あもん戦記 | あもん ザ・ワールド

あもん ザ・ワールド

君へと届け 元気玉

あもん戦記
2009年10月24日


ゲド戦記では子が父を殺した
けど、子は父を殺してはいけない
ゲド戦記では人間が商品になっている
けど、人間は商品ではない
ゲド戦記ではテルーは人間嫌いである
けど、人間は人間を好きになる


あもんは過去に罪を犯した人間である

小学生の時
教室のチョークを盗み下校時に干してあった布団に落書きをした
ある男子と女子の噂をかきたて相合傘を町じゅうに書きまくった
友達のいとこが営む駄菓子屋さんで面白半分に窃盗をした


中学生の時
野球部だったくせに坊主にはしなかった
先生に怒鳴られても廊下でサッカーをしていた
給食当番と掃除当番を無視して教室でトランプをしていた


高校生の時
校則をやぶりボンタンと短ランを着た
煙草の空き箱をわざと自宅の机に置き母親にばらした
深夜に小学校のプールに忍び込み泳いだ


あもんは罪の多き人間である
アレンと同じ罪を背負って生きているのである


罪とは自分でそれが罪であると認めた時
命無くなるまで罪を背負う宿命があるもので
どんなに償っても消えることは無いものである
だけど人間は
やり直すことができる生き物である
罪をいったん過去に預け
再び歩き出す力を持っている生き物である


あもんは“惑星あもん”アースアイ・ポイント3に立ち尽くした
ここは人間の罪と罰を預かってくれる処である
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罪を預かった大地は
人間の苦悩と葛藤を形にし
日夜、波に叩かれることにより罪を浄化する

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それを見た人間は
罪悪感により閉ざされていた
未来の扉を開ける気力を蘇らせるのだ

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あもんはさらに自分の罪を大地に捧げた

あもん詩集~ティーンに捧げる宝物~より
 

『逃走』

 

雷鳴轟くこの世の果てから

僕は逃げています

記憶に無いはずのピカドンの

記憶が鮮明に映し出されています

対向車はいません

大きな水溜りを通るのが恐いです

 

すみません

きのう 雑草を踏んでしまいました

きのう クーラーをつけっ放しで寝てしまいました

 

だから きょうは

灼熱の真夏日に

暖房をつけさせてもらいました

熱中症対策に

ホットコーヒーを注文させてもらいました

 

だけど

いま

逃げています

 

すみません

きのう リストカットの傷口を覗き込んでしまいました

きのう 掲示板に書いたひと言が中傷誹謗になりました

 

だから きょうは

おはようございます と

三十人に声をかけさせてもらいました

南無妙法蓮華経 と

写経をさせてもらいました

 

だけど

まだ

逃げています

 

僕は愛するあの人のもとへ走ります

母さん すみません

それはあなたではありません

あの人のもとへの

片道切符を買うしかありません



罪を捧げたあもんは
しばし夢を見ることとした


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あもんは問うた
『ハイタカよ、あもんはどうしたら強くなれるのだ?』
ハイタカは答えた


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『あもんよ、かつて竜と人間は共に生きていた』

『しかし知恵のある人間はひと時の快楽を求め竜と違う道を歩むことにした』

『人間は過去を全て忘れることにより罪を消滅しようとしたのじゃ』

『そして人間は地位と名誉と命を永遠なるものと定め追い続けている』

『これにより人間は“真の名”をも忘れることになったのじゃ』

『あもんよ。真の名を忘れぬということは、自分の歩んできた道を忘れぬということじゃ』

『人から間違っていると言われようともあもんが歩んできた道はあもん自身で認めることじゃ』


あもんは再び問うた
『ハイタカよ、自分の道を認めればあもんも竜に出会えるのか?』
ハイタカは再び答えた


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『ふむ、誠の心で自分の歩んだ道を認めれば会えるじゃろう』


目が覚めた


あもんの罪はこの大地に預けられた
浄化されたあもんは
この世に生きる喜び、そして悲しみのことを語り合うことを決心した


『グリーングリーン』

 

 

 

あもんの明日の扉が開いた

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あもんはあの竜がいる
“惑星あもん”サンド・ホープケープに行くことを決心した


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あもん詩集~島国からの贈物~より

 

『ひとりじゃない』

 

地球の声が聞こえるぐらい

静まり返ったウーグの浜で

ひとり 時を刻んでいる

 

都会のうっとうしさや 

人付き合いの気だるさから

逃れたくてここまで来た

 

ひとりを願う僕だけど

ひとりになるとあの人を想う

いや あの人たちを想う

 

あの人がいるから僕がいて

僕がいるからあの人となる

だから僕はひとりじゃない 

 

いつだって

だからあなたもひとりじゃない

 

いつだって

きっと どこかにひとりはいる

 

あなたを想う人は

ひとりいればいいじゃないか

 

ひとりじゃないのだから

 

 

出演
あもん
ハイタカ(友情出演)
朗読
あもん
演奏
あもん
演出
あもん
撮影

あもん
脚本
あもん
編集
あもん
監督
あもん
制作
あもんがいっぱい制作委員会


スタジオあもん作品






次回予告


“惑星あもん”サンド・ホープケープに降り立ったあもん

あもんはテルーに出会えることができるのか!

あもんは罪を背負い歩き続けることができるのだろうか?

あもんの苦悩の戦いを描いたこの作品



『あもんの動く城(前編)』


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あなたは

あもんの歩んだ道を見届けた証人となる