目指すは野蛮な文化人 -2ページ目

目指すは、"古くて最先端"な東方神起

以下、過度で雑多な期待が溢れた文章たち

ユノもチャンミンも順調に過ごしているようですね。それにしても2人とも普通のヒト感が出ていて良いですね。

一人の国民として義務に徹してます、て感じです。

私はやっぱり2人のパフォーマンスが好きなので、今回はダラダラと

パフォーマンスと今後の期待を書きます。

早くこの記事を書きたかったんだー! 時間がない。

どう考えても関係性の記事で時間を使いすぎたな。t.A.T.uの部分とかいらなかったなぁ。あー。


①5人の東方神起曲はどうあるべきか

Rising Sun、時ヲ止メテ、Love in the Ice、Wrong Number、HEY! (Don’t bring me down)、With All My Heartなどは

完成度がかなり高いと思っていますがいかがでしょう。意外なのはダンス曲よりもバラードのほうが

すんなり良い
と思った曲が多かったです。5人とはまた違うバージョンとして聴きやすいです。

そして韓国のコンサートでやっているようなバラードメドレーも良いですね。1曲全部やらず、アコースティックバージョン

色々な曲が聴けるというのもナイスアイディアだと思いました。2人の相性の良さを再度確認できます。

Rising Sunはやっぱり2011年から詰めてやっている感があって良いです。Slow Downの工夫は良くやった!

