ただいま炎上中のフジテレビですが、
その古巣に対しての苦言を言っている
人物がいます。
元フジテレビアナウンサーの
長谷川豊氏です。
苦言というものは、
決して憎くて言っている
わけではなく、その組織に対しての
思い入れや愛情があるからこそ、
「残念だ。勿体ない。」
という気持ちで発しているのだと
私は理解しています。
これは、テレビ局に限った事ではなく、
普通の会社でも、
その会社のやり方が、
世間の常識とズレていたり、
明らかに客観的な判断が出来ていない
マズイやり方を続けている場合、
声を挙げる人は、
その会社で別の理由で評判を落とされ、
貶められ、挙句の果てに締め出され、
その後、だいぶ時が経ってから、
その会社の不祥事が明るみになり、
世間を騒がしたり、
風の噂でその会社が吸収合併されて
なくなったと知ることがあります。
愛社精神溢れる社員の苦言や意見は、
素直に耳を傾けた方が良いですね。
さて、2022年頃の
インタビューでしょうか?
長谷川氏が、街録chという
YouTube番組に出演して、
フジテレビの話をしていた回
がありました。
文字起こし(要約)をして
お伝えします。
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この間の3月末でみんな辞めちゃったの知ってる?
(50歳以上の社員から早期退職を募った話)
参考
(中略)
本当に、うわぁっ、あの人が?
という人が辞めてしまった。
みんな辞めたくて辞めた感じですか?
いやぁ、もう途中で
(早期退職希望者が)
多過ぎて締め切ったらしいからね。
あのクラスの人たちって、
みんな再就職先あるものね。
優秀な人間が辞めて、
「お前、残っちゃいかんだろ!」
という人間が全員残ったらしいよ!
悪てだよね。ホント、辛いんだけど、
フジのニュース聞くのは。
(中略)
人間は、3つの力があると思う。
1つは、過去を知る力。
記憶すれば、勉強できるような力。
2つめは、今を生きる力。
行動力、今実際に、身体を動かす力。
3つめは、
感じ取る力。
未来を読み取る力。
(多くの日本人が忘れている。)
何となく、こうじゃないか?という力。
僕はこの3つの脚が無いと、
カメラの三脚みたいに立たないと思う。
2本だったら、倒れるでしょ?
洛星(中高一貫進学校)の勉強って、
過去の事を徹底的にやりますよね。
そして、今を考えるということも、
すごくやっていると思う。
そこは、素晴らしいと思う。
ただ、色々な経験をして、
色々と泣いて笑って、
苦しんで、泣かせて苦しめて、
そういう経験をしないと、
恐らく3つ目の、
未来を感じ取る力って、
得られないんじゃないかな?
僕はそれを得るために、
一端、洛星を離れたいと思う。
お帰り下さいって、
(進学指導の先生方と面談した時に)
帰ってもらったの。
すごい中学三年生だよね。
考えてみたら、生意気だよね?
日生学園というところは、
全寮制だったので、
考える時間がいくらでもあったので、
合唱部を作って、県代表になって、
演劇部を作って、県代表になって、
中部大会で4位になって、
弁論大会で全国3位になって、
放送部を作って、
アナウンスで全国優勝したんです!
それでアナウンスのAO入試を使って、
早稲田と立命館4つくらいの大学に
受かったんです。
だから高校3年間、受験勉強をしなかった。
立命館大学の先生のメディアリテラシー
「メディアを一度疑いなさい!」
という内容の本を読んで、
メディアリテラシー
➡1991年の湾岸戦争から、注目された学問。
それを日本に取り入れた3人のうちの1人が、
立命館大学の鈴木みどり先生だった。
どうしても、メディアリテラシーの
鈴木みどり先生のゼミに入りたくて、
(立命館大学産業社会学部)
立命館を選んだ。
高校でアナウンス大会で優勝していたので、
大学4年間は、小さな京都の事務所に入って、
フリーアナウンサーをやっていた。
(学生たちの小さな放送部の集まりみたいな)
フジテレビに最初に受かったときに、
他に行かないでくれと言われた。
他の局では、2次3次まで通過していた。
新人の時から
人気番組に配属された。
最初の番組が、「とくダネ」。
(中略)
2006年ぐらいからなんだけど、
ちょっとフジテレビが、
このまま行くとまずいな
大変な事になるな。
間違いなくそうなるぞ
と言い続けて、
(中略)
そういうことを言うと、
プライドが高い人って、
注意をされると陰口をたたくようになるのね。
(その後2010年から、手をあげて、
ニューヨーク転勤になった。)
フジテレビが真面目な事をやって、
フジテレビが怒られなかったら、
フジテレビのブランディングイメージが、
どこにあるの?って思わない?
BPOから叱られてナンボじゃない?
楽しくなければ、フジテレビじゃない!
