甘ずっぱい蜜の部屋 -15ページ目

甘ずっぱい蜜の部屋

観劇(主にバレエ)&美術鑑賞&旅行&グルメ…などなど身辺雑記

さくら市ミュージアムは、かつての勝山城というお城があった二の丸跡に建てられています。

 

現在は 本丸跡が城址公園として整備されていて、土塁や堀などの遺構がこの場所にお城があったことを偲ぶことができます。

 

初めて訪れたので、少し 散策してみました。

 

勝山城跡 案内

勝山城跡

 

勝山城跡 大手門橋

 

大手門橋

 

大手門橋

 

勝山城本丸跡

 

本丸跡

 

勝山城 本丸跡

 

勝山公園

松の木?

 

お城の庭園に植えられていたのでしょうか。

 

勝山城跡 解説

勝山城跡 案内

 

勝山城跡より鬼怒川を望む

勝山城跡より 鬼怒川を望む

 

遠方には日光連山

 

勝山城 土塁跡Ⅱ

土塁跡 と桜(?)

 

春になると 桜並木が見られそうです。“さくら市” だけに。

 

勝山城 土塁跡

土塁跡

 

勝山の森 自然観察マップ

勝山の森 自然観察マップ

 

この地方に伝わる民話でしょうか。

 

雪姫と紅葉姫

雪姫と紅葉姫

 

竜宮城の貸し椀

竜宮城の貸し椀

 

勝山城は、鬼怒川を見下ろす崖端城(断崖を利用して築かれた城)として鎌倉時代末頃に氏家氏によって築かれ、その後慶長二(1597)年の廃城までおよそ300年の歴史を持っています。

 

このお城は宇都宮朝綱の子、宇都宮公頼を祖とする氏家氏の居城でした。

氏家氏没落後は芳賀高家の子、芳賀高清が飛山城から移り住み、芳賀氏の支城となりました。

宇都宮氏の北方の軍事拠点として那須氏とたびたび戦いましたが、1597年(慶長2年)に宇都宮氏が豊臣秀吉によって改易されると廃城となりました。


2月7日、隣市の美術館へ行っていました。

 

さくら市ミュージアム 荒井寛方記念館

さくら市ミュージアム -荒井寛方記念館-

 

このミュージアムは、さくら市出身の日本画家・荒井寛方(1878-1945)の作品や郷土ゆかりの現代作家の作品を収蔵しています。

 

現在 「平山郁夫展 ~日本の心~」 という展覧会を開催中です。

 

平山郁夫展

 

平山郁夫展 日本の心

 

さくら市出身の日本画家の荒井寛方(1878~1945年)と、平山郁夫が同じ日本美術院同人だったことから、これまで平山郁夫展を計6回開催してきたそうです。

 

企画展 あいさつ文より

「平山郁夫の人気は没後10年を過ぎても燦然と輝き、衰えることを知りません。シルクロードを題材とした作品が有名ですが、平山がシルクロードへ向かったのは、玄奘三蔵の求法の道を辿ることによって始まったものであり、さらには、日本古来の文明や歴史を紐解くためであったといえましょう。  

このたびは、平山が日本の源流を求めてたどり着いた日本の歴史と文化が色鮮やかに描かれた作品を紹介します。

平山郁夫シルクロード美術館の協力を得て、名作「平成洛中洛外」をはじめ、栃木県初公開の作品を数多く展覧いたします。 

平山の画業を知り、作品を観るとき、美しい日本の景色は世界の文明とつながっていることに気づかされます。

そして今、求められる日本の心とは何であるか、それは平山の情緒あふれる作品の前に立つと、おのずと感じとれることでしょう。」

 

“シルクロードの終着地” ともいえる日本の原風景を堪能できます。

 

平成の洛中洛外(右隻)

『平成の洛中洛外(右隻)』 平成15(2003)年

 

平成洛中洛外(左隻)

『平成洛中洛外(左隻)』 平成16(2004)年

 

この2点のみ、写真撮影OKでした。

 

奥入瀬渓流

流水間断無(奥入瀬渓流) 1994年

 

