15年ぶりの来日公演
英連邦のバレエ団だけあって、英国バレエの影響が大きく 格調高いバレエが純粋培養されているイメージの強かったバレエ団。
前回公演も鑑賞したけど、さすがに 所属ダンサーもすっかり様変わり。
驚いたのが、主要ダンサー(プリンシパル、ソリスト)に日本人やアジア系が随分増えていたこと。
この日も 予定ダンサーが怪我による降板で、日本人が主役
『ドン・キホーテ』 は、華やかで見どころがたくさんあって、楽しくて大好きな演目なんだけど、ヌレエフ版かぁ・・・
何度観ても ヌレエフ版って良いと思えなくて、ジョン・ランチベリーの編曲も 『ドン・キホーテ』 の底抜けの明るさがかすんでしまっているように感じてしまうんだけど、なぜか このバージョン採用しているバレエ団多いんだよね・・・?
今まで観た中でも パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、松山バレエ団 etc
まぁ、西欧の代表的なバレエ団の多くが ヌレエフの足跡が残っているし、オーストラリアバレエ団もかなり縁があるらしい。
「1970年にルドルフ・ヌレエフがオーストラリア・バレエ団のために振付・主演して初演、73年にはヌレエフ自身が監督して映画版が公開された。そして2023年春、ホールバーグ芸術監督のもと、映画版の装置を用いて新制作され、メルボルンとシドニーでのTAB創立60周年シーズンの開幕を飾った。ホールバーグ芸術監督が「私たちになくてはならないレパートリー」と称する特別な作品」(解説より)
んで、
「新制作の際に、ホールバーグ芸術監督がゲストコーチに呼んだのはシルヴィ・ギエム。かつてヌレエフによってパリ・オペラ座バレエ団のエトワールに任命され、直接指導を受けた経験を持つ彼女が、培ってきた踊りのエッセンスをダンサーたちに伝授した。なかでも、各ダンサーのナチュラルな個性が引き立つようにアドバイスを行ったという演技面にも注目したい。」(解説より)
ギエムがまだバレエとつながっていてくれていた!
・・・ということで、鑑賞することに。
しかし、公演パンフレットの “ゲスト・コーチ” としてのギエムの紹介文ときたら・・・
「1965年生まれ。ダンスを踊ってきた。
たくさんの木を植え、オリーブオイルを作り、すべての生き物を崇拝している!」
たった 3行
2匹の大きなワンコにはさまれて穏やかに微笑む顔写真は、かつての “100年に1度のプリマ” “スーパーバレリーナ” とは無縁の様子。
でも なんか、ギエムらしい。
往年の栄光にすがりつかず、“今” を精一杯堪能しているんだろうな。
カーテンコールにも出てきてくれなかった。
そんな彼女が 携わってくれた ヌレエフ版の 『ドン・キ』
現役時代のギエムが さっさと去ったオペラ座時代の 唯一 信頼のおけるアーティストだったルドルフ・ヌレエフ。
今なお ヌレエフの名を冠した ガラ公演が開催されたり、改訂演出の幕ものがあちこちのバレエ団のレパートリーに入っている。
亡くなって なお、影響を与え続ける人らしい。
んで、公演内容は・・・
うん。ヌレエフ版の 『ドン・キ』ってこうだよね、的な・・・
打ち上げ花火が何連発するような ロシア系の『ドン・キ』 みたいな パワフルでエネルギッシュな興奮は 正直 あんまり感じなかった。
ピンチヒッターのキトリ役、山田悠未さんは 弾けるようなダイナミックなキトリ、というよりは、悪戯好きの気紛れ妖精的な 華奢な雰囲気。
こういうキトリも可愛らしくて “あり” かな、とは思うけど。
むしろ 第2幕の ドン・キホーテの夢の場面で ドルシネア姫を踊っていた時の方が “ハマって” いて、本領発揮していた感じ。
どちらかというと、姫系ダンサーなのかもしれない。
ともあれ、バレエ史上 とても大きな意味をもつ ヌレエフ版の上演。
次回は、15年も空白を開けず来日してほしい。
2025年5月31日 昼の部 所見
オーストラリア・バレエ団開幕記者会見&公開リハーサルレポート
パリ・オペラ座バレエ『ドン・キホーテ』 2014年3月18日
ボリショイ・バレエ日本公演2014『ドン・キホーテ』 2014年12月7日
振付:ルドルフ・ヌレエフ(マリウス・プティパに基づく)
音楽:ルドヴィク・ミンクス
編曲:ジョン・ランチベリー
衣裳デザイン:バリー・ケイ
装置デザイン:リチャード・ロバーツ(バリー・ケイデザインのオリジナル映画に基づく)
照明デザイン:ジョン・バスウェル
本作は、インターナショナル・アーツとオーストラリア・バレエ団が1973年に制作した映画「ドン・キホーテ」を舞台化した。
ドン・キホーテ:ジョセフ・ロマンスヴィッチ
キトリ:山田悠未
バジル:ブレット・シノウェス
サンチョ・パンサ:ティモシー・コールマン
ガマーシュ:ジャリッド・マデン
ロレンツォ:ルーク・マーチャント
街の踊り子:イゾベル・ダッシュウッド
ドリアードの女王:キャサリン・ソネカス
エスパーダ:ダヴィ・ラモス
ロマの首領:イチュアン・ワン
キューピッド:渡邊綾
ファンタンゴ:清遠ラリッサ、メイソン・ラヴグローヴ
ブライズ・メイド:根本里菜
友人たち:渡邊綾、リラ・ハーヴェイ
指揮: ジョナサン・ロー
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
◆上演時間◆
第1幕 12:30-13:25
休憩 25分
第2幕 13:50-14:20
休憩 25分
第2幕 14:45-15:20
















































































