先日ある日本人YouTuberが「中南米を旅している時にチーノ!(中国人)と何度も言われ、自分は差別に感じた」と発言していました。
私もメキシコに移住して3年目くらいまでは「チーノ!」と言われるとややカチンときて「Soy Japonesa!(日本人だよ)」と言い返してたりもしたのですが、長くメキシコに住むうちに印象が変わってきました。
まず、メキシコ人からしたらアジア人は同じ顔なので「チーノ」は必ずしも中国だけを指しているのではなく、アジア人全般に対する言葉であること。
(もちろん教養がなくて日本を知らない人もいます)
そしてアミーゴ文化であるメキシコ。
人間関係の距離が近い近い。
友達・恋人同士はもちろん、割と初対面の人にもいきなりニックネームで「ウエロ!(金髪の人=欧米人やスペイン系メキシコ人)」と声をかけたりしています。
私が昔レストランで働いていた時、同僚同士の呼び方は
私→チニータ(アジアン女子)
カナダ人シェフ→ウエロ(金髪野郎)
太ってるシェフ→ゴルダ&ゴルド(デブ)
背が低いシェフ→チャパロ(チビ)
大麻吸っているウェイター→マリワノ(大麻野郎)
お腹が出ているウエイター→パンソン(おデブ)
マイペースなお皿洗い→ブロ(ロバ)
などなど、日本では考えられないニックネームで呼び合っていました。それも年上とか勤続年数とか関係なく。
もちろん皆愛称として呼んでいて、メキシコでは日常なのです。
なのでチーノと言われても今やなーんにも感じなくなりました。
言っている側は差別発言と思っていないんですよね。そして言われる方も(ここが重要かな)。
ではメキシコで一番の差別用語は何なのか?
ファックとかの前置詞(?)ではなく、ここで言うのは名詞です。
皆さん何だと思いますか??
私の身の回り調査なので、もちろん人や地域によっても違うかもしれません。
正解は→ガト(猫)
えーーーーっ!?という感じですが、これはかなりの要注意単語だそう。
例えば「ピンチェ ガト(相手が女性の場合はガタ」と感情的に言ってしまうと撃たれる可能性もあるくらいのレベルらしい。
ピンチェはファック的な前置詞。
何故ガト=猫が失礼かというと、かなり下に蔑んで見ているという意味だそう。
猫ならばネズミとかの方がもっと失礼な感じがしますが、メキシコではrata(大ネズミ)やratón(小ネズミ)は泥棒という意味のスラング。
「ピンチェ ラタ!」
はクソ泥棒が、とかお店で法外な値段を言われた時に吐き捨てる言葉なのです。
ということで、、
皆さまメキシコで「ガト」は気をつけましょう☺︎
こちらは1970年代のサンミゲルのパロキア周辺みたいです。
停まってる車の渋さよ!!