現在、NHKで 「4Kでよみがえるあの番組」 で、伝説の名作;シルクロードを放送中です。

 

古(いにしえ)の “絹の道” と日本の縁に思いを馳せられます。

 

日本の心に思いはせ 23日から平山郁夫展 さくら市ミュージアム

 

平山郁夫 シルクロード美術館

 

NHK特集「シルクロード-絲綢之路(しちゅうのみち)-」から、NHKスペシャル「新シルクロード」へ

 

NHK特集 海のシルクロード


昨秋 『海賊』 公演にてK-BALLET COMPANY を退団 され、

Guest Staging Répétiteur にご就任された 遅沢佑介先生主宰のバレエスタジオの 第5回発表会が開催されました。

 

第5回発表会『コッペリア』

Osozawa Ballet Studio 5th performance

 

演目は 『コッペリア』 全三幕

Copperia ~Théâtre d'amour et de rêve(愛と夢の劇場)~

 

という、オリジナルストーリー。

ある <歴史あるバレエ学校> での 人間模様を描く物語。

 

“バレエ学校が舞台” という設定は、ジョン・ノイマイヤー振付の 『くるみ割り人形』 を連想します。

 

Hamburg Ballett Nutcracker

 

Hamburg Ballett ≪The Nutcracker

 

John Neumeier Nutcracker

 

Osozawa版 『コッペリア』の幕開けと第一幕は、バレエ学校の朝の情景。

 

小さい子から 上級生までのバレエレッスンの風景が 順々に繰り広げられます。

 

よく バレエスクールの発表会や プロ・ダンサーによるガラ公演の幕開けでも、クラスレッスンの様子や パリ・オペラ座バレエのグラン・ディフィレを模した出演者全員によるオープニングを上演したりしますが、

 

grand defile

Opéra national de Paris “Grand Défilé”

 

そんな バレエ学校による生徒ならではのプログラムをドラマの中に自然に織り交ぜられている印象です。

 

将来を嘱望されている未来のプリマ ; モニク(上級生)

モニクの恋人でプレイボーイ ; ラファエル(上級生)

 

モニクに憧れているお調子者の男子生徒 ; フランツ(中級生)

フランツの幼馴染の女子生徒 ; スワニルダ(中級生)

 

そして・・・

往年の名ダンサー ; コッペリウス(学長)

かつてのコッペリウスの初恋の人 ; オレリア(バレエミストレス)

 

Osozawa Ballet Studio 5th performance Ⅱ

 

過去・現在・未来 の年代の恋人たちによる “3つの恋の物語”

 

コッペリウス ; 遅沢佑介先生

が ロマンスグレー(!) 姿でご登場のほか、ゲストに

 

オレリア ; 小林美奈 さん(K-BALLET COMPANY プリンシパルソリスト)

ラファエル ; 山本雅也 さん(K-BALLET COMPANY プリンシパル)

 

加えて

橋本直樹 さん(元・K-BALLET COMPANY)

酒匂麗 さん(K-BALLET COMPANY ファーストソリスト)

 

という贅沢な配役です。

 

第二幕

原作では、スワニルダたちがコッペリウスの家に忍び込んで悪戯をする場面は “コスチュームルーム” という設定で繰り広げられます。

 

第一幕の幕切れで、浮気者ラファエルが 目をつけていた色気ムンムンの女子生徒;ジョセフィーヌを コスチュームルームへと連れ込み、それに気付いた フランツ、モニク、スワニルダたちが後を追います。

 

現実のバレエを習う生徒にとっても、煌びやかな衣裳や舞台セット、小道具が眠っている倉庫は、

 

 “見つかったら怒られるけど、興味津々の場所”

 

スワニルダたちも、とっかえひっかえ 衣裳を身に着けては、バレリーナ気取りではしゃいでいます。

 

ただそこは、コッペリウス学長が 過去の想い出に浸る 特別な場所。

 

もちろん 学長に見つかった悪戯っ子たちは追い出されてしまいます。

 

