本の出し方
昨日は本を出版した友人と飲みに行ってきました。
本を出すコツはやはりネタをためておくこと。
ある程度たまったら出版社に売り込みに行くことらしいです。
当然といえば当然ですが身近なところに経験者がいると心強いです。
医者になってから英語の勉強を始め今や医療翻訳学会をいうのを立ち上げているやつです。
その他子供の教育問題などいろいろ勉強になりました。
更年期障害とうつ
女性の更年期障害の患者さんの中には高率にうつや不安障害の方がふくまれているそうです。
最近話題の男性更年期の患者さんの中にも高率にうつや不安障害の方がいます。
めまい患者さんの中にも高率にうつや不安障害の方がいます。
つまり重症のうつや不安障害の患者さんは精神科で治療されるのですが軽症の人たちはその表面に出ている症状や社会的な状況によって受診する科が決まりそこでその診療科における病名がつけられているということです。
いろいろな診断名がつけられますが本質的には同じ心身症なのではないかというのが私の今の考えです。
更年期障害とめまい
婦人科更年期外来の先生と話す機会がありました。
更年期とは45-60歳程度のことを言うそうですが明確な定義はないそうです。
30代後半で更年期障害とはありえないといっていました。
さて更年期外来では約45%の患者さんにめまいという訴えがあるそうです。
もちろんそのほとんどは耳鼻咽喉科に一度はかかったことがあるそうです。
女性の更年期の治療というとホルモン補充療法がもてはやされた時代がありましたがいまは下火だそうです。
乳がんや血栓症という副作用が起こる可能性があることも原因だそうです。
逆にめまい外来で更年期症状を訴えている患者さんはどれくらいいるのでしょうか?
というのがこれから研究するテーマです。
天気とめまい
低気圧や台風とめまい発作の間には関係があるという報告が以前からあります。
どよんとした春や秋の日はめまいの患者さんが多いだろうなと思っているとやっぱり多かったりします。
感受性の鋭い方はめまいや耳のふさがる感じで天気予報ができるみたいです。
つまり低気圧や台風が近づいていることがわかるということですね。
でもそれはつまりめまいの発作を予見することになるのでめまいが来ないように祈ることになります。
天気に影響されないようにめまいに対する恐怖心を取り除くことがひとつの治療になります。
最近のベストセラーの
最近のベストセラーの
”病気にならない生き方”によればこれからは自分の健康に自分で責任をもたなければならない時代です。
昔は、病気は医師と薬が治してくれるものだと考えられててきましたが時代は変わってきたということです。
東洋医学には”未病"という考え方があります。まだ病気にはなっていないという状態。
自分が健康だと思っている人の中にも慢性的な便秘や肩こりなどに悩まされている人は多いと思います。
これらの未病の状態で早めに病気の芽を摘んでおくことが大きな病気にならないために必要なことだと思います。
しかし健康診断などで病気のもとを見つけて精密検査に画一的に進める今の予防医学にも疑問があります。
自分の体に注意を払い、体からの悲鳴を早めに感じ取ってあげることが健康維持の第一歩だと思います。
私自身も医師になって一年目の夏に過労で突発性難聴という突然耳が聞こえない病気になりました。それ以後自己管理に注意を払うようになりました。
かといって神経質になりすぎると精神的に病気を作り出してしまい不要な検査を病院で次々と受けるはめになってしまいます。
なにごともほどほどに。
転勤めまい
転勤めまいといった感じのめまいも最近多いです。
これには2つのパターンがあります。
一つは単身赴任で東京に出張に来ている場合。
もう一つは結婚している夫について東京に出てきている場合。
単身赴任の場合はハードワークで自己管理が全くできないことが多いみたいです。昼ごはんを食べる時間がもったいないのでその時間昼寝をしているという方もいました。
後者のほうは自分としては東京に着たくなかったという意思が潜在的にはありますし、東京の住環境、食事環境、人間関係などに対する適応障害のような状態になります。
いずれも気分障害(うつ状態)のようなものになりめまい、ふらつきという症状で耳鼻咽喉科を受診することになります。異動直後ではなく2,3ヶ月位してから発症することが多いのが特徴です。
「一時的なストレスより、小さくても慢性的なストレスの方が、体には負担は大きい。
「一時的なストレスより、小さくても慢性的なストレスの方が、体には負担は大きい。
じわじわとストレスが持続すれば、ストレスに対抗する副腎皮質ホルモンを分泌し続けることになり、副腎は肥大し疲弊する。」
(「日経ビジネス」誌、7月11日号「"鬱"信号を感じたら」より)
自律訓練とめまい
今日は自律訓練方法の講習会に参加してきました。
めまいや不眠症の治療にも応用されている方法です。
自律訓練とはリラックスするための方法で一部の企業では健康増進のために予防医学的な立場から取り入れているところもあるそうです。
自律訓練をとりいれることによって年間の医療費がかなり節約できたというデータもあり、ストレスからくる病気ははやめに自律訓練などでリラックスすることによって予防ができるということだと思います。
医師というよりは臨床心理士が中心となって患者さんに指導することが多いようです。
病気を治すとは?
を最近読みました。
病気を癒すとは単に悪いところを切り取ったり、薬を与えたりすることではありません。
その人が心からハッピーになれるようなモチベーションを持たせてあげることです。
という一文がありました。
非常に考えさせられる文章でした。
そして強いモチベーションとは”愛”だということです。