古き良き日本を探す
島国の宝物を探すあもん旅テーマのひとつでもある
大阪に住んでいたころは旅の拠点が変わったため
旅範囲が関西、中部地方に変わった
そんな中、今回選んだ旅先は世界文化遺産に登録されている岐阜県白川郷
合掌造りの集落だ
すぐ着くだろうと甘い考えで当時の愛車「ワゴンRワイド」で出発
深い深い山の道 そして雪
どうやらこの日はこの地方の初雪だったらしい
ノーマルタイヤでケツを滑らせ、スリル満点の旅道だ
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この白川郷では合掌造りの家に今でも暮らしている村人がいて、宿をしている方もいる
そんな合掌造りの宿を今回は選んだ
「いらっしゃい 雪のなかよく車できたね~」
寒い冬の旅では人間のやさしいことばが暖となる
TVがない部屋にはこたつがあり、その机の上には「思い出帳」が置いてあった
多くの旅人の旅の記憶
ノンフィクションな人間のことばがそこには記されている
僕もそのノートに詩を綴る
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一服したら さて、散歩の時間
宝探しの始まりだ
雪がシトシト降っている
雪は村を静寂の世界に変えてくれる
雪が白川郷をドレスアップする瞬間
寒かったけどここに佇んでいたい‥そう心の中でつぶやいた
寒いからこそ感じるもの
それは 温かみ
寒いからこそちょっとさびしくそして優しく
ひとしきり寒さを堪能したあとに
僕はひとつの疑問を抱いた
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寒さに対して僕はいつも敬語を使う
なぜなんだろう
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『島国からの贈物』
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「糧」
2001年11月27日 岐阜県白川村にて
雪が降ってきました
大きなわたの雪です
雪が積もってきました
雪の落ちる音しか聞こえません
つま先が冷たくなりました
耳も冷たくなりました
冷たいのに冷たいのに歩いています
寒いのに寒いのにあったかいです
今 生きる糧を味わっています