Wrong Numberは衣装も良かったんだけど、大人っぽいフォーメーションも合っていて、もう少し詰めると

かなりカッコよくなりそうじゃないですか。あのチャンバラと床から布で出来た血がベッーて出てくるのは、ちょっと仮装大賞っぽいけど。

HEY!はホミンカップルファン待望の演出ですね。曲も2人に合っているし、もうちょいやり込んで欲しいけど。

Choosey Lover、ウィーアー!、Somebody to Love、Crazy Loveとかはパフォーマンスがっつりというよりは

ライブのノリノリ感で楽しむ曲なので、このままで良いんじゃないでしょうか。

O・正・反・合、Purple Lineは個人的にはもっとカッコよくなると思っています。とくにO・正・反・合、キミはもっと出来るはずだ

Rising Sun並みに間奏部分を変えてほしい。でもCatch Meツアーの雰囲気は悪くなかったので、やっぱり2人には合っていると思う。

KYHDもそうですけど、ユノのガッツリダンスから始まる曲は2人の士気が高まる気がするし

パフォーマンス自体の印象がとてもストイックになるから2人に本当に合っていると思います。

ユノがガシガシ踊っている後ろでチャンミンも何気にガッツリ観てますからね。2人のテンションが一致しやすい

Purple Lineもなかなかかっこいいですが、もっとイケちゃう気がするのは気のせいでしょうか。

この曲のフォーメーションは珍しくCatch MeツアーよりもTimeのほうが好きです。でもちょっとダンサーと動きが似ているときが

多くて少し埋もれるというか、もうちょい2人がバリッと目立つ瞬間を増やしてほしいです。

全体的にダンサーの配置がいつも似ているというか。是非ビヨンセの出たスーパーボウルハーフタイムショーとか彼女のライブを見てほしいですね。

あとなんとなく日本のツアーより韓国主導のツアーのほうが映像とかセットが豪華に見えますが

もっとカッコいい3次元的な装置とかセットとか用意できないんですかね。予算の問題なのかなぁ。

マイケルジャクソンのThis is itのThe way you make me feelの後ろにあるようなセットで2人が踊ってたら

結構イケてると思うんだけど。

Miroticは私としては5人版のほうが圧倒的に好きです。2人で横並びで踊る時間が多いから、ちょっと視覚的に飽きてくるんですよね。

Survivorも同じ理由で5人版のほうが好きです。それにしてもMiroticは頑張ってほしいなぁ。

あんまりフォーメーションを変えないのは、やっぱり元の形を大事にしているんですかねぇ。

結構大幅に変えてもかっこいいと思うけど。ただ、2人はちょっとした振りは変えてきていてなかなか合ってきました。

サビの随所随所の決めポーズとか、2人で違うポーズをして決めてくるっていうか。2015年の6月だと思うんですけど

サビのときにチャンミンがユノを指さして、ユノが胸ポケットに手を突っ込む、

つまりチャンミンの指から飛んで行った何かをユノが胸ポケットにしまうフリをするんですが

あれはなかなかステキでした。少しずつ2人で改良していって欲しいです。代表曲の1つを2人でも

素敵にアレンジして魅せてきてほしい
ですね。

どんどん披露された5人曲。合っているものも合っていないものもあると思いますが、かなり努力していることがみえますね。

もっと磨きをかけて、2人で魅せることができる5人曲を増やして、新旧のファン、というか私を楽しませてほしいですね。

5人曲のイントロが流れるとファンのボルテージも一気に上がるので、やはり5人時代を好きな人が多い印象です。

「懐かしいな、帰ったら5人時代のDVDを観よう」ではなく、2人版もめっちゃ良い!

むしろ「2人版のほうが良い!」っていう人が大多数になってきたら彼らの成功ですね。

これから長いこと2人でやっていくんだから、いつまでも5人時代と比べられて寂しくなられててはダメです。

今まで通り、パフォーマンスで人々の心を釘づけにしていって欲しいものです。


②身体的リミットはあるか

彼らのドキュメンタリー的なものをみると、如何に彼らが体力の限界まで追い詰められながら

ライブをしていることがわかりますね。普通に心配になりますが、今後年齢を重ねていったらどうなるんだろう。

やっぱりライブは装置や映像などの演出に力を入れていただき、科学の最先端技術を提供する組織などとも提携していただき

体力勝負だけでなく、魅せられるステージを提供していく路線に徐々に移行していってほしいけど

やっぱり踊るときは踊ってほしいですね。バランスの良い演出を考慮しながら、あの気迫、迫り狂う何かは維持してほしい

それが東方神起だから!

ユノ、頑張ってほしい。

ユノが及ぼすダンス・パフォーマンスへの影響、そしてチャンミンへの影響は本当に大きいと思っているから。

ユノは最近、「特級戦士」とかいうまさにユノって感じの称号をもらったそうですね。

元々乗っていた「偉い人行きの各駅電車」から行先は変えずに「急行電車」に乗り換えたってとこでしょうか。

彼は韓国でやっぱり偉い人になる人でしょう。彼の意思は知りませんが、報道のされ方をみるとそう感じます。

年をとったらそのうち、政府の主催する「韓国芸能検討委員会」とかに呼ばれて、

芸能界の見識者として行政関係者と会議とかしてそう。そんな委員会あるのか知らないけど。

背負うもの、責任がどんどん増えてくる。そこまでの大御所の年になったら別だけど、

それまでは東方神起のリーダーとしていつまでも、パフォーマンスの質とチャンミンとファンを一番に背負っていただきたい。

大変かもしれないけど、それくらい東方神起のパフォーマンスは価値があると思っています。

ファンが、そして私がまだまだ良いパフォーマンスを観られるためにもぜひまだまだ頑張ってほしい。

頑張ってきただけ、認められてきた東方神起。頑張り続ければ、まだまだ認められていくような予感がします。

それが東方神起だから!


③2人の役割は変わるか

ユノが兵役に行っている間、チャンミンは個人の知名度を上げるためにソロ活動を頑張ることもできたかもしれないけど

案外さっさと兵役に行きましたね。

チャンミンは本気を出せば、バラエティやドラマなどで活躍出来そうですよね。しかも日本とかで。

でも本人はどちらかというと、東方神起のチャンミンとしての自覚が強そうですね。

入隊の時の彼のサインはチャンミン of 東方神起でした。

2011年からチャンミンの言動は一致していると私は思っています。彼はひたすら“2人の東方神起”を推してくる。

歌番組をみると、ユノとあの場にもう一度立つんだと思い、2人で完全体な東方神起で帰ってきたいと言っている。

そしてどんどん東方神起活動に貪欲になっている。演出への介入度だって、ダンスだってなんだって

ザ・東方神起であるユノに差をつけられまいと頑張っています。本当に良いことだと思います。頑張れチャンミン!

