数日後、姐さんから届いた荷物に言葉をなくした。
白いアルバムに入った俺と雅紀の写真。
その横に入った雅紀の写真。
お腹に手を当てて、柔らかく微笑んでるその写真は……
「……マリア様だな」
「は?」
「この写真、マリア様みたい。って別に俺、キリスト教徒じゃねぇけど…」
「くふふ、なにそれ」
「あ、ほら額に入れられてるじゃん」
雅紀ひとりの写真は姐さんがコラージュして額に入れられてもうひとつ入ってた。
「どこに飾る?」
「えぇ……恥ずかしいじゃん」
「なんで?これ、すげぇいい写真じゃん」
実家にも見せてやらなきゃって、写メを撮ったら、やめてよー!って、寄ってきたから同封されていた封筒を渡した。
一緒に入っていた手紙には、一番いい写真が雑誌には使えなくて残念だけど!って、書いてあって……
データは全部同封のCDとUSBに入れて消してあるからねって、写真撮らせてくれてありがとうって…
最後に、赤ちゃんが生まれたら、お宮参りも七五三も入学式成人式も全部、写真館じゃなくて、姐さんに撮らせろって書いてあって……
「20年後の予約までされてる」
手紙を読んで、微笑んでる雅紀を後ろからそっと抱きしめた。
「姐さんホントにお前のこと好きなんだな」
「くふふ、そうだね」
こんなにたくさんの人に愛されて生まれてくるんだぞって、元気に出てこいよって心の中で話しかけながら、雅紀のお腹にそっと、手を当てた。