しかし、

カーテンの後ろに隠れていた モニクとラファエル、スワニルダとフランツは、学長が想い出の衣裳(遠い昔 若き日の学長とオレリアが卒業公演で主役を務める演目で 身に纏うはずだった、オレリアの衣裳)を抱きしめているのを見てしまいます。

 

そして、学長の過去 -オレリア先生への消えぬ愛- を知り、それぞれの自身の気持ちにも目覚めます。

 

第三幕は、学校公演。

演目は 『コッペリア 第三幕』。劇中劇、として繰り広げられます。

 

歴史ある劇場に棲む “亡霊” たちも 『時のワルツ(踊り)』 の音楽にのせて、生前のようにエネルギッシュにコンテンポラリーダンスを舞い踊ります。

 

生徒たちによる踊りにつづき、主役の踊りが始まる直前、学長がオレリア先生を舞台に誘います。

 

かつて 恋人だった学長に裏切られ、ショックのあまり 卒業公演直前に辞めることになってしまったオレリア先生は 今でも 心の傷が癒えないままだったのでした。

 

コッペリウス学長は、卒業公演を踊るはずだった舞台で オレリアに許しを請い、今も変わらぬ想いを告げます。

 

コッペリウスの気持ちに応えたオレリア。

 

二人による パ・ド・ドゥ -おそらく卒業公演で踊るはずだった- に、生徒たちも 客席の観客も吸い込まれます。

 

主席卒業生、として オレリア先生から 栄冠のティアラを授けられた モニクと、パートナーのラファエルによる 「結婚」 の踊り。そして 大団円。

 

バレリーナに憧れてレッスンに励む生徒たちの日常が垣間見られるような、そして “バレエ学校の生徒” そのものが ドラマになったような、とても見応えるのあるステージでした。

 

何より 生徒たちの生き生きとした演技力・表現力には目を奪われます。

 

マイムもとても感情がこもっていて、見入ってしまいました。

 

また、男子生徒たちのパワフルな踊りも驚かされました。

さすが 佑介先生のお弟子さんたちだな、と納得です。

 

何より この コロナ禍で これほどの舞台を創り上げた関係者の皆様には脱帽です。

 

情熱があれば 不可能を可能にすることもできる、と元気づけられました。

 

2021年1月10日 栃木県総合文化センター所見

 

Osozawa Ballet Studio 5th performance

Osozawa Ballet Studio

 

Natural aj

YouTubeばぶチャンネルみてね!(^◎^)ばぶー Natural aj~宇都宮ジャイロキネシス・ジャイロトニック~

 

NHK BSプレミアムドラマ「カンパニー 〜逆転のスワン〜

 

YouTubeばぶチャンネルみてね!(^◎^)ばぶー Osozawa Ballet Studio 2nd performance

YouTubeばぶチャンネルみてね!(^◎^)ばぶー OSOZAWA BALLET STUDIO 体験レッスン受講


 

 

 

 

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

 

もう ずっと ずっと ステイホームで、セルフ軟禁状態な毎日。

 

まぁ 世の中どうなっていようと、特段 用事がなければ家でダラダラ 寝正月でしょうがね。

 

もう ここ何年もお正月のお供をしてもらっている、懐石お節。

 

京樽 夢 2021

京樽

 

日本料理のお懐石って ホント手が込んでいて、まさに芸術。

 

お天気も良く 穏やかな元旦なので、初詣を兼ねてショッピングモールまでお散歩してきました。

 

高龗神社

高龗神社

 

ここ数年 元旦にお参りしている高龗(たかお)神社

 

裏手にも何かあるみたいです。

 

高龗神社 裏手

 

お地蔵さん?

 

高龗神社 お地蔵

 

少し離れた場所にも同じく高龗神社がありました。

 

高龗神社 陽の丘幼稚園近所

 

まさか 内宮・外宮 があるとか!?