作詞も頑張っていますね。個人的には、もっと頑張ってほしい。彼は言葉を使うことが非常にうまいから

向いていると思うし、“作詞活動”のような、ユノが入ってこないチャンミンだけの領域を東方神起活動につくっていくべきです。

自分は東方神起に対してこういう面で支えているんだ、貢献しているんだという面をどんどん作っていってほしい。

その蓄積はチャンミンの自信となり、さらなる向上心を生むと思います。

そのうち日本語での作詞もしてほしい。韓国曲に日本歌詞をつけても良いかも(Wrong Numberとかさ!)

東方神起への静かで熱い思いを抱えているチャンミン。今度はよりその思いを爆発させて東方神起をさらなる

新しいステージに持って行ってくれそう。隣で勝手に「偉い人」になっていっているユノに気を遣い

面白いキャラクターを自ら買って出ているところは流石だと思うし、頭の回転が速いチャンミンの需要は

絶対にあるはずです。チャンミンの能力と頑張り東方神起は、さらにカッコよくなった

2人の関係性はあんまり変わらなそうだけど、チャンミンの役割や担う部分は、これからもっと増えると思います。

その役割を十分に受け止められるくらいチャンミンは、有能ですからね。


④兵役後のファンの減少

一般的に兵役後って勢いがガクッと落ちるみたいですね。そりゃそうですよね。

長いこといないんだから、ふつうに忘れられちゃいます。

今だって多くの人の心が彼らから離れていると思います。

むしろ何故、私がこの時期に異様にひとりで盛り上がっているのか、自分でも不思議なくらいだし、

確実に盛り上がるタイミングを見誤ってますよ。

いまは彼らにとっては第2の空白期間中ですね。

空白期間の長さ、バッシング、人々の不安パフォーマンスでぶっ飛ばし、2人で良いところまで這い上がってきた成功体験がある。

心配していたこちらが馬鹿らしくなるくらい圧倒的なパフォーマンスを魅せつけたことで

人々の心を取り戻し、または新しく奪っていった一連の流れは、一見の価値がありましたよ。

あのドラマをもう一回見たいですね。

まだ今からでは期待するには早すぎるけど、彼らが今まで通りの姿勢で東方神起に向き合い

それに見合う楽曲があれば、充分可能性はありそうですよね。

時代遅れで、古いグループなのは今更ですよね。韓国では2011年の段階でとっくに「時代遅れ」

時代遅れだろうが、古いグループだと思われようが、プライドと信念を持って、東方神起に打ち込み続ける2人は

古いどころか、最先端にかっこいい存在として認識されていくと思います。このまま頑張れば。

頑張れるところまで、頑張ってみてほしい。

それが東方神起だから!



あー、すっきりした!でもこの記事はもっと大切に書きたかった。ぐちゃぎちゃ過ぎて、二度と読み返したくない。

ちくしょうt.A.T.uめ。 でも書けてよかった。

そしてもう一度、2011年のドラマを見たいから2017年の後半までには、また戻ってきたいです。

またお会いしましょう、それまでお元気で!

JYJに必要な“取捨選択能力”

