「うわ!きれい!」
運ばれてきたサラダに歓声を上げる相葉くんに、パドローネもニコニコしてる。
やっぱり、美術系だからなのか、サラダがキレイとかいう感覚は俺にはわかんないけど。
「相葉くんはサラトガクーラーね。で、櫻井くんがモスコミュール」
いつの間にやら相葉くんの名前も覚えてるパドローネが同じようなドリンクの入ったグラスを置く。
「わー、ホントに同じみたい!」
「間違えて飲んだらダメだよー」
はーいって、にこやかに返事をした相葉くんに満足そうに頷いてパドローネは部屋から出ていった。
「ね、ホントにそっちがお酒?」
「ニオイかいでみたら?」
グラスをふたつ、相葉くんの前に置いたら、素直に身を乗り出して鼻をグラスに近付ける。
「あ!こっち、すげえにおいする!」
ぐいっとひとつのグラスを俺の方に押しやった。
「相葉くん、お酒飲んだことないの?」
「俺、未成年っすよ?」
「いや、俺、飲んでたから」
わー、カミングアウトだ!って、ケラケラと笑う。
「親父のビールとか一口もらったりしたことあるけど、何が美味しいのかわかんないもん」
「うーん、まぁ、ビールはなぁ…」
「酔っぱらいも嫌だし、タバコだってくさいし不味いのに…オトナって変なの」
そう言って、明らかに嫌そうな顔をする相葉くんに思わず聞いた。
「…なんか、あったの?」
「酔っ払いのオヤジにからまれるから…ホテルに連れ込まれそうになったこともあるし…」
「…え…」
そりゃまぁ、黙って立ってたら、女のコに見えないことも、ない…
オトコだってわかってても、なんかこう、惹き付けられるものが…
…って!
待て待て!! 俺!!!!!
「ま、とりあえず乾杯しよ?えーと、何に?」
「俺達の運命の出会いに、でしょ?」
相葉くんがグラスを持って、にっこりと笑う。
「は、はぁ?!」
落としそうになったグラスを慌てて持ち直した。