let me down #62 | 嵐さんに愛を叫べ

嵐さんに愛を叫べ

相葉くんと櫻葉さんが大好き!です

モデルズも大宮さんも、その他CPも登場します。

腐ってますので、ご理解のあるオトナのお嬢さまのみ、自己責任でご覧ください。
男性と思われる方、商業目的と思われる方の読者申請、コメントは削除させていただきます。




「やっぱり、引っ越そう、かな……


ドアを開けた瞬間、フラッシュバックする記憶に泣きたくなる。



しょーちゃんの記憶なんて、要らないのに……




俺の身体の奥底に沈められた帝王の牙。


罠にかけたつもりで罠にかかったのは、間違いなく、俺。




あそこにも、ここにも。

あの日の記憶が染み付いてる。

こんな部屋にいられない。




「掃除……しなきゃ」


夜だから、掃除機はやめておこう。



リビングにも寝室にも、しょーちゃんのにおいがするような気がして……

窓を開けて床も壁も拭けるところは全部、ゴシゴシ拭いた。



ここで、キスした。

ここで、受け入れた。


そんな記憶、いらないのに。



…………



ぽたり、手の上に滴がこぼれる。

ぽたり、床の上にも。

それでも、ひたすらゴシゴシ、床をこすった。




……ひどい顔……


鏡に写った自分に苦笑する。



あぁ……ここも、ダメだ……


紅い帝王が後ろで笑っている気がする。

ごしごし、鏡を拭く。



汗だくになった服を洗濯機に放り込んで、熱いシャワーを浴びようとしてまた、しょーちゃんの残像に動けなくなる。



ブラシを取って、ゴシゴシ、洗う。

床も鏡も浴槽も……

ぽたぽた、涙がこぼれる。


なんで俺、泣いてんの?

なんで、俺、こんなことしてんの?



ばかみたい。

ばかみたい……




熱いシャワーを浴びて、ビールを持ってベランダに出た。



しょーちゃん、まだ走り回ってるのかな……



やっぱり想うのはしょーちゃんのことばっかりで



「話したいことって、なんだろ……



手すりにもたれて空を見上げた。