「じゃあ、後でねー」
って、ツアー先のホテルの部屋に消えたはずの雅紀が、猛ダッシュで走って戻ってきた。
「ちょっと!ちょっと、しょうちぇる!」
「な、なに?!」
ドアを閉めようとしていた俺の部屋のドアをぐいぐい押して、入ってくる。
「ちょ!なに?なになに?怖いんですけど!」
「わー!ここもかー!」
「ちょっと、なにしてんの?」
「ほらー!見て見てしょうちぇる!」
雅紀が覗いていたのはバスルーム。
「ほら!えっろくない????」
全面ガラス張りの、バスルーム…
結構海外のホテルではそういうとこ多いから、そんなに気にしてなかったけど…
……エロい、のか?
「まー、1人だから関係ないけどねー」
くふふふふって、雅紀が笑って、初めて気がついた。
ガラス張りの風呂に誰か入ってるとしたら、そりゃエロいよな…
……誰かって、いったら、なぁ…
えっろー!ってまだ笑っている雅紀の腕をつかんだ。
「お前、入れよ」
「……え?????」
「見ててやるから、入れよ」
雅紀の顔から笑顔が消える。
「……なに、言ってんの……しょうちぇる……」
「いいじゃん、いつも一緒に入ってるんだし」
「じ、じゃぁ…しょうちぇるが入ればいいじゃん…」
「言い出しっぺが行けよ」
「別に入りたいとか言ってねぇし!」
ぐい、と引き寄せて耳元で囁く。
「で、もっとえっろいこと、しようぜ?」
「ばばばば、ばか!しょうちぇるの、すけべ!」
「お前に、だけな?」
もぅ!って真っ赤になった雅紀の唇をそっと塞いだ。
