映画の中の映画、『七人の侍』を思い出す日 | 日本と芸能事が大好きな Ameyuje のブログ

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米合衆国領土グアム島と仏領ポリネシアのタヒチ島とボラボラ島しか訪れた他国無し。比較対象が少ないのに「僕に一番合うのは日本」と思う。反日国に侮辱されても毅然とした態度をとらない現在の母国には「いやんなっちゃうな~」と立腹するけど、やっぱり日本が大好き。

おすすめの邦画は?

 

そりゃぁ、当然 黒澤明監督作品の

『七人の侍』

ですわねぇ。


オープニングから「つかみ」はバッチリ。

戦国時代、乱世期の山間に在る農村は、戦のあぶれ者たちである野武士(野伏せり)たちに収穫時期が来るたびに襲われていました。

野武士達が村へ略奪に来ることを耳にした村人たちは合議して、「食い詰めて腹を空かせた侍」たちを雇うことに決めます。

それでも侍探しに村を出た利吉(演者:土屋嘉男さん)ら四人の百姓たちは、声をかけた侍たちには相手にされず、前金代わりに用意していた手持ちの米も次第に減っていくばかりです。

そんな頃、盗人の人質になった豪農の子供を知略によって見事に救い出した島田勘兵衛(演者:志村喬さん)という侍のはたらきを観て、「この方こそは!」と勘兵衛を呼び止めて、自分たちの農村を野武士たちの来襲から守って欲しいと歎願するのでした。

また、百姓たちばかりでなく、大刀を抱えた無作法な男(演者:三船敏郎さん)や、勝四郎(演者:木村功さん)という前髪を下ろす前の若い郷士出身の青年子も勘兵衛の雄姿に憧れて、その行く先に付いて行くようになります。

百姓たちの村を守ることを請け負った勘兵衛が、勝四郎とともに「強力の侍探し」をするシークエンスが楽しく、のちに勘兵衛の参謀役となる片山五郎兵衛(演者:稲葉義男さん)との出会いのシーンも「機智に富んだ五郎兵衛」の個性を観る事が出来、この様子は海外の観客にもきっと愉快で印象的なシーンだったことでしょう。

勘兵衛の人柄に惚れこんだ五郎兵衛は野武士たちとの命を懸けた戦いの対価「米の飯だけは食わせる」という条件も気持ちよく呑むのでした。そして さらに強力の侍を仲間にしようと方々を訪ね歩きます。茶店で茶代を払う代わりに薪割りをしていた林田平八(演者:千秋実さん)という愛想の良い浪人と出会って仲間にする五郎兵衛。

かと思えば、勘兵衛と勝四郎は街道のはずれで人だかりに出会うとそこでは2人の侍が争いを起こしていました。無頼の侍から真剣で試合うことを挑まれて仕方なく相手をした結果、見事な剣一振りで瞬時に相手を斃した久蔵(演者:宮口精二さん)という名の凄腕の剣客に強力を依頼する勘兵衛。最初は強力の誘いを断られますが、のちには久蔵は仲間に入ってくることになりました。

さらには、過去に勘兵衛と共に同じ戦場で闘った侍の七郎次(演者:加東大介さん)も現れて、
山村の百姓や勘兵衛たちが居る宿に次第に侍が増えていきますが、勘兵衛の強さと頭の良さに惹かれている大刀を抱えた男も彼らの周りでうろうろしています。

「自分も仲間に入れて欲しい」と言えない男は、出所が知れないうえに自分が読めもしない家系図を持って宿の侍たちのもとに乗り込みますが、男が差し出した家系図を観た勘兵衛は「お前の名は菊千代なのか」と笑い、一座の侍たちも、可愛らしい菊千代という名前が自分のものだと訳けも理解していない粗暴な風体の男が「自分は侍の出だ」と見え透いた偽りを言い張ることに愛嬌を感じて大笑いするのでした。

本当は まだ強力が欲しいところながら まずはこの人数で山間の村へ向かおうと決めた勘兵衛は、百姓たちや仲間の侍たちとともに宿を出ます。

その道中に、いつの間にかずっと後ろから着いてくる菊千代。

愉快な菊千代の振舞いに6人の侍たちも心を許して 仲間扱いをするようになります。

やがて辿り着いた山間の村では、その菊千代が「侍に怯える百姓たち」と勘兵衛たちとの対話の懸け橋となるのでした。

侍中のムードメーカーである林田平八は「戦には何か高く翻げるものがないと寂しい」と言って旗を作りました。
その旗を百姓家の茅葺屋根の上に掲げたのは菊千代でした。
旗に書かれた六個の丸は本物の6人の侍、その下にある△は侍もどきの菊千代、さらに一番下の「た」の字は百姓たち(たんぼのひとびと)をを表していました。

侍たちは、弱者だった百姓たちに闘う術を教え込んでいきます。

子供っぽかった勝千代も責任感に目覚めていきます。

野武士防ぎの柵も備え付けた頃に、ついに村に「野伏せり」たちが来襲します。

自らが描いた罠にかかってくる野武士集団のもとへ駆ける勘兵衛。

攻撃を受けるばかりではダメだと、勘兵衛たちが攻めに転じて野武士たちがこもる山塞に攻め入った時には、銃撃を受けた林田平八が命を落として最初の犠牲者になりました。

その後の詳細は割愛しますが、何といっても圧巻はラストの戦闘シーンですね。

百姓と侍たちが野武士の残党達を村の中に引き入れて、土砂降りの雨の中で彼らと闘うシーンはドキドキする迫力に満ちています。

刀身には、武具の上から切ったことで刃こぼれが起きたり、斬られた人間の脂が巻いて切れ味が劣化することから、菊千代は百姓たちが落ち武者狩りで貯め込んでいた数々の刀を抜き身にして地面に突き刺して応戦に備えていました。また勘兵衛は弓矢で野武士を仕留めています。

久蔵は一剣をもって馬上の野武士に挑みます。

農村の百姓たちも落馬した野ぶせりを竹やりで仕留めます。

駆けまわる野武士たちの馬にも苦戦する菊千代たちです。

この最後の戦までに片山五郎兵衛、久蔵、そして菊千代たちが闘死しますが、村を守るために散った侍たち四人の犠牲の上に、ついに山間の農村に平和がやってきました。

この闘いでは勘兵衛と七郎次と勝千代が生き残りましたが、勘兵衛は「勝ったのは百姓たちで、我々はまた負け戦だったな」と七郎次に語るのでした。

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黒澤組の撮影班たち

土砂降りの戦闘シーンの裏側。

撮影合間の黒澤明監督と俳優陣の談笑。

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