ポートランドの『好き』がまた一つ増えました。 | オレゴンの微風

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在米49年、木々のざわめきで知るオレゴンの微風の中に小さな幸せを感じる今日この頃。特別養子で授かった愛しい娘の事や、結婚生活36年でこの世を去ってしまったオットとの日々、それにチワワのむ〜ちゃんを交え、徒然なるままに書くブログです。

今日はポートランド着物クラブから”Textile Hive”へテキスタイルツアーに行って来ました。

 

実はテキスタイルって、私には何だか分かるような分からない様な言葉でした。

 

ネットで調べたら:織物とその材料である繊維を指す言葉です。編物・不織布・布地・糸などの総称として使うこともあります。「ファブリック」も織物や布地という意味では同じでが、あえて双方の違いを上げるなら、「テキスタイル」はアパレル関連の繊維のことで、多くは加工前のものをさします。「ファブリック」は主にインテリア関連の繊維のことで、多くはカーテンやシーツなど加工後のものをさします。

 

只今、チョット忙しい私なので、行く気は無かったのですけれど、

先日のアフタヌーンティーの時にお誘いを直に受けて、行く事にしました。

 

が、行って良かった〜〜〜!!

ポートランドがまたひとつ好きになっちゃいました。

 

”Textile Hive”は、『着物、ポンチョ、キルト、ヴィンテージのスウォッチその他のユニークな織物の世界的なコレクションを所有していらした故Andrea Aranowさんの息子さんが経営されている会社です。

 

故アンドレアさんは世界各地を旅行され、特にペルーの高地の素材、過去 150 年間の日本の着物生地、中国の少数民族の衣類を生地を収集、分別し、その作成方法についての深い知識を持ってらして、現在のファッション界に貢献された方です。因みにユニクロもその中の一社だそうです。

 

アンドレアさんは元々はデザイナーさんで、このジャケットも彼女がデザインですって。

カッコ良いですよね〜。

 

彼女が収集した物の中でも私の目を奪ったのは、この1890年台のマタドールの衣装です。

何故って、これを見つけたのが何と京都の古着市場だったのですって〜。

スペインのアンティークが如何やって、京都の古着市場に来たのか、凄く興味があります。

 

次に目を奪ったのはこのフランス製のジャケットです。

 

これを見た時、実際に有るかどうかも分からない

モンゴルのひまわり畑らしき物が目に浮かびました。

 

これは中国、じゃなくてペルーの衣装だったかな?

あんまりいっぱい色々な物を見たので、何が何だか分からなくなちゃいました。

 

この引き出しの中には着物のスワッチが何千と入っているそうです。

私は何十(百?)種類の大島紬を見て、今日はギブアップでした。笑

 

他にも、中国ペルー、その他の民族衣装がいっぱいありました。

 

ネックレスや、、、

 

バッグもありました。

 

日本にいても滅多にお目にかからない着物の柄見本とか、

 

キャビネットにも一杯有って、いつかじっくり見てみたいと思いました。

 

こんなテキスタイルの書籍も有りましたよ。

この本も時間があったらゆっくり見たかったです。

 

多分、今は手に入らない様な古いテキスタイルの書物もいっぱいでした。

この箱の山は最近ニューヨークから取り寄せた故アンドレアさんが収集された着物です。

これを整理するのに、私達、ポートランド着物クラブもお手伝いさせて頂けるそうです。

それが終わったら、ここはテキスタイル博物館の様にして一般公開されるのかなあ〜。

 

ね、ポートランドがまた一つ好きになるのも分かって頂けますよね?

 

最後に、オーナーのCさんと記念撮影をしました。

 

因みに、写真を撮ってくださったCさんの奥様も日本からの方で、日本語の本が手に入りにくいポートランドで、ご自分のお子さんだけで無く、他の日本のお子さん達の為に、会員制絵本図書館「くじら文庫」運営されていらっしゃるのです。ご夫婦揃って素敵な方達でした。

 

この古い建物もとても素敵だったので、帰りがけに皆んなで代わり番こで写真を撮りました。

 

今日の着物は古いけど大好きな緑の小紋で、先日初めて着た羽織が今の時期にちょうど良かったので、別の(絞りの)羽織も着てみました。

 

同じビルの自転車やさんが階段の踊り場から見えました。

右の白線はオレゴン州の地図です。とってもポートランド的で素敵でしょう?

 

帰りがけに近くの『ブランコ』と言うレストランでランチをしました。

アジア系のフュージョンのお店でしたが、とても美味しかったです。

大きなガラスの壁には時折、マックス(路面電車)が映るのを見て、

たまにダウンタウンに来てランチするのも良いなあと思いました。

 

家に帰ったら、

先日の雪でちょっと残念な事になってしまいましたが、

それでも、我が家のピンクのボタンは一生懸命咲いていました。

 

その横では小さな水仙も咲いていて、春がもうすぐそこまで来ている事を教えてくれました。