見つめる。

 

 

ヤマト運輸のポイントが貯まったので、クール宅急便のトラックをプレゼント。

車オタク&鉄道オタクのダッコマン、目を輝かせて喜んでくれた。

よかったよかった。

 

ご機嫌に車を走らせながら、ダッコマン、

「ドライブドライブ♪」

と歌い出した。

 

あ!その歌知ってる!と嬉しくなった私。

「ウィアーザドライバ〜♪」

とダッコマンの後に続いてしまい、思わず口をつぐんだ。

 

というのも、

いつものダッコマン、私が(というか妹でも誰でも)脈絡なく歌ったりすると

「歌わないで!」

と禁止するのだ。

 

しかしこの時は口をつぐんだ私に

「あもおばちゃん、歌って〜」

と続きを要求するではないか!

 

甥「ドライブドライブ♪」

私「ウィアーザドライバ〜♪ フフフフフフフフフフフ〜ン♪←歌詞分からず笑」

甥&私「うふふ〜♪」

 

自分の好きなタイミングで歌ってほしかっただけなのね〜。

なんちゅ〜わがまま王子やねん。

 

◇◆

 

汗かき夫がうちわでダッコマンを仰ぐと、お気に召した模様のダッコマン。

 


甥「風がっっっ!つよい!!!!」

 

と少し遠くに離れては走ってこちらに戻ってくる。

 

 

甥「もう1回!」

汗「パタパタ」

甥「風が〜つよい〜〜〜」

 

そしてバタバタ走って離れては、また戻ってきた。

 

「風が〜〜〜〜〜」

「もう一回やって」

 

繰り返しているうちに段々嬉しくなっちゃって調子に乗って、

きゃーきゃー騒ぎ出した。

 

妹「ダッコマン!うるさいから静かにしなさい!下の人が迷惑でしょ!!」

甥「きゃ〜〜〜〜〜〜〜」←全然聞いてない。

 

そんなお調子者のダッコマンに

汗「まあとりあえず落ち着け」

と、持っていたうちわでパコッとダッコマンの背中をはたいた。

 

甥「!?」

皆「あははははは」

 

突然のことに何が起こったのか分からなかったダッコマン。

「?」でいっぱいのポカーンとした状態が妙にかわいくて皆、大爆笑であった。

 

◇◆


おやつの準備のためにダッコしていたモチコをどうにかしたかった妹。

そばに座っていた汗かき夫に話しかけた。

 

妹「ちょっと汗かき夫、モチコをお願いできる?」←妹と汗は同い年。

汗「いや、ダメ。こわい。」

 

自分がモチコを抱っこするのはまだ早い、と即お断りしていた汗かき夫。

この役立たずめ。

 

そんなわけでわたしがおやつを準備した。

 

 

妹「来る間にケーキのイチゴが転んじゃったわ〜」

私「電車が急ブレーキかけたときのお客さん状態だね笑」

 

 

甥「ケーキだー!!」

汗「俺らが小さいときなんか、ケーキなんて言ったらごちそうだったよな〜」

私「言える〜。誕生日とか何か特別なときにしかケーキなんて出なかったよね。

  時代は変わったもんだわ〜。」

 

そんな大人の懐古話なんてどこ吹く風、

やはり相変わらずモクモクと食べていたダッコマンであった。

 

おやつを食べ終わった後、2009年の母と私の写真を見つけたダッコマン。

 

 

「これは、ばぁばで〜・・」

「これは、・・・・・・・・・・・・?」

 

ばあばはすぐわかったのに、

なぜか私の写真を見て、ムムムと考え込むダッコマン。

すみませんね、7年前より老けてて!!

 

そして相変わらず私の小さい頃(3歳)の写真を見て

「これはダッコマン!」

と言う。

 

ほんとに小さい頃の私とダッコマン、似てるんだよねえ。

 

 

場所見知りも改善し、ご機嫌になっていたモチコ。

 

姪(泣いてすみませんでちた!)

甥「はい、ちーず!」

 

 

姪(ニコッ)

 

モチコが微笑む向こうで、不穏な動きをするダッコマンの頭が見切れる・・

 

 

そしてお別れのとき・・・。

 

 

甥「あもおばちゃん、おうちまで来る?」

私「おうちまでは行かないよー。駅まで行くよー。」

甥「駅まで行く〜?」

私「駅まで行くよ。」

 

ふと、私のバッグを見たダッコマン。

 

甥「・・・ライオンさん・・・あっち行って。さよなら。」

皆「え?ライオンさん?」

 

私のバッグは普通のクロのナイロンバッグである。

ライオン?

ライオン?

 

私「あ!ここにいるわ笑」

 

バッグの中には、当然家の鍵が入っている。

その家の鍵には・・・

 

 

後輩ともともとリサ・ラーソンお揃いのキーホルダーがついている。

(私は右のライオン。)

 

皆「このサイズでもダメなんかーい!」

皆「というか、カバンの中にあるのに!」

皆「見つけすぎー!めざとすぎる!小姑か!」

 

最後まで小姑っぷりを発揮していたダッコマンだった。

 

そして本当のお別れの時が近づいてきた。

 

甥「あもおばちゃん、おうちに来る?」

皆「行かないっつーの!」

妹「あもおばちゃんは、ここでさよならよ〜。」

 

甥「えっっっ・・・・」

 

この世の終わりかのような悲壮な顔つき。

 

妹(ありゃ、これ、泣くかも・・・)ヒソヒソ

 

私「ダッコマン、また遊びに行くからね!また遊ぼうね!」

甥「・・うん!!!!!」

 

 

笑顔でいっぱいのバイバイとなりました〜。

 

メソメソ泣かれたら、家まで着いて行きたくなっちゃうじゃん?

笑ってお別れできてよかった。

 

今度来るのは多分クリスマス。

きっとサンタがピザを持ってやってくるはず!!!

見たことのないサンタの登場で、恐怖にうちふるえるのだろうか。

それとも本物(?)のサンタの登場で、喜びにうちふるえちゃうのだろうか。

 

今からクリスマスが楽しみである。