【2009年2月12日】
今日はまず、一日券(B.T.G.=Biglietto Integrato Giornaliero) を買って、ATAC市バスの40番線に乗って バチカン市国に向かいます。
ヴァチカン市国
市壁沿いの教会
衛兵兵舎
まずは ヴァチカン美術館へ入りたいのですが、どうでしょう
予約しなかったのですが、けっこう並ぶかしら
・・・と危惧していたら、全く並ばず
シーズンオフだからでしょうか、あっけないくらい あっさり入館出来てしまいました。
手荷物検査を受けて、
燭台のギャラリー → タペストリーのギャラリー → 地図のギャラリー
と進み、観光客で混雑しないうちに システィーナ礼拝堂へ。
システィーナ礼拝堂 Cappella Sistina
15世紀後半、法王シクトゥス4世の命のより建造されました。
コンクラーベ(法王選挙)が行われます。
ミケランジェロ・ブオナローティ 『創世記』 (1508-1512)
創世記より『アダムの創造』
『デルフォイの巫女』
1508年法王ユリウス2世の命により4年の歳月をかけて完成させました。

『華麗なる激情』(キャロル・リード監督 1965年) の中で
法王ユリウス2世(レックス・ハリスン)は システィーナ礼拝堂の天井画の製作をミケランジェロ(チャールトン・ヘストン)に命じますが、渋々引き受けたミケランジェロの筆は遅々として進みません。
法王は ミケランジェロの姿を目にすると 「いつ終わるっ!」 苛立ちながら尋ねるのですが、その度にミケランジェロは 「完成したらだ」 とそっけなく答えていたシーンが印象的でした。
ミケランジェロ・ブオナローティ 『最後の審判』 (1535-1541)
ミケランジェロ60歳の時、クレメンス7世とパウルス3世の依頼により完成させた祭壇壁画。
ツアーの観光客が入れ代わり立ち代わり出入りしていく中、20分位は過ごしていたでしょうか。そろそろ次へ・・・
ヴァチカン図書館
図書館の回廊
ピナコテーカ(絵画館)
1932年にピウス11世が創設し、
11~19世紀の絵画とタペストリーを収蔵
祭壇画
ピーニャの中庭
円形の間ピーニャ(松ぼっくり)
ピオ・クレメンティーノ美術館
八角形の中庭(ベルヴェデーレの中庭)
かつてのオレンジが繁る庭に、ユリウス2世が所有していた彫刻を運び込ませ、その後クレメンス14世がミエランジェロ・シモネッティに設計を依頼し、現在の八角形の形になりました。
1780年シモネッティの設計で、パンテオンをイメージして直径22mの円屋根が乗っています。
カノーヴァの『ペルセウス』
18世紀 ピウス2世が、ナポレオンがローマから美術品を持ち去ったあとカノーヴァに製作依頼しました。
『ベルヴェデーレのアポロ』
帝政ローマ時代の作品で、アテネのアゴラにあったブロンズ像の模刻
『ラオコーン』
ルネッサンス期の芸術家・特にミケランジェロに大きな影響を与えたラオコーン。
ギリシア人が差し出した“女神アテナへの供え物”の木馬に、トロイアの司祭であったラオコーンが槍で一撃したため、怒ったアテナが蛇を送りこんでラオコーンと二人の息子を殺してしまいました。
紀元前1世紀後半、ティトゥス帝の要望で、ロードスのギリシア人がローマに来て彫ったと記録が残っています。1506年にコロッセオ近くのエスクィリーノの丘から発見されました。
ラファエッロの間
ユリウス2世が自らの居室にラファエッロにフレスコ画を描かせました。
ユリウス2世は1508年、25歳のラファエッロに制作を依頼し、1520年の彼の死後は弟子たちの手により1524年に完成しました。
ラファエッロの本領が発揮されているのは第2室と第3室署名の間
『アテネの学堂』
古代の科学者や人文学者が一堂に会する学問の理想郷を描きました。
柱の陰から画家本人と思しき男性がこちらを見ています。
天井
火災の間
『ボルゴの火災』
『カール大帝の戴冠式』
ラファエッロの下絵をもとに弟子が描きました。
ボルジアの居室
かけ足でしたが、一通り見て回りました。
出口
サン・ピエトロ大聖堂 ~カトリック教会の総本山~
起原64年頃、ネロ帝の命により異教の罪で逆さ十字に架けられた聖ペテロが殉教した地。
315年、キリスト教を公認したコンスタンティヌス帝により、アッピア街道沿いのカタコンベに安置されていた聖ペテロの遺体を埋葬し直し、サン・ピエトロ大聖堂の前身のコンスタンティヌス帝の聖堂建設の工事が始まりました。
<世界遺産>
ヴァチカン市国
1世紀にエジプトから運ばれ、聖ペテロが逆さ十字に架けられた場所に置かれました。
クーポラへと上ります。
クーポラ(円屋根)の天井
ミケランジェロのクーポラ
クーポラ頂上からの眺め
ローマを一望
ヴァチカン美術館
屋上テラスを後にして いよいよ大聖堂内部へ
サン・ピエトロ大聖堂内部
『ブロンズの天蓋』ベルニーニ作
『聖ペテロの椅子』ベルニーニ作
『聖ペテロの像』アルノルフォ・ディ・カンビオ作
右足に触れると幸福になれると云われています。
『聖アンドレアの像』 X十字に磔にされて殉教。
アレクサンデル7世の墓
宝物館入り口
そして・・・ いよいよご対面。
『ピエタ』 ミケランジェロ・ブオナローティ
今、私は ミケランジェロの 『ピエタ』 の前に立っている。
今、私の目は ミケランジェロの 『ピエタ』 を観ている。
それこそ 呼吸をするのも忘れて見入ってしまいます・・・
聖母はとても若くて、膝に抱くイエスとほとんど年が変わらないのではないかというほどですが、恐らく キリスト教や美術を何も知らない人が見ても、この二人は 恋人や夫婦とは認めないのではないかと思わせられます。
二人は 紛れもなく “母と子”。
ラファエッロをはじめ 数多くの画家が描いてきた 聖母と幼子イエスの絵画の、あの 幼子が大人になった姿に他なりません。
腕に抱く幼子にやがてやってくる 受難に胸を痛め、悲し気な表情で抱く <嘆きの聖母/マーテル・ドロローサ> が、ついに現実となってしまった瞬間。
<聖母子像> とは <ピエタ> の伏線でもあったのかと思わせられます。
ミケランジェロの手による 『ピエタ』 のマリアは悲しみに打ちひしがれているというより、全ての情を拭い去ったかのような表情。
これが “聖なる母” なのかと胸を打つような 静謐で厳かな風情。
イエスが 俗世の “肉体の苦しみ” から魂が解き放たれたことを安堵しているようにも思われます。


