今年は元旦から能登半島地震が起き、今もまだ大変な状態が続いております。被災地、被災者の生活が早く戻ることを願ってやみません。

 

 

日本は古来から災害が多いといわれてきましたし、子供のころから災害のニュースは大なり小なり毎年報じられてきました。しかし、大規模な災害が起き、大きすぎて最初は状況がわからず、刻々と状況がわかるにつれてその被害の大きさや、また2次、3次災害までが起きていくのをただテレビで生で傍観するようなことを体験したのは、阪神淡路大震災が初めてだったのではないかと思います。あのような災害を目にした衝撃はとても大きく、当時、それが日本だけでなく世界中にもその映像が流れ衝撃を与えました。

 

あの時、現代においてもあまりにも大きすぎる災害だと、起きてすぐには状況が全然つかめないのだということを改めて実感しましたし、文字通り「言葉を失う」ということを燃え上がる都市の映像を見た時、初めて経験したのを思い出します。本当に言葉が出てきませんでした。

 

ITの普及により、現在は世界中で起きたことが瞬時にニュースよりも早くSNSで拡散される時代になりましたが、どんな災害が起きてもそこに人がいるということに変わりはなく、安否が気遣われますし、世界は繋がりあっていることから、大きな災害は世界中にも大きく影響を与える時代であることが明確になっています。

 

災害はいつどこで起きるのか、わかりませんし、これからもなくなることはありませんが、こうした経験を生かしていくことはできます。この阪神淡路大震災の被災経験者が、東日本大震災が起きた時、SNSを通じて体験者だからこその助言をしていたのは記憶に新しいところですが、そうしたことが、熊本や他の災害の時にも繰り返されました。被災したからこそわかることもあります。また、そうした体験を生かして、防災グッズがそろえられ、開発もされています。今後のためにもこうしたことは繰り返されていくことでしょうし、語られ、経験を生かしたモノづくりが行われていくことでしょう。

 

災害はいつ来るか、起こるかわからないこそ、こうしたことが起きたことを語り継いでいくことを古来から先人たちは繰り返してきました。それが生かされたことも、無駄にされたこともあることを私達は知っています。そうしたことを含めて、それもまた伝えていきながら、生かしていくことが今を生きる私たちの使命の一つなんだと考えています。

 

今回の能登半島地震も、陸の孤島と化していて地形が入り組んでいることが救援が難しい理由とされていますが、きっとこれも次に生かす方策を考えることに繋がるのではないか、と期待します。

 

『災害の日本史』。テレビでも人気の磯田道史氏はもともと災害史を調べ伝えたいということから歴史をご専門にされたそうです。そしてやはり、災害は周期で来ていることから、ある程度の予測、つまり対策もできるのではないか、そのためにもきちんと伝えなければいけないのではないか、という使命感で改めて調べているとのこと。こちらは漫画や図解でわかりやすい本となっています。歴史を学ぶ意義の一つは、こうしたことにもあります。

『天災から日本史を読みなおす』

 
以前こんな動画がありました。この中で語られている「現状維持バイアス」については、災害の度に言われていることです。この現状維持バイアスについては、東日本大震災の時、津波から助かった人の話で周りの静けさの中片づけを始めた人の話が印象的に記憶に残っています。本来は津波のために逃げなければならなかったのに、家族皆その場から動かなかっただけでなく、いつもと変わらない日常を送ろうとしたのです。

 

これについては、東日本大震災の時に、津波が来るであろうことに思いつかず、家で普段と変わらない行動をしてしまった件がいくつも伝えられました。そうしたことを教訓にしたのがNHKアナウンサーたちの災害時の放送に関する勉強会で、見事に実践されたのが今回話題となった普段とは全く違った絶叫に近い呼びかけだったといいます。普段落ち着いた喋り方をしているだけに、その違いのインパクトが示す危機感は大きかったのではないでしょうか。

 

 

また訓練をしておくことも重要です。東日本大震災の直前に東北で行われていた自衛隊の災害を想定した訓練がその直後の震災に役立ったことはよく知られています。また釜石の奇跡と呼ばれる、小中学生の犠牲者が0に近かったことには防災教育が深くかかわっています。日本中自然災害が絶対起きないと言い切れる場所などありません。それぞれの場所で想定した訓練や教育を定期的に行っていくことが重要です。

 

 

釜石の奇跡の防災教育を行った片田先生の著書。

 

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なお、災害が起きた時の支援は、あくまでも元の生活に少しでも早く戻れるようにするものであって、施しになってはならない。

 

また災害時には、国の防衛の注意がそれるのに付け込まれ、攻撃されやすいということも覚えておかなければなりません。日本でわかりやすいのは尖閣諸島です。中国船の侵入が日常化しているのはとても危険なことだと思います。

 

そして毎冬心配されるのが、大雪での災害、今回の能登自身はエリア的にも日本海側ということで、救援活動をされている自衛隊の方がも本当に大変だと有難く思います。そして、そうした問題があるからこそEV車に全面切り替えはできないことが毎回指摘されています。

 

一方で、その対策もされてきているという記事が既に2年前出ていました↓新しい車種なら対応できるようです。しかし欧米のニュースではレンタカー会社がEV車をやめた話とかもあったり、やはり歴史の短い車にはいざという時の危機感が生まれてきているようです。(それと維持費の問題もありますが)

 

 

防災食も昔と比較すると随分変わってきました。昔は保存食というと味気ない、普段は食べられないものというイメージがありました。しかし、現在の技術で美味しい保存食品が生まれています。そのため、こうした食品は保存食としてだけでなくアウトドアや海外などでも利用されており手軽な食品に変化しています。こうした保存食品を3日分備え、その食品を定期的に食しながら補充をつけたしていくことで、常に食べられるものが保存してある状態をつくっていくことも自然にできるようになっているといえますから、これを生かさない手はないと思います。

 

また防災に特化したショップも充実しており、定期的に見直すことで防災対策も強化していくことができます。

 

 

サタケ食品のアルファ米を使用したマジックライスは美味しくて、お湯はもちろん水でも大丈夫なこと、小さいスプーンが同封されていることや2種類の食べ方ができることなど、機能的で非常食に最適です。乾燥米というその軽さもとても重要です。山登りなどのアウトドアでも重宝されており、非常食・防災食の形が変わってきていることがよくわかります。

 

 

25年の備蓄食、サバイバルフーズもある↓

 

 

災害の度に、日本人の行動が驚異をもって世界中で話題になりますが、それは日本という災害の多い国に生まれ育ったから身についたものです。

 

 

 

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