白血病と戦った娘(55) 思い起こし”白血病と戦う娘(37)手詰まり・・奇跡は起きるか?” | アイドルは電気ヒツジの夢を見たか?

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他愛もない日々の記録です。
娘の闘病が終了し、新たな気持ちで前に向かってます。

上の娘が急性骨髄性白血病で亡くなってから、もうすぐ1年になります。

娘の生きていた証として、忘れないうちに記録を残しています。
気になる方はスルーして頂けると助かります。

 

これが生前最後の記事の思い起こしになります。

 

 

ビックリするほどあっと言う間に状況が悪くなって来ていました。

 

記事は丁度1年前の今日の事。

 

自主隔離を終了し、早速娘に会いに行ったが、そこには変わり果てた娘の姿があった。

2週間前のタイへの出張前の姿とは、あまりにかけ離れていた。

私は娘にマスクを外した顔を見せた。

何となく、今見せておかないと、もう素顔を見せる機会が無くなる様な気がしたからだ。

 

娘と仲の良かった担当医は学会への参加の為ずっと不在だった。

代わりに同じチームの別の医師から詳細の説明を受けた。

 

淡々とした説明だった・・。

 

歯車が狂った大きな原因は、2度の臍帯血移植でも生着しなかった事。

娘の言葉を借りれば、論文に出来そうな想定外の出来事だ。

 

最後の手段としてG-CSFの投与が始まり自身の白血球を増やす手段に出た。

 

でも、あまりにも遅すぎた・・。

 

それに強烈な前処置を行っていたので、白血球再生の可能性は限りなく低かった。

それでも僅かな期待を持ってHCUをあとにした。

 

 

私はこの時、最悪の事態を覚悟した。