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潤弥のブログ

潤クン溺愛の独り言ニッキ




カフェを出て2人で歩く。

昨日はあんなに遠くに感じた松本さんが、今はこんなに近くに感じる。


どこ、行こうか?

松本さんが手を差し出す。

繋いでいいの?
戸惑いながら、松本さんの手を握ると、子供みたいにぶんぶんと大きく降る。

可愛い。
こんなとこも、あるんだね。
ひとつひとつ、松本さんを知っていくのが、嬉しくてたまらない。


何ニヤニヤしてんの?

松本さんが、あたしの顔を覗いた。

やばっ
見られた…


あーっ、なんかエッチな事考えてたでしょっ?

やだっ、違っ
そんなこと考えてませんっ!


繋いだ手を離して両手で否定する。


ふふと、松本さんは笑い、
ねぇ、そろそろですます使うのやめよー?
あと、松本さんもナシね?


はい…
あ、うん…かな?
こくりと頷く。

じゃあ、なんて呼べばいいですか?
…じゃなくて、呼べばいいかな?


そぉだなー、潤でいいや

潤…
ムリムリ!かなり、照れるんですけど…

呼んでみ?

潤…クン…
小さい声でつぶやく。

えぇー、聞こえないよー
もっかい呼んでみ?


あたし、完全にからかわれてるな…

潤…クン…でも、いい?

いいよ、そのうち潤て、呼べるようになるよ。


じゃあさっ、あたしのことも弥生さんじゃなくて…

あ、呼び捨てのがいい?

うん…


じゃあ、そーする。
やよい…

愛しい人の声があたしの名前を呼ぶ。
それだけで、あたしは溶けてしまいそうだ。

恥ずかしくて、うつむいたまま返事をする。


こっち見て返事しよーね。

潤クンの手があたしの頬を掴み、自分の方に向ける。

近いよっ

思ったとたん、潤クンの唇があたしの唇に重なる。


それは、とても優しいキスだった。
あたしの気持ちを確かめるように、決して強引じゃない、優しいキス。


唇が離れると

好きだよ。


優しい声で潤クンが言った。

うん。
恥ずかしさと、嬉しさで声がうわずる。



どうか、この幸せなときがずっと、続きますように。

心の底からそう思った。





















櫻井さんが、呼び出したんだから昼くらいおごれって言うので

3人でランチを頼んだ。


パスタを頬張りながらも、なんであたしはここでこの人達とご飯食べてるんだろう?ってずっと頭の中が、ぐるぐるしてる。

…なの?

櫻井さんが何か問いかけてきた。


あ。やだ、ごめんなさい。
ぼーっとしちゃった。

松本のどこが、好きなの?


えっ、えっと…
困っていると横から松本さんが、そんなこと櫻井さんには言えませんよ!
ね、

とあたしの顔を見た。

あたしは、ぶんぶんと首を縦にふり、はいと応えた。


ちぇーっ
つまんねぇの~

櫻井さんは、いたずらっ子のように、そう言った。


どこが、好きって聞かれても、そんな事考えたことないし、
第一、松本さんはなんであたしをオレのモノだなんて、言ったの…?

悪い頭をフル回転させて考えても、全然わからない。


じゃっ、ごちそうさま!
お幸せに~

ニッと笑って、櫻井さんは店から出て行った。


どうしよう。
松本さんとふたりきりだ。



しばらくの間、沈黙が続く。

何か喋らなきゃ…


あの…

先に口を開いたのは松本さんだった。

あんな事言ってごめん……
でも、そうなりたいと思って言ったんだ
あの人…
あ、櫻井さん、ほんとに手が早いから、この前会わせたの失敗だったと思って…
会社で、弥生さんの事、今度声かけてみようかなとか言ってて…
こうでもしなきゃ、あの人に取られちゃうかなと思ったり…

つまり、オレ、弥生さんが好きだ。
オレのモノになるように、頑張るから、だからこれからも飯とかつきあってくれないかな?



