Love so sweet 5 | 嵐さんに愛を叫べ

嵐さんに愛を叫べ

相葉くんと櫻葉さんが大好き!です

モデルズも大宮さんも、その他CPも登場します。

腐ってますので、ご理解のあるオトナのお嬢さまのみ、自己責任でご覧ください。
男性と思われる方、商業目的と思われる方の読者申請、コメントは削除させていただきます。



「いらっしゃいませー。全席禁煙になりますけど、よろしいですか?」


「あぁ……はい」


「お好きなお席にどうぞ~」


昨日の『店長』とは違うけど、出迎えてくれた店員さんに、この人もマイナスイオン満載だな、なんて思いながら昨日と同じ席に座ってメニューを開いた。



「お決まりですか?」


「あ、いや……まだ……です」


「んふふ。どれも美味しいですから、ゆっくり悩んで下さいね」


ふにゃんと笑ったその人につられて、俺の口元も何故か緩んで、慌ててメニューに顔を隠した瞬間にドアの開く音がした。



「あれ、なんでマスターが出てんの」


「あー、かず、おかえり~」


メニューから顔を上げた俺をちらりと見て、口の端っこで笑った二宮さんが、さっきの店員さんを押しのけてカウンターに進んでいく。



「お決まりですか?」


メニューから顔を上げた俺と視線があって、店員さんがニコニコ笑いながら俺の方へ歩いてきた。


「あぁ……えっと、しらすのペペロンチーノのサラダセットで」


「あー!それね!俺もすごい好き!美味いんですよぉ」


んふふふふーって嬉しそうに笑ったその人の向こうから、二宮さんの声が聞こえてくる。



「まーくん!客!なんでマスター出してんだよ!」



「かずとまーちゃんはね、小さい頃からずっと一緒なんですよ」


声のする方を見つめていた俺に、柔らかい笑顔のままで『マスター』が言う。


「へぇ……仲、いいんですね……


『かず』が二宮さんで、『まーくん』もしくは『まーちゃん』が店長さん、で、この人が『マスター』と、頭の中にメモをした。



「仲いいって言うか、『腐れ縁』ってやつね。てか、アンタもまーくんに甘すぎんだよ」


いつの間にか水の入ったコップを手に戻ってきた二宮さんが、俺の前の席に座りながら『マスター』をじろりと睨んだ。


「え、そこ座んの?」


「え?違うとこ座る方が変じゃない?この場合」


「まぁ……そう、だけど……


二宮さんと向かい合って座って、一体何を話したらいいんだよって、心の中でため息をつく。



「かずは?何にすんの?」


「ハンバーグ」


ぼそりと呟いた二宮さんに『マスター』は、またふにゃんって笑ってカウンターに戻っていく。

ばたばたと足音がして、店長さんが顔を出した。



「まーちゃん。しらすパスタとハンバーグだって」


そう『マスター』に言われた店長さんが、ちらりと俺の方を見て笑顔でぺこりと頭を下げるから、俺もつられて笑顔で頭を下げる。



顔を上げたら、不敵に笑っている二宮さんとばっちり目が合って、意味もなく咳払いをして、背筋を伸ばして座り直した。



「まーくん、だよ」


「え?」


「あの人の名前」


それだけ言うと、んふふって楽しそうに笑って、二宮さんが水の入ったグラスを持ち上げた。