 

こちらには 公民館を兼ねた社務所もありました。

 

高龗神社 社務所

 

敷地内に立てかけてあった紹介によると、

 

「江戸時代、竹林淡路守この地を開き、

氏神として五穀豊穣を司り、地域の無事息災、家内安全を祈り

霊験あらたかなこの神を氏神として勧請し奉祀せるが最初なりと云う。

以来 氏子の崇敬厚きを加え、今日に至っている。」

 

とのこと。

 

早く穏やか日々が戻り、この一年の 無病息災・家内安全 をお祈りしてきました。

 

表参道スクエア フォトスポット

表参道スクエア フォトスポット

 

あなたもスタンプをGETしよう

 

宇都宮市に高龗神社が多いわけ


これまでの人生で経験したことがなかった1年。

 

昨年まで過ごしていた当たり前の日常が、別世界か前世の日々のように感じてしまいます。

 

おそらく、コロナが終息しても 元の生活に完全に “戻る” ということはないんじゃないか、と思ってしまいます。

 

今までにはなかった 習慣や価値観が生まれ、それに沿った新しい世の中になるのではないか、と。

 

そのようにして 歴史がつながってきたのでしょうか・・・

 

現代ほど医学が発達していなかった時代に ペストや疫病と闘ってきた先人たち、どぅやって克服してきたのでしょうか。
 

ま、私としては

 

・ 行きたい時に行きたい劇場や美術館に行く。

・ 行きたい時に行きたい所へ旅行に行く。

・ 食べたい時に食べたい所へ食べに行く。

 

さえできれば、何も不満はありません。

 

決して多くは望まないので、早く この息のつまりそうな日常から解放されたいです・・・

 

が、

 

今年も 年末恒例のお買い物。

 

costco 2020 大晦日

costco ひたちなか店

 

ごく一部っす。

 

で、年が明けたら お節。

 

3が日開けたら断食するべきか・・・

 

皆さまも、良いお年を。


今年も、しめやかに お家クリスマス・・・

 

・・・なワケはなく、

 

2020 クリスマス

 

日々 自粛、自粛、のモヤモヤから クリスマスシールが貼ってあった オードブルやらおつまみ類、この時とばかり 片っ端から買い物カゴにつっこんでしまいました。

 

なのに、

 

あろうことか 肝心のクリスマスケーキは売り切れっ

 

唯一 残っていた “ドライフルーツケーキ(クリスマス仕様)” を買ってはみたけれど・・・

 

大いに不満。

 

しかしながら、こんな世の中でも 今までと “ほぼ” 同様にクリスマスを迎えられたことは感謝すべきこと。

 

早く 活気のある日常が戻ってきて欲しいです。

 

クリスマス・フォトスポット ↓

 

パセオ クリスマス2020

 

パセオ クリスマス2020 Ⅱ

 

クリスマス フォトスポット

 


なかなか訪れる機会のなかった 版画家;川上澄夫美術館へ行ってみました。

 

鹿沼市立 川上澄夫美術館

鹿沼市立 川上澄夫美術館

 

川上澄夫氏は 1895年 横浜生まれ。

 

青山学院大学卒業後、カナダやアラスカで過ごした後、1921年 栃木県宇都宮中学校(現・宇都宮高等学校)の英語教師となります。

 

戦時中 北海道の疎開を経て 戦後 宇都宮市に戻り、栃木県立宇都宮女子高等学校 の英語教諭を務めました。

 

講師の傍ら 先生と生徒の有志によって 版画誌 『鈍刀』 が作成され、澄生は会長として数多くの作品を投稿し続けました。

 

1967年(昭和42)には勲四等瑞宝章を受章。

 

1972年に亡くなるまで(享年77才)、一万点にも及ぶ 版画・絵本・おもちゃなどを制作されたそうです。

 

ここの美術館は、宇都宮中学講師時代の教え子;長谷川勝三郎氏による 川上澄生コレクション2,000点余を寄贈されたことにより建てられました。

 

川上澄夫美術館 正面

美術館正面

 

建物は澄生の作品である 「日本越後国柏崎黒船館」 を元に設計されており、1階が無料開放の展示ホール、2階が澄生の作品を展示する展示室(有料)。

 

日本越後国柏崎黒船館

日本越後国柏崎黒船館

 

