この酒呑んだエピソードは忘れてしまいました。
いつもの BAR エンプティ
で、ボトルの背がいやに高く棚に納まらずに目立っていたので、オーダーしました。
なにかお勧めカクテル作って、とお願いしたら、酔っ払いを増長させる魔のドリンクに仕上がっていたのは覚えています。
イタリアのトスカーナ州にあるリヴォルノ市で、1897年にアルトゥーロ・ヴァッカリ氏が開発したリキュール。
アルトゥーロ・ヴァッカリ氏は、この酒を作るために、アルプスから地中海まで薬草を訪ね歩いたと伝えられています。
ヴァニラを主体に、アニスなど約40種類以上の薬草、香草を使っている薬味酒です。
三角錐の形をした、少し背高のっぽのボトルは、ひとつ頭抜きん出た個性を主張しています。
色は黄色というよりも輝く黄金(こがね)色で、サフランが主原料。
最も美しいリキュールのひとつといわれていて、様々なハーブの香りが見事に調和されています。
創製されたその頃、イタリアは第一次エチオピア戦争の直後でした。
イタリアとエチオピアとの間での戦争で、8万人のエチオピア軍がエンダ・ジーザス要塞を攻めた時、たった4千7百人で44日間も持ちこたえたイタリアの守備隊長で、この戦争で英雄となったジュゼッペ・ガリアーノ少佐の名前を、ヴァッカリは自分の酒に是非つけたいと思い、その許可を得たと言われています。
カクテルのほか、お菓子の材料としても人気のリキュールです。
さて、このガリアーノでつくるカクテルは、黄金色を生かした華やかな色のカクテルが多く、ゴールドフィンガーやゴールデンキャデラックといったカクテルがあります。
その中でも、レディ・キラーで有名なスクリュードライバーのバリエーションで、「ハーヴェイ・ウォールバンガー」というカクテルがあります。
「ハーヴェイ・ウォールバンガー」というちょっと風変わりなカクテル名は、“壁叩きのハーベイ”という意味。
カリフォルニアのサーファー、ハーベイがこのカクテルを飲み過ぎて、ベロベロに酔っぱらって壁を叩きながら帰っていったというところからついた名前である。
その深酒の原因は、大会に負けたショックだとも、優勝しての祝い酒だとも言われています。
レシピは
・ウォッカ45ml
・オレンジジュース適量(ウォッカの2~3倍)
・ガリアーノ15ml
と、「スクリュードライバー」に“ガリアーノ”を加えたカクテルである。
やはりスクリュードライバー系は危うい酒である。
このカクテルで、酔っ払い管理人はあえなく撃沈。
締めにサッパリとと思い、口中はサッパリとしたのですが、翌日、頭はどんよりと二日酔いでした。