白血病と戦った娘(52) 思い起こし”白血病と戦う娘(30)生着不全か?” | アイドルは電気ヒツジの夢を見たか?

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他愛もない日々の記録です。
娘の闘病が終了し、新たな気持ちで前に向かってます。

上の娘が急性骨髄性白血病で亡くなってから、もうすぐ11カ月が過ぎました。

娘の生きていた証として、忘れないうちに記録を残しています。
気になる方はスルーして頂けると助かります。

 

 

さて、1年前のちょうど今頃は

まさに命がけの治療を行っていた時である、

 

今聞いてもとても恐ろしい治療内容である。

 

生着まで4週間。

血液を作る能力が無くなるので

数日おきに輸血が必要。

血小板の輸血に至っては、

3日以内に献血した物と後で知った。

賞味期限があるらしい。

極め付けは白血球が無いので

些細な細菌に対しても免疫が無い。

この治療が終了しない限り

一生無菌室を出る事が出来ないのだ。

 

しかし大学病院での移植だった事もあり、

成功を疑わなかった。

臍帯血移植はとにかく時間がかかる。

生着までには様々な症状が現れるのだが、

それがほとんど発生しなかった。

途中で生着の兆しもあった。

この時点で薬で白血球を増やす事も可能だったが

処置は行われなかった。

今振り返ると、慎重に慎重を重ね、

時間をかけ過ぎた感じも否めない。

 

何れにしても、まだ様々な手立てはあった。

2度目の臍帯血移植も覚悟した。

 

しかし、想定外の展開が待ち受けていた。