そろそろ使われないで使ってほしい

都知事が決まったみたいですね。小池百合子といえば、小泉内閣のときに初入閣したと思うんですけど

新聞の一面に入閣者のプロフィールが載っていて、東大とか慶応、早稲田卒が多い中、「カイロ大学」だったから

すごく印象に残っています。HPも日本語以外に英語とアラビア語の両言語で読めるようになっています。

イスラム圏の存在感が増している今、アラビア語が話せるというのは強いですよね。

外国との付き合いが必須の東京ですから、こうやって第2外国語まで駆使できる人が都知事になったのは

良かったのかもしれません。まぁ、それを言ったら桝添さん6か国語を使いこなせるらしいんですけどね。

いや、頭の良い人だと思いますよ彼は。いや、本当に。まぎれもなく。いやぁ。

何の話をしたかったんだっけ。 そうそう、

小池百合子に噛みついたり、他の政治家に噛みついている上西さんという方、私ぜんぜん存じ上げなかったのですが

JYJ調べてて知りました。笑。今はこんな方がいるのですね、ジャパン。

彼女はJYJ法なる法律を推進している、とのこと。

JYJ法は、"何らかの圧力によって、メディアが特定の芸能人を出さない行為"を禁止する法律みたいです。

つまり、「干す」ことを禁止するってとこでしょうか。

実際に韓国では適応されているのをみると、JYJは確かに頑張ってきた意味があったな、と

感慨深いです。韓国芸能界の闇が少しでも晴れていくと良いですね。

そして、なんで日本で藪から棒にJYJ法?と思ってしまいましたが

この上西さんの秘書さんがJYJファンならお馴染みの方だったりして、妙に納得してしまいました。

確かにSMAPのこともあるし、日本にも3人のファンはいるし、話題性があるのかもしれないですね。

正直、そんな芸能ネタより優先すべき政策や提言はあるだろうと思っていますが、誰かが言わないと

進まないのも事実だろうし、1つ法律を制定するのは大変な労力だと思うので、JYJ法制定するなら頑張ってほしいですね。

ですが、あんまり最近JYJ法について動きは無いんですかね。上西さん、どうなってるんでしょうか

どこまでも法律と縁の深いJYJ、て感じだし、なんとなく厄介ごとに担ぎ出された感じが否めないんですけど

JYJに直接的なマイナスもなさそうなので、ファンは静観といった感じでしょうか。

それにしてもこの秘書さんにしても、その前に有名だった制作会社?スタッフの方も、

JYJの関係者のような関係者じゃないような立ち位置で、昔はファンの中で大盛り上がりでした。

信じる人、信じない人、有難がる人、嫌う人、様々でしたが。

彼らが本当にJYJを何とかしたくてJYJファンを思って活動していたのか、自身の利益のために活動していただけなのか

私はどちらでも構いませんが、こういった関係者のような関係者じゃないような立ち位置の方が

スルスルとJYJ周辺に入っていける雰囲気が怖いと思います。

今回のJYJ法は政治家が絡んでいてもう少しオオゴトですが、根本が似ているというか

一時期はファンも盛り上がりそうだけど、結局JYJはどうにもならないというか。

私は、関係者のような関係者じゃないような方が、3人についてこぼれ話をしてファンが嬉しがったりすることは

悪いことじゃないと思っています。確かに一部のファンはそういった小さな幸せがないとやっていけなかったんじゃないか

そんな大変な時期はありました。

でも彼らの関係者のような関係者じゃないような方がすべて、彼らのタメになっていたのかはわかりません。


これからも3人の前には色んな登場人物が現れるんでしょうね。 

もう韓国では法律もできて、弱者じゃなくなりつつJYJの3人。

自分たちにとって、本当に得のある人物を使って、上手くプロモーションするなり

一緒にビジネスするなりしてほしいですね。

自分たちの力で、使える人や企業を見抜き、結果的には自分たちの見栄えを良くすること

3人には必要だし、頑張っていってほしいです。

メディアや外野に使われるんじゃなくて、上手く使ってほしい

それぞれ賢くなって、羽ばたいてほしいですね。 

JYJの記事に東方神起を出すのは忍びないのですが、

事務所にチャンミンみたいな人を雇ったらどうでしょうか。