これは、夢だろうか…?
好きな人が、あたしの事を好きだと言ってる。

ううん、夢じゃない

こんな時くらい可愛くて素直な女の子にならなきゃ…


…だったら、もうなってますよ


えっ…?


あたしも、松本さんが好きです。
きっと初めて会った時から…!

言い終わったと同時に
ぎゅうって抱きしめられた。


ま、松本さんっ
ここ、お店っ…

あっ、ごめんっ
嬉しくてつい…!



思わず、ふふって笑うと

あ、笑ったね?

あたしの、鼻をムギュってつまんだ。









それじゃあ、僕かえります。

えっ、あっ
コーヒーくらい飲んできますか?
お店のより美味しくないけど…

ってあたしまだひき止めるつもりか…

昨日の会話でお互い今日が休みだって事は知っていた。


いいんですか?

また、予想とは違う答えが帰ってきた。

はいっ、どうぞっ
今いれますね。

寝室を出てリビングへ行く。



しまった!
誰も来ないだろうと洗濯物が出しっぱなしになっていた。

もー、ごめんなさい…
言いながら、
たたまれていない洗濯物を、抱えて寝室に放り込む。

す、座ってて下さいっ

お湯を沸かし、コーヒーを入れる。


どうぞ。

松本さんが、クスっと笑う。

あ、今お店みたいって思ったでしょ?

ごめん


あたしもクスっと笑う。

松本さんて、謝ってばかりですね。

そうかな?
そうかも。
あ、弥生…さんて読んでもいいかな?


さん付けかぁ
どう見たってあたしのが歳上だけどさ
さん付けって…
いかにも、歳上の人を呼ぶ感じじゃん。

そう思いながらも、
いいですけど…
と返事をする。

あっ、嫌ならいいんだ
名字で呼ばせてもらうよ。

違うのっ
そういうことじゃないんだって!


いいですよ。
名前で呼んで下さい。

じゃあ、弥生さんで!

あたしも、可愛くないな
そこで、呼び捨てでいいのにとか、ちゃんづけがいいなとか、言えないのか?

言えないな…


ふとみるとコーヒーを飲みながら、携帯をいじってる。

あ、彼女への言い分けか…?

ふと、顔を上げ、今日予定あるのかな?
と、問いかけられた。

特にはないですけど…


よしっ、じゃあもう少しつきあってよ。

はぁ…


そう言って連れてこられたのは、オシャレなカフェ

こんなところに、こんな店あったんだ…

さっき飲んだばかりなのに、またコーヒーを注文する。

すると、お待たせ!

そう言って現れたのは
この前一緒にランチにきた先輩とかいう男性。

もう、なんだよ
休みの日に呼び出しやがって~!で、何の用?

チラッとあたしを見ると

あれ、なんで2人でここにいるのかな?

松本さんは、軽く咳払いをすると
あたしに、向かってこの人、会社の先輩の櫻井翔さん。
この前、お店で会ったよね。

はい。

あたしが、返事をすると

くるっと向きを変えて
今度は櫻井さんに

この人、僕のモノになったから
手ぇ出さないで下さいよ!

はいぃぃ?
いつ、そのような事になったんでしょう?

あたしの頭の中は、?でいっぱいになった。


すると、櫻井さんは
なんだよー、俺も狙ってたのにな~

そう思ったから、今日わざわざ呼んだんですよ!

あたしを、ほったらかしにして二人の会話は続く。

先輩、綺麗なヒト見るとすぐ、声かけちゃうでしょ?

おれだってね、誰でもいいわけじゃないのよ!
くそっ、そうかぁ
松本のモノかぁ

そう言いながら、あたしを除きこむ。

でも!
もし、こいつに泣かされたら俺のとこにおいでよ。
ね。

先輩っ、やめてくださいよっ!
オレ、そんなことしませんよ!



そんな、会話を聞きながら、
もう、あたしはなにがなんだかわからなくなって、ただそこに立ち尽くしていた。