新型コロナウイルスが世界各国で感染を拡大し、原油価格が一向に下げ止まらない状況の中、とうとう先日9日(週明け)のNY株式市場のダウ工業株平均価格が歴史上初の下げ幅を記録した。終値が前週末比2013.76ドル(7.79%)安の2万3851.02ドル。
そして今、ネットでNYの値を見ると、昨日の終値からは結構戻して24,132.02ドルだった。まるでリーマンショックの頃を思い出させる。
ありゃ、見る間にまた下がってる、「500ドル幅の行って来い」かよ?! こんな乱高下は身体に悪い。ワールドシリーズの時の上原浩治じゃないけれど「I almost threw up!」ってところだ。
吐きそうだった! と言えば、 観賞中に実際に吐いてしまった映画を思い出したので、昔のレビューを転記してみる。思い起こせば、リーマンショック前の少し平和だった頃 2007年に書いていたレビューだ。
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『ジャッカス2 / jackass number two the movie (2006 米)』
昔、片岡鶴太郎ちゃんの歌で、「IEKI吐くまで」ってのがあった。
♪ぐっとこみあげる せつない思い飲み込めば 少し酸っぱい味がした…♪
なんて出だしなんですけど…
Jackassの前作ではなんとか 貰いゲロをすることなく鑑賞を終えてた僕も、流石に本作鑑賞時はアウトだった。 Johnny Knoxville と Steve-O と Chris Pontius の3人がアルゼンチンまで出かけ、種馬から搾り取った精液を Chrisが飲んじゃったシーンを観て、瞬間、無意識というかイキナリ僕のIEKIが喉まで上がってきて、部屋の床に少し吐いた。人間の生理の不思議を知った瞬間でした。Chrisの横で Steve-O がやっぱり期待を裏切らずに ゲロを吐いてましたね。
結論からいうと、Jackass Number Two (2006)は、Jackass: The Movie (2002)をその「危険度とウ〇コとお笑い」の量・質ともに圧倒しており、相変わらず女性には鑑賞を薦めるなんて出来ませんが、男性には薦めてみたい。DVDの Special features にある the making of jackass number two も是非ご覧頂きたいですね、「男」なら。
ところで、あのダミ声とつぶらな瞳に、もう愛情すら感じてしまう Steve-O だけど、imdb で彼の略歴をみると、有名なバーナム&ベイリーのリング・リングサーカスのクラウン養成課程の出身なんですね。
2000人中33名だけ受け入れられた訓練生の中の1人にはなれたけど、さらにリング・リングサーカスの正規団員の資格を得る10人までには入れなかったらしい。その挫折を経て、何が Steve-O をしてこんなに過激な男に変身させたのか? とっても興味があります。
興味が湧くといえば、観れば観るほどクレイジーなJohnnyもそう。仲間内から出る「ジョニーには死への憧れがある」みたいな言葉に僕も頷いてしまう。牛のシーン、ラバー弾のシーン、ロケットのシーン等々を鑑賞してると、当時まだ成人前の娘さんもいたみたいなのに、どうしてあんな危険に身を置けるのだろう?…と不思議で仕方が無かった。
あるシーンで Johnny の横顔が若い頃の Jack Nicholson に似て見えたんだけど、考えてみれば危険な男を演じていただけの Nicholson と、実際の危険に身を置いて稼いでいる Johnny とじゃぁ、段違いに Johnny の方が男前だ!
唐突だが、僕の亡き母の郷里は讃岐国、坂出。250年ほど前に讃岐から Johnnyとは路線が全く違う奇人が出た。もしも、映画のままの路線を突っ走って Johnny が天寿をまっとうできなかったとしたら、彼の墓碑には我国の歴史的奇人のそれと同じ
嗟非常人 好非常事 行是非常 何死非常
ああ非常の人、 非常のことを好み、 行いこれ非常、 何ぞ非常の死
という文言を刻してあげたい。
執筆者への愛のムチを
頂けましたら幸甚です