本日旧暦の2月25日は菅原道真公の命日です。(改暦は何度もありましたので単純に旧暦に当てはめてます)

本日は、新暦で固定された神武天皇祭の日ですが、旧暦でみると菅原道真公の命日と重なる日でもあります。

 

日本中に菅原道真公を祀る天満宮や天神様がありますので、本日お祭りがあるところもあるかもしれません。なぜ「あるかも」なのかというと、道真公は梅を愛したことから梅の花の開花時期と重なる新暦の2月25日にお祭りがされるところが多いようだからです。それもまた道真公が人々に慕われた証ではないかと思います。また、毎月25日を月命日としてお祭りされるところもあります。

 

菅原道真公ゆかりの神社はこちらに↓

 

 

なぜこんなにも菅原道真公が人々に慕われたのかといえば、それは道真公が公のために働いた方だったからでしょう。

 

菅原道真公の功績の一つに、遣唐使の廃止があげられます。これはリスクの大きい遣唐使は唐の国状等からもう必要ないとして廃止したものです。なぜリスクが大きいのかといえば、貴重な人材を選出して送っても危険な航海で失われることが多かったからです。だからこそ、遣唐使の廃止の希望の声も増えていました。しかし、唐との貿易から利益を得ていた貴族もいてなかなか廃止されなかったのです。そんな中で、唐の荒廃などにより学ぶこともなくなったとして廃止を決定したのは、道真公が一部の利益よりも公の利益を考えたからです。ただし、これにより恨みもかってしまったことが、左遷へとも繋がったともいいます。しかし遣唐使がなくなったおかげで、日本文化が花開いていくきっかけともなりました。

 

菅原道真公を慕う人が多いのは、こうした道真公の真価を古の人達がわかっていたからでしょう。

 

 

ここ何年も、世界情勢は大きく変わっている時代となっており、日本も無縁ではありません。もともと未来は読めないものですが、この混沌とした時代だからこそ、物事の真価が表面に現れてきているということもあります。世界中で、今まで隠されていたことが表面に出てきているようにみえます。

 

例えそれですぐに世の中が変わらなくても、今まで多くの人が知らなかったことを知るようになったことは、じわじわと世の中を変えていくのだと私は信じています。

 

多くのことで物事の真価が計れる時となっているのではないかと思います。

 

世界中も大変ですが、私たち日本人がまず考えることは日本です。今年は年頭から、日本では大きな災害や事故が相次ぎ、その影響も大きい年の始まりとなりました。なんでもそうですが、足元からしっかりしていく必要があります。そして様々なことは繋がっており、そこから学ぶことも大切なのではないかと思います。

 

なお、菅原道真公のご神徳として挙げられている七つの内の一つには正直と至誠があり、また冤罪を晴らす(真実を明かす)、ということも挙げられています。私は、天神様をみつけると真実が明かされるよう祈っています。

 

隠そうとしても、無視しようとしても、表れてきてしまう、それが真価というもの。そうしたことを見極められる人になりたいものです。

 

 

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