「これ……良かったら、松本さんと二宮さんも呼んでくださいって」
月曜日、社食で松本と二宮に、相葉くんから渡された学祭のチケットを渡した。
「え?なんで?」
「サク、相葉くんと会ったの?」
……別にやましいことなんて……無いはず、なんだけど。
「……たまに、会うんだよ」
ホントのことは言いづらい。
ふーんって、口角を上げた二宮と、怪訝そうな顔の松本から目をそらして、日替わり定食のコロッケにかぶりついた。
「俺、行こう。大野くんの絵、見たいし」
二宮がチケットを財布にしまった。
「俺も、行くわ。あそこの学祭、行ってみたかったんだよね」
松本もそう言って、チケットを胸ポケットにしまった。
「あそこの学生でさ、すげぇCG作れるヤツがいるんだって」
松本が楽しそうに話し出した。二宮もこの間言ってたねって頷いてるけど……そんな話、してたっけか……
「相葉くんはなにすんの?」
「ウェディングドレス、作ってる」
「へぇー、サク詳しいね」
口の中に放り込んだご飯が詰まりそうになって、慌てて味噌汁を飲んだ。
目の前でニヤニヤしてるふたり……
「なんだよ……」
「相葉くん可愛いもんなぁー……あ、でもさ、年上キラーみたいだから気をつけろよ?サク」
この間の美人、金持ちそうだったしなって、言う松本に思わず反応した。
「あいつはそんな奴じゃねぇよ。チャラく見えてて真面目だし、素直だし。年上の美人は血の繋がってない母親だって言ってたし……」
「「ふぅーーーーん」」
綺麗にハモった二宮と松本の声に我に返る。
俺、今、墓穴掘ったよな?
二宮がにっこり笑う。
「翔やん、今日は飲みだね?」
「ゆっくりじっくり、話を聞かせてもらおうか?」
松本もニヤリと笑う。
「べ、別に話すことなんてねぇし」
我ながら、わかりやすくキョドってんなって思いながら、今度はアジフライにかぶりついた。