警戒心が強くて、懐疑的だけど、常識的で客観的に状況や人物を見ることが出来る人。

そういう人がいま、必要な人材だと思いますね。チャンミンには鼻で笑われた後に殴られそうだけど。


小池百合子のHPで思い出しましたけど

ジュンスはホテルの日本語と英語の周辺ガイドのページを韓国語版ページ並みに充実させてほしいですね。

韓国語わかる人しかホテル周辺の観光情報がわかりません。

ちょっとずつで良いから、視野を広げて、自分がどう振る舞ったら良いのか

ファンがどうしたら彼らを精神的に応援しやすくなるのか、勉強していってほしいです。

3人の情報を追って、色んなことを思いますけど、別に嫌いにはなりません。

それぞれ頑張ろうとしていることは伝わってきます。でも上手く他者と付き合っていくことでもっと輝けるはず。

そのためにも、優秀なチャンミン・モドキをGETしましょう。

外観と内実の均衡を保つ成功例:東方神起

オリンピックといえば

2014年、ロシア系アメリカ人の夫婦の家に招待され、正直あまり興味はなかったが

ソチオリンピックの開会式を観ることになった。そこで偶々、開会式の前にミニコンサート的な何かを開催した

ビジネス・レズビアン・デュオこと、t.A.T.u.のパフォーマンスをテレビで観ることが出来た。

彼女たちが一躍スターとなった理由には、制服姿の女子高生2人が過激で同性愛を連想させるパフォーマンスをしたことや、

曲の中毒性が高かったことが挙げられると思う。思春期の危うさ、バランスの悪さ、同性愛、そんな刺激的で独特な魅力を持っていた彼女たちは

2014年、普通の女性として普通に過去のヒット曲を歌っていた。2人で手を繋ぎながら歌うパフォーマンスは当時のままで、

なんとか同性愛らしきものを表現しようとしたのかもしれないが、そこに当時の危うさがなく、繋がった手から違和感が零れていた。

このグループの大きな要は「若さ」だったのかと気づき、そういったグループが山ほどあることに気が付いた。

t.A.T.u.はいささか極端な例えではあったが、

イギリスのOne Direction、オーストラリアの5 seconds of summer、多くのジャニーズやK-POPグループのファンは

メンバーに恋をしていると同時に、メンバーの関係性に心惹かれている。そこに見える愛のあるやりとりに心奪われている印象がある。

若いグループのメンバーは特に、他のメンバーに対する想いや感謝を常々口にし、スキンシップなども多く、わかりやすい、目に見える表現法メンバー愛、グループ愛をみせる

その結果、ファンはハッキリと見えるグループの長所に安心して、応援していけるのかもしれない。

そういったフレッシュで明瞭な関係性によって人気を得ているグループは思いのほか多いようだ。


ところが、私が注目している韓国のデュオはそういった意味でも少し毛色が違う。

一人はどちらかといえば、感謝や愛情を飾り気なく直球に伝える方法をとり、もう一人はたまに突き放したような言い方をすることがある。

目に見える明るい仲睦ましさはなく、画面が華やぐような派手なスキンシップも少ない。

そこが年相応でいいと私は思っているのだが、一部のファンはそんな彼らの関係性に寂しくなることもあるようだ。

なぜなら元々彼らは5人組であり、当時はまさにフレッシュで明瞭な関係性が見られた。

現在の関係性が物足りなくみえるのは、当然といえば当然である。

変わったのは関係性を始めとしたグループの内実だけでない。外観のイメージもだいぶ変容したように思う。

彼らは雑誌などでも、かなりの確率で妖しく、且つ芸術的な雰囲気の写真を撮られる。

たしかにそんな風に撮っても、サマになる外観をデュオになってから手に入れた。

しかし大人っぽい写真の横で活字となったインタビューが今まで通りのテンションであったなら、正直かなりキナ臭い

違和感があるし、そもそもこの手のグループに似つかわしくないと思われそうだ。

可愛らしい笑顔ハツラツのアイドルの写真の横に、メンバー愛溢れるインタビュー記事を載せるのとはワケが違う。

落ち着いた、そして少し影のある外観に見合うテンションを持ち合わせたのは、長期的な活動を展開する場合、正解だったと思う。

