今治を歩く5 | あもん ザ・ワールド

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君へと届け 元気玉

『えっ?あもん君、松山行ったことないん?』
『ああ、松山は近いけぇ、いつでも行けると思って』
『どうせ旅するんじゃったら、遠い方が得した気分にならん?』
『確かに、ほうじゃね。。じゃけど、松山に行ったことないとは意外じゃね』
『松山、ええとこよ。広島と似とるし、まだ行ってないん?』
『おもろいとこなのに、あもん君、人生損しとるよ!』
『ん、ほうかの~また時間ができた時に行ってみるわ』



と何気ない会話の中であもんは悔しさを感じていた
旅人にとって旅歴はひとつの自慢であり
誰かに『良かったよ』と伝えたいネタのひとつである
そのネタをちょっと自慢気にお話するのが面白いものだ
しかし、まだ行ったことない地の旅ネタを話されたとき
しかもそれを『良かったよ』と自慢されたとき
旅人は悔しさを感じるのだ
しかも、『人生損しとるよ』とも言われるほどの楽しさだったらしい。。。


ということで、“時間ができたとき”ではなく
シルバーウィークに時間を無理矢理作って松山を歩いた後に今治を歩くことにしましたw。。。


放浪日:2015年9月21日

タオル生産日本一の町今治市は
世界に誇れるタオル生産技術で造船と共に産業を発展させてきた
安い海外製品が多く手に入る現代で、今治のタオル産業は
良い日本製品を手にしてもらおうとブランド化の努力をしている
ブランドとして市場に出すには知名度を上げるのが必然であって
今治市はタオル美術館を作り、全国にタオルの町今治を知らしめた
さらにタオルの可能性を証明するがごとく始めた人気キャラとのコラボで
若い世代の今治への入り口を大きく開くことに成功している
いまや、タオルは今治の主なる観光資源としても成長を続けている




さて、入場券を買ってタオル美術館に入りましょう
ムーミン展やスヌーピー展のおかげでしょうか
老若男女の沢山の入場者がおられます




いきなり、キャシー中島!
なんでやねん!w




はい。キャシー中島さんもタオルアートをされているみたで

タオル美術館らしくタオルの製造工程を見学できます














綿から糸になりタオルになるまでを流れて見学できます

その流れの中でちょいちょいタオルアートが見られます








なにやら、調子が悪いご様子で
おかげで、機械の修理工程まで見学できましたw










タオル美術館の空気調和設備運転系統表示板も見学できます



これ、見学できんでもいいでしょw
ウケ、狙ってますねw




はい。あもんはおっさんなので乗りません

さて、タオルの製造工程が分ったところで
ムーミン展へ入っていきましょう!
誰もがここからテンションが上がっているご様子でw









素晴らしいタオルアートが並んでいます
これらがさっきの機械で作られるのでしょうか




ムーミン谷の愉快な仲間たちが展示されています
アニメで見た記憶のあるキャラが並んでいます






タオルアートの方は原作に忠実なご様子で



スナフキンが馬鹿っぽく踊っていますw



スナフキンはアニメ化されてカリスマ性が出てきたのでしょうね



綿で作られるとフローレンもこんな感じになってしまいます
隣のトゥーテッキーは近所にいる子供のようだw
彼も立派な妖精ですよ








ニョロニョロとスニフはアニメキャラ通りになって良かった

後ろに妖怪みたいなヤツがいますw




これは良い感じなアートです
スナフキンがお兄さんっぽくミイを見つめています
ミイは“ちびのミイ”というのが本当の名前で
スナフキンの服のポケットに入ることがあるらしいです




パパとママ
ママの目がボタンになっている気がw





なかなか可愛い感じに仕上がっております
一家に一台あればいつも笑顔に溢れそうですよね




にょろにょろも可愛い



これはミムラ姉さん
なぜ、彼女だけ日本名?とか思いつつ
幼きあもんはミムラ姉さんに惚れていました
目がちょっと残念な感じで仕上がっております
もっと美人で乙女チックで可愛いイメージなのですが




これぞ、妖精でしょw
スティンキーと言います
あもんの記憶には無かったキャラです




これも可愛いシチュエーションで
妖精も恋をするものなのですねw






これは良い世界観を出しています
ムーミンとスナフキンは親友だったそうですが
スナフキンの方が先輩のような感じです
後ろで悪い顔したミイが覗いていますがw

ここからはリアルに美術作品が続いていました
綿で作った絵画やアップリケ絵画が多く並べられ
芸術界に新たな分野で歴史を刻めそうな雰囲気です
それぞれの作品を食い入るように見て記憶に残しました




芸術作品を見ることにより感性が鋭くなり、創造力が養われます
その創造力は明日やあさってに開花するものではありません
創造力は記憶の中で永遠に潜在的に存在し
人生の中で必要とされている瞬間にパッと花が咲くものです
自分にとって何が必要なのか、いつ必要なのか、それは誰にも分りません
いつ咲くか分らない花を潜在的に育てているのです
だから、生きるって面白いものなのです




ここでは絵を描くのでは無く、糸を紡ぐという芸術があります
やわらかい綿から暖かいタオルになるまで紡ぐ芸術
タオルアートってなんか、暖かい人間臭さがありますよね




橋までタオルとなっておりますw

今治市が全国に自慢しても良いほど大盛況だったタオル美術館
観光客誘致の為に考え抜いたムーミンコラボで
あたかもムーミン美術館のようになった感がありましたが
糸の芸術的な可能性を学ぶことが出来た気がします
さらにスヌーピーコラボにより新たなファン層を獲得する気満々です




有料観覧エリアは800円の料金が掛かりますが
この可愛いニョロニョロのしおりと
今治産のハンドタオルを頂けたので
逆に得した気分となりました




さて、美術館を出てムーミンとお別れすることにします



花を持ったムーミンが何か寂しそうな雰囲気で



あもんもムーミンの親友になれるでしょうか?


終わり



愛媛をひとりで歩けば独り言を言う
『い~よね!』
ふたりで歩けば顔を合わせるたびに言う
『い~よね!』
さんにんで歩けば常にどこかで響いている
『い~よね!』

『うん。い~よね!愛媛って!』