こんにちは
キリ&アロマセラピストのNaokoです。
毎月高齢者の方の施設に伺って
ハンドやフットトリートメントを
させていただいてます。
当たり前ですが、
いろんな人生を送られてきた
大先輩の方々にお会いします。
(以前にも書かせていただいかもしれませんが)
「ハンドトリートメント良いって
言われて来たけど、
わたしゃ自分でいいと思わないと
やりたくないの。
だけど勧めてくれた
(職員さんの)〇〇さんに悪いからね、
片手だけは受けてみるわ。
こっちの手は痛いからやらないわよ。」と
しっかり自分の意志を持って
臨んでくださる方もいらっしゃいました。
では片方の腕だけを、
心込めてやらせていただきます、と
ゆっくりじっくりトリートメント
させていただいてましたら、
「やっぱりこっちもやっていただくわ」
ともう一方の手も差し出してくださって。
その時には、もう口調も違ってらして、
「あなたの手が本当に優しいから
やってもらうことにいたします」と、
穏やかにおっしゃって、
トリートメントを受けてくださりながら、
ご自分のご兄弟姉妹のこと、
亡くなられた、
一番大好きだった妹さんのことなどを
ゆっくり話してくださいました。
私が高齢者の方の施設に
行き始めたばかりの頃にお会いした方でした。
手を委ねてくださることについて、
考えるきっかけを作ってくださった
最初の出来事でした。
そして、いったん委ねてくださったら、
胸の奥の大事に大事にしてらっしゃる思いまで
お話してくださった、ということにも
感銘を受けました。
中には、
トリートメントさせていただくと、
受けてばかりでは申し訳ないと
おもてなしのお気持ちから、せめて話を、
とお話してくださる方も
いらっしゃいます。
最近自分が散歩に行ってる
ウォーキングコースのこと、
そこの歴史とか、
そこでの出来事など話してくださいました。
朗らかなご様子で、
やってもらってばかりじゃ申し訳ないからな。
ちっとは楽しい気持ちになって欲しいからさ
なんておっしゃってくださった男性の方でした。
長年培われてきた生活の信条、
日々のその方にとっては何気ない、
でも楽しみにしてらっしゃること、
好きなもの、嬉しかったこと、
学生時代の青春の一コマ、ご兄弟姉妹のこと、
冒険談、腕白、お転婆ぶり等々。
戦争の頃のこと、空襲の時のこと、…etc。
終戦後大陸から日本へ帰国する時のこと、
女学生は身の危険から守るため、
男の人の格好をして移動した
などという緊迫した状況の話も
初めて伺いました。