現在の企画展は、英語教師として赴任していた高校に関する

 

わたしたちの”へっぽこ先生” 

宇都宮中学校・宇都宮女子高等学校 教師時代の川上澄生

 

へっぽこ先生

 

英語の先生と版画家と “二足の草鞋” 時代の版画です。

 

わたしたちの へっぽこ先生

 

自らを “へっぽこ先生” と称していたとか。 

 

現在も 宇都宮女子高校の校章となっている百合の紋章も、川上澄夫のデザインです。

 

ただ、川上澄夫 の作品としてイメージされるものは、帆船・地球儀・ランプ・南蛮人といった、“南蛮もの”

 

私の母も宇都宮女子高等学校在学中、川上氏に英語を教わっており、これらの版画の年賀状をもらっていたそうです。

 

川上先生も 「これが欲しいんでしょ?」 と仰っていたとか。

 

私が子供の頃、澄夫氏の作品とおぼしきか色紙が どこかに飾ってあった記憶があるのですが、母に聞いても 「そうだったっけ?」 と・・・

 

ずっと昔、今はもぅ 撤退してしまった 西武百貨店の宇都宮店開店15周年記念にも 川上澄夫の展覧会 <おもちゃと絵本とポップ・アート>を開催していました。

 

おもちゃと絵本とポップ・アート

 

おもちゃと絵本とポップ・アート 裏面

 

へっぽこ先生

 

“南蛮もの” のイメージのせいか、私は “川上澄夫” と聞くと、長崎のカステラを思い浮かべてしまいます。

 

カステラ というより “かすていら”

 

すぐ 食べ物(しかも甘いもの)に結びついてしまうのが、我ながら恥ずかしいところですが・・・

 

1Fの展示ホールでは 「版画のクリスマスマーケット展」 という、関西を中心に活躍している版画家の展示即売を行っていました。

 

版画のクリスマスマーケット展

 

「クリスマスマーケット」 と聞いて、思わずアンテナが反応してしまいましたが、特に クリスマスをテーマにしたというわけではありませんでした。

 

“へっぽこ先生” もなかなか見られる機会の少ない、珍しい企画でしたが、

 

やはり 南蛮渡来を題材とした、レトロ感溢れるコレクションを見てみたいです。


 

 

 

 

 

栃木県立美術館 にて開催中の

 

竹の息吹き ― 人間国宝 勝城蒼鳳と藤沼昇を中心に

 

展覧会に行ってきました。

 

竹の息吹き

 

県北の 大田原市という所は 竹林が豊富で、竹工芸が盛んになり、著名な芸術家が活躍しているのだとか。

 

竹工芸(ちくこうげい) 国指定重要無形文化財

 

大田原竹工芸

 

道の駅 那須与一の郷 においても 竹のギャラリー なるコーナーがあり、竹工芸が展示されているそうです。

 

毎年 全国竹工芸展 が開催されていますが、残念ながら 今年は新型コロナウィルスのために中止になってしまいました。

 

精巧に細工された作品の精緻な技法、優美な風合い、などなど 竹がこれほど表情豊かな素材なのかと驚かされます。

 

著名な芸術家の名品のほか、現代の若手の作品も展示されていました。

 

モダン・アートのような作品の数々、竹という素材の多面性に唸らされます。

 

伝統と前衛が混在する、いかにも日本的な芸術です。

まさに “ジャポニスム”

 

海外では 第一級の芸術品として認知され、熱心なコレクターも存在します。

 

昨年秋には、

竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション

― メトロポリタン美術館所蔵

 

という展覧会が、東京国立近代美術館 ほか国内各地で開催されたほど。

 

そういえば、発明王エジソンが 白熱電球の発光時間を長時間持たせるのに成功させたのも、竹だったはず。

 

八幡男山(京都)の石清水八幡宮の境内の真竹が、最長の1200時間を記録したと伝えられています。

 

竹の可能性を感じさせるエピソードです。

 

伝統と革新を受け継ぐ後継者がこれからも誕生し、活躍してくることを切に願います。

 

12/20 まで。


シャガール「アレコ」全4作品完全展示

 

