上下を歩く1 | あもん ザ・ワールド

あもん ザ・ワールド

君へと届け 元気玉

広島で生まれ広島で育ち
大人になって広島を旅立った
四十手前で帰広し、改めて眺めた広島
目の前にはドキドキするような広島があった
広島の街が変わったのか?
それとも、俺の見る目が変わったのか?
ひとつだけ変わっていないのは
『ほうじゃね』という広島弁だけだった

広島出身のくせにあまり広島を知らないあもんが
古い記憶と新しい現実を見に歩き続けます
本日は上下を歩きます



放浪日:2015年5月2日

広島県の山奥に上下という町がある
読み方はそのままで『じょうげ』
広島と島根に流れる川の分水嶺があったことからその名がついた
中国山地の分岐点であることから古来から豪宿として栄え
石見銀山からの銀の集積中継点として使われたことから
幕府の天領とまでなった有難い地でもある
幕末で幕府と長州の戦いの時では
幕府軍の西の砦として重要視されていた場所でもあった


山奥であるが故に時代変化の大波がここまで襲ってくることはなく
時の栄華が時代と共に年を重ねたダンディなお爺ちゃんの様な町であり
江戸明治大正昭和が厳かに存在する博物館が広島県の山奥にあったのだ

まずはJRの駅から覗いてみましょう






じょうげ
上○○とか下○○という地名は五万とあるりますが
○○がつかない地名は珍しいです
中では無く上下
シンプル且つ分かりやすい地名です






福山市と三次市を繋ぐ福塩線という路線にある上下駅
厳しく入場規制がなされています
上下でのお泊りは公共宿へ泊まりましょう




とても寂しいダイヤとなっておりますw
この駅の利用者は一日700人程度
ひとつ間違えれば禁止されている駅泊となりそうです





ちゃんとした県立
高校だってありますよ



ポスターが何故か懐かしいw





駅からは美しい山容の翁山が見えます
この山はクリスマス時期には巨大なツリーとなります
150mの山全体にライトが灯り世界一の夢ツリーとなるのですよ







悪書追放 白ポストw
昔はどの駅でもあった気がしますが最近では珍しい存在に
逆にお母さんに見つからないように捨てられるという少年の味方のようなポスト
あもんは白ポストの中身が気になって覗いたことのある小学生でしたw
はい。少年によくない雑誌などを入れてくださいね





はい。絶対ダメです
上下では少年少女育成に町ぐるみで取り組んでおられます

さて、駅からは商店街が軒を並べています
上下の観光目玉となっている白壁の道を歩いていきましょう








今日は運よく端午の節句祭り
白壁のこいのぼりが良い感じに泳いでいます




入り口を塞ぐほどの大きなこいのぼり
小さなサイズでもよろしいかと…
こだわりなのでしょうか?w






端午の節句らしいのがまだありました
誰かさんの格言と一緒に展示中

道は残念ながらアスファルト舗装ですが
立派な白壁住宅が所々に並んでいます












やはり白壁は美しい
今日は運よく快晴で白壁が輝いております





広島の地方銀行である広島銀行も白壁仕様に
上下観光のこだわりが感じられますね





この立派な白壁のお家はメガネ屋さんですよ






お家の中までこいのぼりが泳いでいますw
最近ではここまで立派な五月人形も少なくなっています








この建物は上下キリスト教会で
で元々明治時代に倉として建築されたものを
昭和になって教会に改築された珍しいもの
珍しいのは八角形の鐘楼
広島県文化百選に選定されている上下町の宝物です





近年できたであろう散髪屋さんは
ヘアーサロンをひらがな表記にするこだわりさ
町並み保存に努力をしておられます












それにしても立派過ぎる白壁と屋根
やけに新しいなと思っていたら博物館でした
上下町は十数年前に旅したこと歩けど
観光客ウェルカム感がかなり増しております





格子が立派なお店ももちろんあります
雑貨屋さんのようです






なに!元ピンクレディーがライブだと!!
こんな広島の山奥に元国民的アイドルが来るとは
すごいぞ!上下!

中を覗いてみるとそれなりにお洒落な雰囲気
良い雰囲気です。古民家再生でしょうか?









ライブ会場には古美術などが並べられ雰囲気は十分です






元ピンクレディーの広告ポスターがカレンダーの裏とはw
この辺りが田舎らしくてほんわかな気持ちとなりますよね

農耕器具もきちんと並べれば博物館のように見えます










現在も使用されているであろう井戸
やっぱ、井戸水は美味しいですよね
特に夏は冷たくて美味いです
あもんのおばあちゃん家にもありますから





あもん的にはこちらの洗面台のほうに注目しました
この様な全面タイル張りの洗面台は今では使用されている所は少ないはず
給湯器も整備され、現在でも現役で活躍中とはうれしい限り
やっぱ、道具も丁寧に使っていけば何十年も活躍できるんですね




なまこ壁に格子窓に灯篭と当時はかなり豪華だったご様子
たぶん、芸子さんがいたところでしょう






見事な屋敷が続々と続いています
屋敷の中には十数台の五月人形が並べられ、やる気満々です
なんせ今日は端午の節句祭りですから
観光客はまばらですが




きみまろさんも公演に来てくれるらしい!
下に張ってあるポスターは2013年に三次市という所に来たときのもの
今回とポスターが一緒っぽいですがw




徳川幕府御用兵法の道場があるやないか!
どんな兵法なのか興味ありです
その昔、徳川幕府を守った兵法は
子供たちの育成に役立っております





上下町のシンボルのひとつ。翁座
大正14年に竣工した木造2階建ての演芸場です
それから2010年3 月まで頑張っておられた建物
やはり、いつの時代でも笑いって必要なんですよね





明治っぽい建物もありました
店頭では美味しそうなパンを売っていましたよ





毛利家っぽい毛糸屋さん
ちょっと、狙った感がありますw




お土産にはぜひ、つちのこ饅頭で!
噂で広まった未確認生物が上下にも居た!
ということで、お土産になるという状態
作ってみると意外と評判がよくこの辺りの銘菓となっておられます
パイ生地に白餡と栗が入っているみたいです





とある建物の壁で見つけた自己啓発文字
観光客向けというより地元民向けのような気がします




お店おこしも自分おこしも地域おこしもコツコツコツと
西川師匠が読めば説得力抜群やw





はい。何事も本気で行いましょう
あもんはよく本気で行き過ぎて暴走してしまいますがw




わしらの町はわしらで守る!

なんとも力強いお言葉です


やっぱ、上下町も過疎高齢化の問題があったのでしょうね
それでも、町民はこの町が好きだから、何とか頑張って
観光資源でこのつらい時期を乗り越えようというお考え
全国では残念ながら諦めてしまった町もありますが
ここ上下町は間違いなく十数年前とは変わっております!
わしらで守る!という情熱が沸々と伝わってきて頼もしい限りです


しかも、上下町で面白かったのはこれだけではありませんよ
あもんの大好物である昭和が予想通り残っておられました
情熱の上下町歩きはまだまだ続きます!


続く


『ほうじゃね!これが広島じゃけんの!』
そう言い続ければ
広島の未来はきっと明るいだろう