島の宝物の探し方
それは歩くことである
島を訪れると僕は必ず集落を歩く
そこにあるものが島のくらしの原点であり
島らしさを象徴するものを発見できるからである
ここ新島の集落を歩いていると
コーカ石で作られた家があった
目立つわけでもなく整然としているわけでもないこの家には
ひとつの家族の歴史があって温もりがにじみでているように感じる
家族はここに帰ってくる
人生の岐路に立った青年にはここがあるからこそ
旅に出ることが出来るのはないのだろうか
そんなごくごく当たり前のことこそ
幸せというものでなないのだろうか
そんな集落をさまよっているとひとつの道に辿り着いた
そこは何故か未舗装
歩くと一歩一歩足が埋まって歩きづらい
汗が落ちてきた
家の影でひとやすみ
振り返るとこの道がある意味が分かった
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『島国からの贈物』
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『砂んごいの道』
2005年7月19日 東京都新島にて
過去から続く砂んごいの道には
大大先輩の汗がしみこんでいて
一歩ごとに埋まる足の重さはこの道の重さであった
コーガの塀に包まれた僕は
鼻たれ小僧の秘密基地を思い出した
きっとそこにも砂んごいの道があったのだ
道の先にはモヤイがいて
全てを優しく見守ってくれている
砂んごいの道
引き返すもよし
通り抜けるもよし
※砂んごいの道…新島のことばで昔からある道という意味



