2011年 ザ・ベストテン! | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

2011年は2010年以上に本を読めなかった。
2年も本を読まなかった損失(?)はでかい。
今年はもっとたくさん本を読むぞ!!!おー!!! ←言うだけクイーン。

それでは、お待ちかね。
2011年に読んだ本からベストテンの発表です!
 ※2011年発行ではない。
 ※コミック・コミックエッセイ等は除く。


第1位 水の柩 (道尾 秀介)

 私の道尾くんが、一皮むけたことを証明した作品。
 私の道尾くんが、ますます遠い存在に。嬉しいような淋しいような。


第2位 漂砂のうたう (木内 昇)
 
 人をこんなに優しい気持ちにさせる作品があったのか。
 読後は、至福のとき。


第3位 赤ちゃんの科学ーヒトはどのように生まれてくるのかー (マーク・スローン)

 出産、こえぇぇぇぇぇぇぇ。
 迷信、こえぇぇぇぇぇぇぇ。
 でも、人間の体はなんて神秘的!!!


第4位 伏 贋作・里見八犬伝 (桜庭 一樹)

 ザ・桜庭歌舞伎!
 小説をいかに面白く書くか。
 彼女ほど小説のおもしろさを追及している人はほかにはいない。


第5位 ねにもつタイプ (岸本佐知子)

 エッセイというジャンルに対する私の固定概念が見事に崩壊。
 面白く書く、ということについて深く考えさせられた作品。


第6位 西村賢太祭り!! 『暗渠の宿』『苦役列車

 下品で、乱暴で、いやらしくて、それでもやっぱりおもしろい。
 プライドだけが高く、コンプレックスにまみれた自分を
 これほど冷静に描ける視点がすごい。


第7位 舟を編む (三浦しをん)

 なんだかんだで毎年ベストテンに入ってくるこの安定感はさすが。
 なんだかんだでめちゃくちゃおもしろい。


第8位 人質の朗読会 (小川 洋子)

 小川洋子の独特の世界がたっぷり楽しめる。
 優しい、優しい、死者の世界。


第9位 ばかもの (絲山 秋子)

 人の生き方は様々で、時には大きく迂回する。
 そんな普通じゃない人たちの、普通の人生を、ダイナミックに描いた作品。


第10位 ロコモーション (朝倉かすみ)

 人が生きるということをダイナミックに描いた作品。
 あまりの衝撃にひっくり返りそうになった。


もうすぐトップテン入りは!
ふがいない僕は空を見た』(窪 美澄)
砂の王国』(荻原 浩)

もうすぐトップテン入りの2作品も、ほぼ第10位。
mm単位の差で、トップテンから陥落。

◆◇

2011年の傾向としては、いい本とわるい本の二つにはっきり分かれ、
無駄本(←全く何も感じない本)がほぼ0。
しかもいい本に多く当たった年でもあった。
(そもそも数を読んでないから、というのもあるが。)

しかも、毎年、外国文学と日本文学で分けていたベストテンだったが、
今年は、外国文学をほぼ読んでいなかったため、今年は省略させていただきます。
arixsさん、まっことすんません。

いやいや、これは大変なことですよ。
意識しないと野菜を摂れないアメリカの食生活、のように、
今年は意識して外国文学を摂っていこう!!おー!! ←言うだけクイーン、再登場。

◆◇

ところで2012年のスタートです。
寝正月真っ最中に、突然の大地震で飛び起きた。
んも~、正月早々、なんなのさ。
せっかく人が気持ちよく寝てたのに。

昨年は色々なことがあった一年でした。
おめでとう、という言葉はそこそこにさせていただくとして、
ブログ続行や方向性について悩み、未だに考えておりますが、
それはそれ、これはこれ、として、今年もどうぞよろしくお願いします。