申し訳ないが、日本で彼らが再出発したときから、彼らには笑顔ハツラツ&メンバー愛爆発グループになれる兆しが1ミリもなかった

そもそも一人はリーゼントだったし、頼みのもう一人も素肌に直にジャケットを着ていた。

何か大きなものを乗り越えてきた威厳がある代わりに、若々しさを手放していた

その外観は非日常的で且つ現実味がなく、隙がなくなった

そんな固い外観を和らげるのはやはり、"内実"の役割だと思うが、それに関しても上手にやっていると思う。

メンバーの一人がもう一人を突き放すことで、熱心なファンではない人間は、気兼ねなく笑うことが出来る

彼らがアンドロイドでもヒューマノイドでもなく、"ヒューマン"であることに安心できる。

テンションが高くなく、感じが良いことでインタビューや会話の内容に入っていける。ファン以外は取っつきやすくなる

「未来に連れて行きたいです」「はい、是非連れて行って頂きたいと思っています」では

ファン以外には全く面白くないし、気持ち悪いし、2人しか居ないのにキャラクターが被りすぎている

ただでさえ外観的に非日常性が高く、綺麗に纏まりすぎているのに、ますます嘘っぽくなる

彼らのキラキラしていない関係性は全体のバランスを取っているのか、自然と構築されたのかは知らないが

結果的に外観のイメージと2人の関係性(内実)の調和がとれていて

ファンでない人間は嫌悪を感じにくいと思う。しっくりくる。


若いアイドルグループたちは、メンバー間の関係性を、成長とともに上手く転換することに苦労すると思う。

いつまでも目に見える仲良しや、見た目の若さに依存した表現方法は通用しない。

そして目に見えない部分でしっかりと繋がっているグループしか生き残っていない

正直なところ、もしこのデュオが5人組のままであったなら、どのようにその転換期を乗り越えたんだろうかと少し気になる。

あのままのテンションで30代、40代を迎えることはなかなか難しかっただろう。

結局、恋しがられているのは居なくなった3人なのか、5人時代の「若さ」なのか、判断が難しい。

とにかく2人は、「目に見える仲良し」としての経験は未熟だったが、「目に見えない部分」で繋がる機会に多いに恵まれた。

そういった怪我の功名と彼らのシックな外観も相まって、ファンではない人間からも嫌悪されない関係性を得た気がする。

そしてとても地味だが、強い信頼関係がなんとなく伝わってくる。そこに華やかさはないが、ワザとらしさもない

押しつけがましくない強い信頼関係は一般受けが良い。結果的にあらゆるインタビューや番組は

目ざとく、その信頼関係について追及していくことになったし、好感を持たれやすい構成を組んでもらったと思う。

そもそもデュオとして復活しただけでも、充分に強い信頼関係があることを証明しているようなものなのだ。

そして強い信頼関係が表出する瞬間に、ファンはその破片を取りこぼさぬよう、丁寧に掻き集めて、各々楽しんでいるようだ。 

実際に彼らの情報を集めようとインターネットの大海原に出たとき、彼らの関係性をモチーフにした小説サイトもしくは検証サイトの波に飲み込まれる。

ファンはファンでアイドルファンらしい楽しみ方をしているようだし、ファン以外からも嫌われない。

双方からこんな風に好感を持たれる彼らは案外、非常に稀有な存在になっていくんじゃないかと思っている。

関係性を維持することは大変難しい。成長とともに上手く変容させることは猶更である。

しかし、同じ目標に向かってぶつかり合いながらも、成熟した信頼関係を築き上げ

外観としても上手く成長に合わせてプロデュースされる場合、外観と内実の均衡が保たれ、

結果的に好感度の高いグループになるのだと思った。



百聞は一見にしかず。

ここで、(私の)気分が盛り上がったところで、観ていただきましょう。

ストイックな外観は気だるい照明と相まって結構クールです。

また、パフォーマンスは勿論素晴らしかったですが、成熟した内実という意味ではパフォーマンス終盤の

5分11秒あたりから(特に5分37秒など)の目の会話も必見です。
 
Catch Me: Live World Tourのソウル公演。

東方神起でKeep Your Head Down。