あもる一人直木賞(第154回)選考会ースタートー | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

呼ばれて、飛び出て、じゃじゃじゃじゃーん!!
あもるの、あもるによる、あもるのための、一人直木賞選考会!!

全国に数名いるとかいないとか(どっちだ)いうコアなあもるファン、
その名も「あもりすと」さんたちにはおまちかね!
あの夏と冬の風物詩がやってきた。

毎回毎回同じで出だしに飽きた私、ちょっぴり変えてみたよー!!

この一年じんましんに苦しみ(大げさ!)、年末とうとう完治、毒を出しきった今、
過去の一度きりの栄光と数多くの失敗を捨て、新たな海に漕ぎ出そうではありませんか!

ザ・リセット!!
失敗なんて、ぽいぽ~い!

ここ最近の私はどうかしていました。
本当は当たっていたにも関わらず(←ココ大事)、迷走しちゃったり、
見えない空気に気圧されて毒が吐けなかったり、と
完全にイイコちゃんを演じておりました。

いやいやそれじゃいけない。
と、じんましんをボリボリ書きながら気づいたのです。
そしてこのじんましんは、溜め込んだ毒がストレスとなって出ているのではないか?と。

コメント欄で言い合いをしていた時代が懐かしい。→若気の至り(笑)

しかしそうはいっても私も日本人ですもの、和を以て尊しと為す、の精神は保ちつつ、
せめて好き嫌いくらいはちゃんと表現したいなあ、と改めて思ったのであります。

そんな気持ちを新たに書評に臨もうと心に決めた平成27年12月21日、
第154回直木賞候補作品が発表された。

第154回直木賞候補作は以下のとおり(敬称略)。
▽青山文平「つまをめとらば」(文芸春秋)
▽梶よう子「ヨイ豊(とよ)」(講談社)
▽深緑野分(のわき)「戦場のコックたち」(東京創元社)
▽宮下奈都(なつ)「羊と鋼の森」(文芸春秋)
▽柚月裕子「孤狼(ころう)の血」(KADOKAWA)

なななななーんと!
5人中4人が初ノミネートという、
新たな海に漕ぎ出そうとする私の門出にふさわしいものとなった。
しかも、唯一ノミネート経験のある青山さんのノミネートもまだ二度目という、
いずれもフレッシュな顔ぶれである。
しかも帯や表紙を見る限り、5冊それぞれがバラエティに富んだジャンルっぽい。
短編長編が入り交じり、時代小説にミステリー、そしてピアノ調律の話ときたもんだ。
ミステリーも時代小説も、以前ほど苦手じゃなくなったし、
何よりお恥ずかしながら、(青山さんを除いて)どの作家さんも全く存じ上げないので、
先入観なしでフレッシュな気持ちで臨めるというもの。

おら、なんかワクワクすっぞ!by 悟空

本を購入した時点での予想は、
やはり文藝春秋から出ている、青山さんと宮下さんの一騎打ち、となるのであろうか?
いやいやそれとも講談社の梶さんか?
東京創元社は面白いものを発表するんだけど、やっぱり今回もちょっと厳しいか?
というものであった。

そして5冊を目の前に並べ、何から読もうかな、と迷う。
いつもこの時が一番楽しい。

最後に読もうと思った作品はすぐに決まったのだが、
最初に読もうと思った作品がなかなか決まらず、しばし迷っていた。
そして一番最初ということもあり、年末で仕事も忙しい時期だったため、
まずは勢いにのるべく、読みやすそうなものを選んだ。

しかしこれが大きな過ちで、いきなり予想外の事態が起こった。
すでにその1作品を読み終えたのだが、これがいきなりドンピシャ私にハマりまして、
なんというかこれが獲っちゃうんじゃないの~?と思っているのであります。

そういうの、困るんだよな~。
高いレベルの作品が基準になっちゃうと、後に続く作品の判断を誤っちゃう可能性が高い。
(という言い訳をダラダラ垂れ流す。)

できれば最初読んだ作品は平均点くらいの作品がよかったよ~。
あとの4つをどうやって読もうか思案中。

この後、飛び抜けてすんばらしい作品が出てくることを心から祈る!
そして私を最後まで楽しませてくれ~!!

選考会は来年1月19日に東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれる。
く~。
毎度毎度私は一人淋しく選考会に勤しんでいるっつーのに、
大先生方は料亭で楽しく選考会かよー!!!

1月19日の答え合わせをお茶漬けすすりながら待ちたいと思う。
あもちゃんの晴れ姿を刮目せよ!!

また、芥川賞はあまり興味がないのだが、
今回は演劇でも活躍する本谷有希子さんの「異類婚姻譚」が久々ノミネートされている。
こちらの結果も期待したい。




サンタさんが置いてくれた・・わけではなく、私が自分で買いました。
お財布を冷たい風が吹き抜ける~。
上記のとおり、イイコじゃなくなったあもちゃんにはもうサンタは来ないのだ。


これらの本、ケラさんの演劇『消失』を観に行く途中の本屋さんで購入したのだが、
アホみたいに重く、しかも本多劇場の客席の足元が狭く、置き場所の確保も大変だった。
観劇前に本を買うのはやめようと固く誓った私であった。