清家一郎というマトリョーシカの中から

出てくる出てくる

彼を操ろうとした人間たち

1 同級生で政務秘書官の鈴木

2 失踪中の元カノ・亜里沙

3 妖艶な母・浩子

 

清家には

これまで幾人のハヌッセン…

マトリョーシカがいたのか?

最終的に清家を操っている主犯は誰なのか?

第5話放送のこれまでのところ

それがドラマの主題のようにみえる

 

原作とは違った時系列で進んでいるドラマ版

登場人物が各段に増え

それぞれの思惑が表情一つで語られるため

疑わしい人物たちの動向が毎回気になるが

結局、思惑よりも“なにをしたか”が重要

 

同じ目標を持つ同級生の友情も複雑化

佐々木が浩子の手下になったのは

彼女がパトロンだからかしら?

 

道上がバツイチ子持ちになったおかげで

“母と息子”というテーマも立体的に…

それにしても…私の中では

強烈な「リカ」から離れられない高岡早紀

優しく微笑んだだけで怖い

怖いのだけど、その分魅入られちゃうのもわかる

 

失踪した元カノ亜里沙

彼女が書いた脚本

浩子は気に入ったろうか?

野心あふれた女性嫌いじゃない

せっかく見つけた金のなる木から

あっさり身を引いたのは何故だろう

死んだとは思えない

いったいどこへ行ってしまったんだろうな…

 

「清家は俺のものだ」と

自分こそハヌッセンだと自負する鈴木

 

 

ハヌッセンを自負する三人の人物は誰もが

清家を“操り人形”だと思っている

 

見上も清家を

「からっぽ」

「主体性がない」

「操られやすい」

と感じている

 

でも、本当に清家ってそれだけの人間?

単純で善良な彼には

怒りや嫉妬、猜疑心はない?

 

「僕を見ていてください」

というのが清家からのSOSだというが

そうではない気がする

 

そもそも

誰かに応援される人、

かつぎあげられる人っていうのは

魅力がある人

 

人を魅了できる人の中身が

「からっぽ」だと思い

利用しようとするのは

操ろうとするのは

相手をだいぶ見下しているな

 

三人のハヌッセンは清家を甘く見てる

 

見上も結局、清家を見下している

 

最後に笑うのは

それこそ、心底いい笑顔で笑うのは

清家一郎じゃないかしら

 

彼は自分の手はひとつも汚さず

頂点まで上り詰めるの

 

白黒はっきりしない櫻井翔の配役、最高のチョイス!

 

これまでずっと彼の本心が見えていない

笑っても、泣いても、怒りさえも嘘っぽい

そんな彼が

最後の最後で本心を

表情ひとつで見せてくれるんじゃないかしら?

 

原作も結局 真相は読者の見解にまかせられた気がする

ドラマも 視聴者に結末を決めさせるのじゃないかな…