2006年ぐらいから、
どんどん変わっていって、
とんねるずの「みなさんのおかげです」で
イジメが助長されているらしいよ。
どこにそんなデータあるんだろうね。
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あのコーナ、アノ番組、あの表現、やめろとか、
フジを盛り上げようと頑張ってくれている、
タレントさん呼び出して、あの表現やめろとか、
あれ言うな、これ言うなとか・・・。
それで出世競争に何とか勝ち残っていく、
日枝さんのイエスマンたちは、
相変わらず、キャバクラ等に行って、
1回80万の領収書などを
バンバン切っているのに、
現場のお弁当がみるみる
粗末になっていった。
僕はクルーと一緒に行くときは、
クルーの弁当代を全部出していた。
皆さんに汗をかいてもらっているのに、
本当に申し訳ないと思って。
(中略)
さらには音声が居なくなって、
カメラが居なくなって、
ディレクター取材とかになって、
それだと質感は落ちるとということは、
ずっと言っていたんだけど・・・。
アナウンサーを連れて行くと
お金がかかるからということで、
出たがりのディレクターたちが、
自分でマイクを持ち始めて、
それが出来てないから、
あなた達はアナウンス試験
に落ちているんでしょ?
テレビって、プロの本当の一流ものを
見せないといけない。
製作費を削るのは、うどん屋さんが、
うどんの粉の安物に変えているようなもの。
そこを削るのはいちばん最後であるべき。
まず最初に切らなければいけないのは、
役員のボーナスでしょ?
(結果を出せなかったんだから)
それは一切やらないの。
こういう事を言ったら、
散々嫌われた。
そして、ニューヨークに行ったときの
仮払い金が処理が出来ていない。
これは横領と同じ。
と部下が見ている前で言われ、
「横領とはなんだ!」
と皆が見ている前で、
大喧嘩になって、
でも、本当に忙しかったんだよ。
ちゃんとやらないといけないね。
仮払金の処理。
それで、フジテレビと大喧嘩になった。
(フジテレビと揉めた話。
横領の罪を着せられた。
やり取りの証拠は隠滅され、
週刊文春に情報を流された)
子供がいじめられた。
家族を守る為に、
闘った。
稟議書を見たことがあって、
芸能人のプライベートなパーティみたいなので、
何十万とか使っている。
普通に70万とか80万とかいう稟議書を
通しちゃうじゃん。
あのお金があったら、
何人多少マシな、
お弁当が食えるんだ?
スタッフも、
もうちょっと増やせるはず。
色々とから回っていて、
そのから回り方が、戻せないところまで
行っちゃったんだなって思った。
確かにバブル期の感覚をまだ引き摺っている?
(中略)
杜撰な予算管理。
うどん屋が、どんどん原料の粉を
安物にしていくような。
フジテレビが好きだったから、
そういう流れを何とか
止めたかったんだけどね。
無理だったな~。
今のガーシーch
じゃないけれども、
フジの退社の顛末を、
全部書くだけ書いて、人事の人間との
交わしたメールまでブログ上で、
フルオープンにしたら、
えらい騒動になっちゃって。
人事が僕の事を「横領犯」だと書けと言った、
週刊文春と日刊ゲンダイの記者を、
逆に取り込んで、
辞めた翌日から、ブログを書きますから、
独占で書かせますから、記事にしてください。
って、話をしたの。
(中略)
Yahooニュースにあがりやすいように
仕込んだ。
僕は人のニュースを伝えて来たけれども、
これからは、自分のニュースも、
これからは伝える。
ということから、スタートさせる。
最終的に自分のことくらい、
エンタメにしなきゃダメだなと思って。
最初は女子アナの裏話とかを書いて、
そうすれば、ブログに導入できるので、
どうせスポーツ新聞が書いてくれるでしょうと
思って。
(女子アナは叩かれているけれども、
こういう良いところがあるという話。)
毎日、320万人が見に来てくれていた。
ブログを。
いまだに個人ブログの日本記録。
それ以来、直ぐに仕事が来た。
直ぐに決まった、帯番組の仕事が。
報道番組の仕事も決まった。
フリーアナウンサーになり、
めちゃくちゃ忙しくなった。
5番組、週に9本レギュラー番組があった。
YouTubeが出来る前、ブログがバズる事に
なって、あの当時、日本で一番読まれていたらしい。
フリー2年目でフジ局員時代の収入の6倍に
なっていた。~続く~
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★詳しくは「街録ch」のYouTubeを
ご視聴ください(1時間程あります。)
長谷川氏の話に、私はすべて賛同している
わけではありません。
BPOに怒られる番組というのは、
マズイと思いますし、
昔の子供番組中心の上品なフジテレビ
が好きでした。
でも、色々と参考になる内容でした。
1時間程の内容をまとめるのには、
結局、文字数が多くて半分の内容
しか紹介できませんでしたが、
最後までご拝読くださりありがとうございました。




























