花火 173 | 嵐さんに愛を叫べ

嵐さんに愛を叫べ

相葉くんと櫻葉さんが大好き!です

モデルズも大宮さんも、その他CPも登場します。

腐ってますので、ご理解のあるオトナのお嬢さまのみ、自己責任でご覧ください。
男性と思われる方、商業目的と思われる方の読者申請、コメントは削除させていただきます。




「嘘じゃねぇ。なんかされた、なんて思ってねぇ。俺がしたかったんだよ」


曇りのない真っ直ぐな瞳に見つめられて、何も言うことが出来ずに下を向いた。


左腕に残るアザは、僕が、キミを離さなかったからできたもののはずなのに。

逃げ出そうとしても、逃げられなかったんでしょう?

『俺』がキミを離さなかったんだ。



「けど、結局なんも出来なかったから……


「それは違うよ、櫻井くん」


あの女から逃げるために、『俺』はキミを利用しようとしたんだよね?

そう考えれば、唇に残る感触にも説明がつく。


どうして、キミは僕を責めないの?

どうしてキミは、僕の近くにいてくれるの?

罵倒されたっておかしくないのに、どうしてキミは、泣いてるの?



「ずっと、居てくれたんでしょ?僕が変になっても」


「変って……ただ、俺が相葉さんのそばに居たかっただけだよ。

だけど、何もできなくて、自分が悔しくてどうしようもなくて、情けなくて……って、マジでカッコ悪すぎだ、俺」


どうして?って思うのに。

それ以上に、嬉しいと思うなんて。


その真っ直ぐな心は、誰かもっと……櫻井くんにふさわしい誰かに向けられるべきものなのに。


そう分かっているのに、狡い僕は櫻井くんを抱きしめる。



「あいば……さん?」


「ごめん、少しだけ」



ごめん、櫻井くん……


少しだけ、甘えさせて。

あと、ほんの少しだけ。



櫻井くんの手が、そっと僕の背中に回る。


その手を、離したくないなんて思っちゃいけない。



「ごめんね」


離れようとした僕を、櫻井くんの腕が引き寄せる。



「相葉さん、ごめん……ごめん、なんだけどさ……


「え?」


……腹減った」


「ぶっ……


思わず吹き出して、櫻井くんが困った顔で笑う。



「成長期なんだよ!」


「ふふ、うん。何かあったかな。すぐ作るから待ってて」


「スイマセン。お願いします」


しゅんって小さくなっちゃった櫻井くんの頭を、わしゃわしゃと撫でてから立ち上がった。