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『白い巨塔』唐沢寿明さん主演版。
坂口祐三郎の『赤影』である。
⭐元々『白い巨塔』は、昭和の名優田宮二郎さんが原作者の山崎豊子さんに直談判。
イメージより若いと蹴られるものの映画作品で勝負を賭けたい一心で髭をたくわえ無事原作者の許諾を貰い主演を獲得。
映画『白い巨塔』で当時センセーショナルな話題になった。
特に俳優の勝新太郎さんは危機迫る姿に田宮二郎の新境地とエールを送った。
以後、テレビ番組『白い巨塔』で病に倒れる主人公と田宮二郎自身の自殺が当時、衝撃的だっただけに記憶に残る作品。
再映像化に当時疑問視されたものの2003年版の『白い巨塔』も大ヒットする。
唐沢寿明さんが私と同年と言う事。
また彼自身が東映のいわゆる大部屋的な末端から駆け上がった姿に惹きつけられた事も要因であった。
オリジナルの田宮二郎さん山本学さんの芝居も凄いのだが、唐沢寿明さんと江口洋介さんの同年代の現代劇に更に魅了された。
当時私は赤影/坂口祐三郎の総合マネージメントに取組んでいた関係で彼とはオリジナル映画『白い巨塔』の裏話しを聞かせて貰った。
いわゆる映画業界が五社協定で縛りのある時代。
興味深い話を沢山聞かせて貰った。
私自身『白い巨塔』の映画、テレビ、小説と順番は逆であるが全作品から感じる命の尊さを小学生時より影響を受け一時は医療系の道を目指した事も懐かしく思う。
❑そして一方では勧善懲悪の赤影。
迫り来る悪漢との闘いに自身の正義と平和の使者としての役割を担う赤影に同じく魅了される。
時が経ち色々経験を重ね見えて来るものがある。
『白い巨塔』『赤影』に共通する点は命を守り抜くと言う使命と思う。
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世の中がコロナ禍の中、もう一度両作品に勇気と希望を与えらた様である。