❑三人のニュースの流れる中で、その仮面ライダーの生みの親の一人、7月14日は脚本家、伊上勝さんの生誕日であった。




私と直接の親交は無かったが、赤影の坂口祐三郎と東映プロデューサーの平山亨さん(仮面ライダーのプロデューサーで生みの親の一人)との交流から深い繋がりを感じる。


俳優流れで付け加えれば、元松竹の藤岡さんは存じ上げて無いものの、佐々木剛さん、宮内洋さん共に、坂口祐三郎さんの東映時代の後輩であった。


□ある時坂口さんが当時俳優活動にカムバックした佐々木さんと話したいと言って来た。


東映京都撮影所時代の後輩が佐々木さんである。

自身の赤影を越える仮面ライダー2号にイメージが付きすぎた話しをしながら私が知り合いの関係者を経由して昔話しに華が咲いたと語っていた。

懐かしい思い出である。




伊上さんは赤影の全話、主題歌の作詞迄を手掛けた、生みの親の1人でもある。


実際の功績は、赤影の原作者以上の貢献度があると思う。






プロデューサーの平山さんは伊上さんの脚本家の魅力に惹き付けられ赤影の全脚本を依頼する。









❑赤影の撮影現場では、伊上氏の台本のアレンジが多く活用され、主演の坂口が赤影のキャラクターを構築してカメラの向こうに居る、私達に夢と希望の活劇シリーズを届ける事になる。







何回目かの再放送の赤影が目に止まり、私と坂口祐三郎の赤影物語が始まる。


その立役者が伊上勝氏なのである。


彼のDNAは当時の視聴者である、私達世代は勿論、テレビ放送後、ビデオ、dvd、Blu-rayとして続き、不思議な縁で、その役割を私が担う事になる。



伊上氏がご健在であれば、お会いしてお話を伺いたい所であるが、すでに世を去り、坂口と平山さんを交えてあの世で三人で酒を飲みながら、赤影物語に花を咲かせていると思う。




さらに後輩である、昭和歌謡の作詞家、阿久悠さんとも杯を重ねているかも知れない。


 


私が担う役割を考えながら伊上氏の生誕の日を祝いたいと思う。


脚本家のDNAは直系の息子さん。


脚本家の井上敏樹さん。


そしてお孫さんの井上亜樹子さんも脚本家として活躍している。


井上敏樹さんのデビューはアニメの赤影。


お孫さんの井上亜樹子さんのデビューは仮面ライダーディケートの小説版。


伊上氏が赤影と仮面ライダーの脚本に貢献した事を配慮しての起用にも感じるが、実際は作品の完成度の高さの起用である。


私の小説『仮面と生きた男』の映像化の際は是非、伊上勝氏のDNAの方にお願い出来ればと思う。