「おっちゃん。
相性って
あるでシュか。」
「・・・・
そうねェ。
あると思うよ。
そう、昔の
話だけどねェ」
「どんな
お話でシュか。」
「転勤で、
とっても気の合う
上司の方が
来られて・・・
飲んで楽しいし、
休みには
一緒にスキーに
行ったりね・・・ 」
「おお、
良い相性でシュ。」
「そう。
気は凄く合うの。
ところが・・・ 」
「んっ、
何かぁ
あったでシュか。」
「一緒にいると、
不思議なことに
トラブルになるの。 」
「んっ 」
「病気になったり、
怪我したり、
泥棒されたり、
事故したり・・・ 」
「ひぇ~
恐いでシュ 」
「だから、
お互い自然に
付き合わなく
なっちゃった・・・
そして、転勤
されて別れて・・・
トラブルも皆無に
なってね・・・ 」
楽屋裏
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
「運命でシュか 」
「そうねェ・・・
相性と言うか、
お互いの幸運を
打ち消す相と言うか。」
「不思議なこと
もあるでシュね。」
「しかも、
一回や二回じゃなく、
その都度、
ことごとく・・・
心霊的現象
だったね。」
「おっちゃんは、
現実主義者の様で
迷信深いでシュ。 」
「そうでも無いけど、
まぁ、不思議な
体験は多いね。 」
「じゃ、
また、機会があったら
お話し聞かせて
欲しいでシュ。 」
「はいはい。
でも、霊感は零よ。 」
「・・・・
おっちゃん・・・
とってもぉ、とってもぉ、
とってもぉ、とってもぉ、
とってもぉ ・・・・
寒いでシュ 」
「そうね、
今日は冷えるね。 」
ダメだこりゃでシュ。
by
おしまい