「アレコ ホール」 という 四層吹き抜けの巨大なホール(縦・横 21m、高さ 19m) の各面に 「アレコ」 は展示されています。

 

アレコホール 第1幕 第2幕

第1幕 と 第2幕

 

アレコホール 第2幕 第3幕

第2幕 と 第3幕

 

アレコホール 第3幕 第4幕

第3幕 と 第4幕

 

アレコホール 第1幕 第4幕

第4幕 と 第1幕

 

 

バレエ 『アレコ』 

原作/『ジプシー』 アレクサンドル・プーシキン 作(1827年)

音楽/ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー 『ピアノ三重奏曲イ短調』 (オーケストラ用編曲)

振付/レオニード・マシーン

初演/1942年9月8日 メキシコ国立芸術院宮殿

上演/バレエ・シアター(現 ; アメリカン・バレエ・シアター)

 

ストーリー

 文明社会に嫌気がさした貴族の青年、アレコは自由を求めて旅芸人の一団に加わり、そこでジプシーの娘ゼンフィラと恋に落ちます。

しかし、ほどなくして ゼンフィラは別のジプシーの若者に心変わりをしてしまいます。

嫉妬に狂ったアレコは、怒りに任せて恋敵とゼンフィラを刺し殺してしまうという悲劇。

 

メキシコでの初演では大成功をおさめ、上演後のカーテンコールは 19回にも及んだとか。

 

“ジプシー娘と貴族の青年” の恋物語は、ロマンチック期のバレエ作品にもいくつかあるので、バレエとして格好の題材だったことでしょう。

 

新大陸 アメリカで 故郷ロシア(現 ベラルーシ)への望郷の念を募らせていたシャガールは、やはり ロシア人でバレエ・リュスの振付家でもあった レオニード・マシーン 共々この作品に没頭していたそう。

 

第1幕

「アレコ」 第1幕 月光のアレコとゼンフィラ

『月光のアレコとゼンフィラ』

 

画面に浮かぶのは “月”

月明かりに照らされて宙に浮かぶアラゴンとゼンフィラ。

画面左下にはジプシーの野営テント。

恋人たちは シャガールと妻・ベラの面影をとどめていると言われます。

赤い鶏は アレコとゼンフィラの恋物語の始まりを告げるかのよう。

シャガールの真骨頂である 青々とした幾層もの色彩が画面を覆いつくす、ロマンチックな情景です。

 

第2幕

「アレコ」 第2幕 カーニヴァル

『カーニヴァル』

 

画面に浮かぶのは “雲”

二つの雲は 幸福の絶頂にある アラゴンとゼンフィラ を想起させます。

カーニヴァルの季節。旅芸人の一座と村々を巡り 踊り、歌い、動物たちの芸を披露しながら自由で楽しいひとときを過ごします。

 

第3幕

「アレコ」 第3幕 ある夏の午後の麦畑

『ある夏の午後の麦畑』 フィラデルフィア美術館所蔵

 

画面に浮かぶのは 二つの “太陽”

ジプシーの若者に心変わりしてしまったゼンフィラを、自分へ引き戻そうと懇願するアレコに対し、ゼンフィラはまったくとりあいません。

右に浮かぶ “目玉” のような太陽は、ゼンフィラとその新しい恋人を凝視しているのでしょうか。

ひとりぼっちで小舟に乗っているのは、おそらく アレコ。

黄金色に輝く麦畑から飛び出している鎌は、まるで 死神を暗示しているようです。

 

第4幕

「アレコ」 第4幕 サンクトペテルブルクの幻想

『サンクトペテルブルクの幻想』

 

画面に浮かぶのは “シャンデリア”

そこにめがけて車輪をひく白馬が突進していきます。

もはや制御のきかなくなってしまった アレコその人のよう。

仲良く連れ添うゼンフィラと恋人を目にし、怒りのあまり 我を忘れたアレコは彼女の恋人をナイフで刺し殺してしまいます。

悲しみに暮れたゼンフィラは みずから アレコの持つナイフに身を投げ、恋人の後を追って逝ってしまいました。

 