は 聖母マリアの表情を 「復活を信じているよう」 と言っていましたが、
私には “聖母子” という神性な存在というより “子に先立たれた母” という普遍的なドラマを感じます。
例えば 戦争で息子を亡くした母親の嘆き、といった いつの世にもどこの国でも繰り返されてきた悲劇の象徴のような。
ガラスに覆われているので、近付いてじっくり鑑賞することはできませんが、人類史上 恐らく最も万人を惹きつけてきたに違いないルネサンスの巨匠の傑作を目の当たりにしました。
圧倒され尽した ヴァチカン市国とサン・ピエトロ大聖堂を後にします。
サンタンジェロ城 ~大天使が見守る聖天使城~
139年にハドリアヌス帝が自身とその後のローマ皇帝の霊廟として造らせましたが、アウレリアヌス帝時代には改築され要塞としての役割が大きくなっていきました。
ローマにペストが猛威をふるった590年、法王グレゴリウス1世が大天使ミカエルが剣でペストを追い払うのを見たことから 「サンタンジェロ=聖天使」 と呼ばれるようになりました。
サンタンジェロ橋

『ローマの休日』 でも船上パーティのシーンの舞台となっています。
ベルニーニ作の彫刻群(コピー)
サンタンジェロ橋より テベレ川とサン・ピエトロ大聖堂
ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ通り
ヌオーヴァ教会
パンテオン Pantheon ~すべての神々の~
“アグリッパにより創設”
ハドリアヌス帝が最初の創設者に敬意を表して刻んだといわれる碑文
現存するローマ建築の最も完全な遺構かつ世界最大の石造り建築。
紀元前27年初代皇帝アウグストゥスの娘婿アグリッパが建立、118年にハドリアヌス帝が再建7世紀にビザンチン皇帝のフォカス帝から法王ボニファティウス4世に献上され、聖母と殉教者を祀る教会となったため、他のローマ時代の遺構と異なり破壊や略奪を免れました。
パンテオン内部
丸天井
ラファエッロ・サンティの墓
ラファエッロにより依頼されたロレンツェットの聖母子像
「ラファエッロここに眠る。彼の者生きし時、万物の偉大な母なる自然はこれに凌駕さるるを恐れ、彼の者死せる時、己れの死を恐るる」
ピエトロ・ベンボ枢機卿によるラテン語の2行詩
パンテオンの前の広場
<ローマ2日目 その2>へ
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