ミニマムバナナ。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

今、勤めている会社は、私服勤務である。
「ビジネス・カジュアル」という迷惑千万な規則に縛られて。

「あ~、それ、困るよね~」
「会社や人によって基準が違うよね~」
「あもちゃんとこは、ゆるめなの~?」

と誰に言っても、同情されるこの定義。
もういっそ、そんな規則、やめちゃえばいいのに。

もはやお局世代に入るあもちゃんではあるが、そうは言ってもまだまだ新参者。
コワ~イお局様の目に止まらぬよう、周りに溶け込んだ忍者生活で勤務しております。
目立たぬように、はしゃがぬように、黒やグレーやベージュが基本。
忍法シンプルスタイル。ニンニン。

あ~~~~!
発狂しそう!!!!!
柄×柄のワンピとか~、真っ赤なバッグとか~、金ピカハイヒールとか~・・
そんなバカみたいな服装が好きなのにー!!!←病気。

忍法シンプルスタイルで発狂寸前の私。
せめて髪の毛だけでもおされしたい、と、とうとう禁断のおされに足を踏み入れてしまった。

それは、
サッと髪をかきあげて適当にまとめて、バナナクリップでざっくり留める
である。

あはーん。
なんか、カックイイ。
あもちゃん、そんな大人スタイルに憧れてましてーん。

ちなみにバナナクリップとは・・



こういうやつ。 ※画像は、どこぞのネットショップから借りました。


そうと決まれば、お買い物へれっつらごー!
まずは安価なものから、と駅ナカの雑貨屋で物色していた時のことである。

店で大きめのバナナクリップを手にしていると、おもむろにやってきた店員が

「こちらは一番大きなクリップで、髪の毛がチョー多い人が買って行きますね~。」

と私の手から大きなバナナクリップを奪い、一番小さなバナナクリップを渡してきたのだ。

私「・・・・」

ああん!?
私の髪の毛が少ないとでも言うんかーーー!?

なーんて言えるはずもなく、
薄毛のあもちゃん、おとなしくその一番小さなバナナクリップを購入したのだった。

そのデキる店員、会計時に

「皆さん、そのサイズですよ~。」

とか言ってた。

何の慰めにもなっとらん。

◇◆

てな哀しい話に同情してもらうべく、友人らに言いましたらば・・・

後輩きのこより、



「あっはー>▽< 笑わせないでくださいよー!」

誰も笑わせてはおらん!




「髪束の太さも問題ですけど、
 髪質的にコシがないとクリップが落ちちゃいません?するり~」

・・・ネコ毛の心配までどうもありがとう。

つーか、その毛量に耐えかねてクリップを破損させたおのれが私を心配する権利はない。

もういい!
よーし、今度は元同僚Kだ。



「また高度なものに手を出したわね。使いこなせるか私は心配だわ。」

・・・ぶきっちょの心配までどうもありがとう。

きー!!!
どいつもこいつもー!わーーーーーん!!!

ガバリ。←立ち直りは早い。

いいんだー!
ミニマムバナナを使いこなして、大人女子に、私はなる!!!!




数日後、甥っ子と遊ぶあもちゃん。
大人女子になれたかどうかはともかく、
ミニマムバナナ、なんとか使いこなしております。

何度かずり落ちそうな危険に見舞われながら・・・←皆様の心配、見事的中。