くふふふふ
寝ながら相葉くんが笑う。
幸せそうだなって、思わず俺の頬も緩む。
そっとその髪に触れる。
よしよしって、撫でたくなるんだよな。
ペットだな、うん。
いや、ペットって、相葉くんに失礼だけど。
髪の毛、ツヤツヤでサラサラだな。
気持ちいい……
長い睫毛が震えて、黒目勝ちな目が俺を見上げた。
「……あれ?俺、寝ちゃってました?」
「起こした?ごめん。髪の毛まだ濡れてない?」
「あー、うん。乾かしてくる……」
寝ぼけたまんま、ふらり、と相葉くんが立ち上がった。
「大丈夫?」
「くふふー。だいじょうぶー」
そう言った瞬間にごん!って肩を壁にぶつけて、いて!って呟いてから洗面所に消えていく。
笑っちゃダメだろって思ったけど、つい、吹き出した。
いやもう、マジでかわいいから。
いやちがう、マジでおもしれぇから。
コップに残ったカフェ・オ・レを飲みながら、増田に修正点の連絡メールを書いていたら、相葉くんが戻ってきて、すとんって、俺の隣に座った。
「お仕事、まだ終わらないの?」
……だから、ヤバイって。
クッションを抱えて見上げるとか、ナシだろ。
「あ、いや……もう終わる」
「櫻井さん、壁側とこっち側とどっちがいいですか?」
相葉くんがベッドの上の壁側と、今、俺達がいる方とを指さして言う。
「……は???」
「寝るとこ、ベッドしかないから。さとちゃん泊まれるようにセミダブルにはしてあるんですけど」
「え!」
同じベッドで寝るとか、ナシだろ?
無理無理ムリムリ!
ぜってぇ、無理!
ってか、大野くんは一緒に寝るのか?
「……大野くんと、付き合ってんの?」
思わず出た俺の言葉に、
「……ぶっ!なにそれ!」
相葉くんがうひゃひゃひゃひゃ!って、爆笑した。