沖縄県宮古島は沖縄本島南西約300km
太平洋と東シナ海の間にある島である
宮古の名前の由来は「ミヤク」で
ミは自分 ヤは住んでいる クは場所という意味があるみたいだ
沖縄本島と少し異なった文化をもつこの宮古諸島では
島人特有の血縁の濃さが見られるみたいだ
宮古島から北西5kmのところに伊良部島という島がある
今回はこの島のダイビングショップを訪れることとした
このショップのオーナーは陣内さんと言う
陣内さんは十数年前、内地からこの島に移住しておられる方で
当時はこの島にダイビングショップは少なかったらしい
ショップ経営には島人の多大なる協力が必要であり
若干閉鎖的な島人のこころを掴むには苦労されたみたいだ
しかし今、陣内さんは「いらぶ観光協会会長」もされており
島の活性化とIターン希望者と地域の繋がりにも尽力されている
漁協とダイビング業者、ダイバーとガイドの関係なども深く考えておられる
そんな伊良部島にも宮古島から橋が架かるようになり
2007年には漁協とダイビング業者の海面利用協定調印を果した
きっと陣内さんの想いが伝わったのだと思った
そんな陣内さんの外見はやさしいお顔で
海の中では頼れるガイドである
ダイバーが海で楽しむには僕のような初心者マークには
ガイドとの信頼関係が大事だと思う
陣内さんは出会って間もないにも関わらず
僕のレベル、癖などを見極め
その時の最高のポイントで
最高に気持ちいいダイブを
安全にガイドしてくれた
「通り池、魔王の宮殿、アントニオガウディ」を代表に
海の神秘さを見せてくれ
時に魔法の棒で魚たちを引き寄せてくれ
海のおもしろさを見せてくれた
このショップの名前を「インカディ伊良部島」という
インカディとは伊良部の言葉で「海風」という意味らしい
そんな陣内さんが吹かせてくれた海風は
決して恐ろしいものではなく
いろんなものをチャンプルーして
人間にとってはほんの少しあればいい
心地よいものを僕に教えてくれた気がする
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『島国からの贈物』
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『インカディよ』
2005年11月27日 沖縄県伊良部島にて
インカディ インカディよ
やさしく 激しく 吹き続け
しまんちゅも ナイチャーも
いたみも やすらぎも
あのころも いまここも
なにも かにも 入り混ぜて
楽しさと 心地好さを
気付かせておくれ
優しさと たくましさを
教えておくれ
いつも いつまでも
てぃだがむこうで
笑っている
万人に平等な神だというけれど
この島にはちょっとだけヒイキしていると感じたんだ
次回更新 『神の棲む処』