「また熱出たら大変だから、乾かしてやる」
自分でするって言うのに、ドライヤーを離さないしょーちゃんに根負けして、髪の毛を乾かしてもらう。
「てっぺん、届かねぇ」
だから俺、自分でやるって言ってんのに…
言われるままに下を向いて…何してんの?俺。
「よし、乾いた」
カチッて、スイッチを切る音がして顔を上げたら、鏡越しにしょーちゃんと目が合った。
カチッ
今度は違うところのスイッチが入る音がした。
スイッチ、入ったよね?
鏡の中のしょーちゃんが、不敵に笑う。
また、だ…
帝王。紅い帝王。
「…あっ…」
鏡越しに俺と視線を合わせたまま、俺の左肩にキスをして、そのまま、手が身体中をまさぐる。
さっき、中途半端に上げられた熱があっという間にぶり返す。
「見える?オマエ、こんなエロい顔してんの」
「しょう…ちゃ…」
もう、立ってられない。
おかしく、なっちゃう…
「泣いてんの?」
ふるふる、と頭を振る俺にしょーちゃんがぴったりと重なった。
しょーちゃんも、アツい、よね?
「啼かせてやるよ」
ぐいって、顎をつかまれて噛み付くようなキス。
「まだまだまだ、イケんだろ?」
響く低い声に、身体中の血が逆流した。