いつもとは、違う香りで目が覚めた。
明るくなった部屋で目を開けると
隣で松本さんが、眠ってる。
ちょっ、ちょっとまってーーっ
なんでーーーっ?
動揺しながらも、
長くて綺麗な睫毛だなぁなんて、寝顔にみとれてしまう。
うーん…
寝ぼけてるのか、腕があたしの背中に伸びて、松本さんの腕の中に抱きよせられた。
ひゃあぁっ!!!
悲鳴に近い声が、思わず出た。
松本さんの大きな瞳と目が合う。
わっ、ごめんっ
そう言うと、
慌てて起き上がった。
あたしは、恐る恐る聞いてみる。
あの… どうしてここで…?
すると、いきなり
ごめんっ!
なんで、謝るの?
松本さんの話によると、2軒目で飲みすぎたあたしは、お店で眠ってしまったらしい…
最っ悪だ…
ほっとくわけにもいかないので、あたしを送ろうと家を聞くとマンションの名前だけ告げてまたねむってしまったらしい。
携帯で場所を調べ、わざわざ送り届けてくれたというのに
あたしってやつは
そこで、こう、言いはなったらしい…
寝るまで側にいてぇ
おまけに、
一緒に寝ようと手を離さなかったと…
どんだけだよ、あたし…
やらかしたよ…
肩を落としていると
松本さんが
寝たら帰ろうと思ってたんだよ。
でも、僕も眠ってしまったみたいで…
ほんと、ごめん。
もう、なんなんだよ この人は!
悪いのはあたしじゃん!
ごめんなさいっ
悪いのはあたしですっ!
もう、ほんとにごめんなさい…
情けなくて泣けてきた…
えっ、でも、服のままだし、何もなかったよ!
あたしが泣いたのは、松本さんと何かあったのが嫌で泣いてると思ったらしい…
違うの 迷惑をかけたのが情けなくて…
そう言うと
迷惑なんかじゃないよ。
もっと話がしたいってひき止めたのはぼくだし…
じゃあ、お互い様ってことでもいい…?
どこまで、図々しいんだ…あたしは…
もちろん。
優しい声で松本さんが応えた。
そして、我に帰ると二人はベッドの上で正座していた。
なんだか、可笑しくて2人で顔を見合わせて笑ってしまった。