花火 34 | 嵐さんに愛を叫べ

嵐さんに愛を叫べ

相葉くんと櫻葉さんが大好き!です

モデルズも大宮さんも、その他CPも登場します。

腐ってますので、ご理解のあるオトナのお嬢さまのみ、自己責任でご覧ください。
男性と思われる方、商業目的と思われる方の読者申請、コメントは削除させていただきます。



「にぃ!ずるい!」

「ずるくねぇだろ!お前は寝とけ」

「僕だって図書館行きたいー!」

玄関先でしがみつく潤を、はいはいはいって言いながら抱き上げて、降ろした。


「元気になったら行こうな?」

「もう、お熱下がったもん!」

「下がってねぇだろ」

「お熱ないもん!図書館行くもん!」

口を尖らせて俺を睨む潤の前にしゃがんで、まっすぐその顔を見た。

「じゃあ、幼稚園のクリスマス会に行けなくなってもいいんだな?」

「う……」

「なんか面白そうな絵本、借りてきてやるから。帰ってきたらふたりで『おはなし会』しような?」

「……やくそく?」

「ん。約束」

潤と指切りしてから玄関を出た。
この間、図書館に行ってからもう1ヶ月以上経つ。


「もう12月だもんなぁ…」

相葉さんに初めて会ったのは、夏休みの終わり。
時間ばかり過ぎて、何も変わらないどころか後退してるんじゃねぇかって位の相葉さんと俺の関係。
もともとそんなの気にしてんのは、俺だけかもしれないけど。


図書館の入口の手前で止まって、いつの間にか強く握りしめていた手を開いて、ふぅーって息を吐いた。

カウンターの向こうに見えた明るい髪色に、心臓が大きく波打つ。
誰かと楽しそうに話していたその人が、振り返って俺と目が合って…その顔から笑顔が消えた。

もうダメだって思ったその瞬間に、ふわりと笑う。


「櫻井くん!久しぶり!」

笑顔で手を振ってくれている相葉さんのところへ急いだ。

「お久しぶり、です。あの……」

「受験、忙しいの?」

穏やかな笑顔で笑う相葉さんに、なんとも言えない気持ちになる。
変わらない態度にほっとしている自分と、がっかりというか、悔しいというか…気にしてたのは、俺だけ?って、馬鹿みたいじゃん、俺って思う自分がいる。

「あ、いえ。無事に志望校に合格しました」

「わぁ!おめでとう!すごいじゃん!」

ニコニコと笑うその笑顔に、何故か胸が痛む。


「今日はどうしたの?」

「潤に絵本借りて帰るって約束したんで、絵本見てきます」

「潤くん元気にしてる?」

「今、アイツ熱出してて」

「そうなんだ…じゃあ、うんと面白いやつ、探してあげてね?」

行ってらっしゃいって小さく手を振る相葉さんに、無言で頷いてから階段に向かった。