『木村拓哉さん』のニュースである。
✡️坂口祐三郎が日光江戸村で、若き『木村拓哉さん』に大きな可能性を感じたのは、『常に自分を変えない部分』だと言ってた事を思い出す。
映画が全盛期の東映ニューフェースからデビューした坂口祐三郎。
一方の木村拓哉さんは、アイドルであるジャニーズの元SMAPのメンバー。
木村拓哉さんのCDデビューして活躍する方向性は、俳優としてデビューする坂口とは余りに異なる点があると語っていたのだ。
坂口の時代の映画業界は師弟制度にも似た、絶対服従の慣習が残る時代。
若い駆け出しの坂口と無声映画時代のスター俳優が共存する不可思議な世界でもあった。
映画の世界で無声と言えば『チャップリン』の時代まで遡るが、若き坂口祐三郎のデビュー間もない1960年の時点では、その無声映画時代のスターの方も立派に存在して、俳優業の心得を伝授していたのである。
その先輩達から学び、坂口は俳優のノウハウを受け継ぎ、カラーテレビの進出で『赤影』に抜擢されテレビスターに踊り出るのである。
一方の『木村拓哉さん』も、元SMAPのメンバーとして活動。
ジャニーズ事務所も、俳優業界に比べると、まだ歴史は浅いものの、絶対的な師弟関係のような縦社会が存在し、どこか坂口の歩んだ俳優業界とも似ている部分が存在しているように思う。
しかし、木村拓哉さんがアイドル歌手としてデビューした時代は、本来の音楽活動を目的としたテレビの歌番組自体が減少。
時代に合わせた方向転換を余儀なくされ、バラエティー等を経て、俳優活動に軸足を置く事になる。
そこもまた、坂口が映画からテレビへと移行する時代に煽りを受けた事と共通点を感じる。
坂口は、その時代の転換期に『赤影』として成功を収める。
木村拓哉さんも、時代の転換期の煽りを受けつつも、1996年のフジテレビ『ロングバケーション』以降、主演ドラマが次々に高視聴率をマーク。
圧倒的存在を誇り、SMAP解散以降も、その活躍はとどまる事を知らない。
私自身も、木村拓哉さんの近年の活躍ぶりには、目を見張る事も多い。
坂口は、業界の方向転換の波に果敢に挑んだものの、赤影の後は、なかなか思うように俳優業は進まず苦悩した。
それを私は間近で見てきたからこそ、スターが輝き続けるという事が、どれ程難しい事か深く理解している。
そういった意味でも、木村拓哉さんの、今尚衰えない人気、輝き続ける存在としての圧倒的存在を維持し続けていることが、とてつもなく凄いことだと分かるのだ。
不思議なことかもしれないが、坂口には、木村拓哉さんが、次世代を担うスターになるということが、見えていたのかもしれない。
⭐そして、これからも『木村拓哉さん』の活躍を応援していきたい。