自由を求めて 流浪の民の一人となったものの、自由そのもののゼンフィラの奔放さを許せず、彼女の恋人もろとも死に追いやってしまったアレコは、その場に倒れこんでバレエの幕は閉じます。

 

血塗られたように真っ赤な サンクトペテルブルクの街並み。

それは “北のヴェニス” とさえ呼ばれる美しい古都ではなく、荒涼とした廃墟のような情景。

 

左下には 残酷な結末を暗示するような 墓地や磔刑のキリストが描かれています。

 

<アレコ特別鑑賞プログラム>

現在、展示中の背景画に順を追って 舞台用の照明を当てながら、音楽とともに 作品制作の背景、バレエのストーリーなどをナレーションで紹介する鑑賞プログラム(約15分間)を 1日4回上映しています(日本語・英語)。

2018年10月1日(月) - 2021年3月頃 予定

 

幕切れの場面はCGのアニメーションでバレエ風な演出で上映していました。

 

とても 凝ったドラマチックな演出。

バレエを全幕で観たかのような充実感です。

 

これらの背景画は、1960年代後半まで 『アレコ』 上演の度に用いられていましたが、1977年 バレエ団が手放してから 美術作品として後世に受け継がれてきました。

 

青森県は、1994年に 全4点中 第1、2、4幕を収集したそうです。

 

フィラデルフィア美術館から借り受けている 第3幕 を合わせて

<全4作品完全展示>

となるのは、美術館開館記念として開催された

シャガール 「アレコ」 とアメリカ亡命時代』 展 以来、とのこと。

 

これも観たかった・・・

そんなこと、全然 私の情報網に引っかかってこなかったような。

聞いたとしても、青森県じゃ遠すぎると諦めていたかもしれませんが。

 

でも、現在のコレクション展に来ることができて、本当に良かった。

 

想像を裏切らない、というかそれ以上の迫力と興奮でした。

 

1時間ちかく ホール内で 「アレコ」 の世界に浸っておりました。

 

フィラデルフィア美術館所蔵の第3幕の背景画の展示予定は、2021年3月迄。

 

フィラデルフィア美術館 ティモシー・ラブ館長より

「 向こう4年間にわたり、フィラデルフィア美術館は、歴史的建造物の中にある多くのスペースを改修、拡張していくことになります。

この大規模な工事計画によって、1986年に収蔵されて以来、美術館のエントランスロビーに展示されてきたマルク・シャガールの《ある夏の午後の麦畑》を撤去する必要が出てきました。

そこで私たちは、シャガールがバレエ「アレコ」のために生み出したほかの3点の背景画と再び一緒に展示されることを願い、喜んでこの作品を青森県立美術館へ長期貸出することにいたしました。」

(2017年3月)

 

コレクション展は、アレコホールからスタートし、そのほかにも 青森県に所縁のある芸術家の作品を中心に鑑賞してまわると 最後にまた アレコホールに戻ります。

 

特に 棟方志功の版画が目に留まりました。

 

棟方志功 二菩薩釈迦十大弟子

『二菩薩釈迦十大弟子』(1939/1948年)

 

棟方志功 二菩薩釈迦十大弟子

 

棟方志功 丸紋百花譜

『丸紋百花譜』(1944年)

 

棟方志功 丸紋百花譜

 

青森県立美術館のシンボル ↓

あおもり犬

あおもり犬

 

あおもり犬

 

弘前市出身の美術家、奈良美智氏による作品(高さ 約8.5m、横幅 約6.7m)。

 

お昼は 美術館内の café 4匹の猫 というカフェでいただきました。

 

青森県産牛と青森産りんごのビーフカレー

青森県産牛と青森産りんごのビーフカレー \1,080

 

THE 青森 なメニュー。

ルーはとろっとコクがあって、お肉も溶けてしまいそうなほど柔らかかったです。

 

たっぷりと堪能した青森県立美術館。

 

是非 また訪れたいけど、その時には 「アレコ」全4作完全展示を鑑賞するのは難しいかもしれません。