本日から伊勢では神嘗祭です。また日本全国の神社でも神嘗祭が行われます。

 

 

 

 

 

神宮の神嘗祭は、年間1500もある神宮の祭典の中でも最も重要なもので、雄略天皇の夢の中で天照大御神のお告げがあり、天照大御神の食を司る神として豊受大御神を丹波の国から外宮に移し祀ったことから、祭典は外宮・内宮の順で行われます。


神嘗祭とは、天皇が祭主となり天照大御神様に収穫の感謝の報告をする祭り、つまり収穫祭です。

 

十五日の午後十時から外宮では「由貴夕大御饌」、十六日の午前二時から「由貴朝大御饌」が、また十六日の午後十時と十七日の午前二時から今度は内宮でそれぞれ「由貴夕大御饌」「由貴朝大御饌」が行われます。

 

そして、これに先立って初穂曳があります。神宮に納められるお米を納める行事です。本日は外宮、明日は内宮への初穂曳があります。

 

上記写真の稲穂は、三年前の初穂曳での写真です。幸運にも三年前、二回目の参加が出来ました。初穂曳の初穂を最後に一人一人束で持って中へ奉納するために出発する直前の稲穂です。その晩に、その初穂での大御饌が始まるわけです。祭りというのは、気が引き締まるもので、三年前の初穂曳も気を引き締めて参加させていただきました。またこの時に天皇陛下の懸税の根がなかったことも確認できたわけです。大嘗祭終了後の二年前からは、根がついた懸税となっていることになります。

 

なお、平成の最後の数年初穂曳の天気が良くなかったそうですが、三年前私が行った日の外宮は晴天でした。そして翌日の内宮も晴天で、お祭りが終わった後に雨となった伊勢を私はあとにしました。そう知ると、天皇が変わる時に哀しみで悪天候となり、天皇が変わってお祝いのために晴天になったようだと参加者たちで話していたことも記しておきます。

 

初めての初穂曳体験↓

 

三年前、初穂曳の夜には、外宮の「由貴夕大御饌」を遠くから奉観させていただきました。神宮の祭りは厳かで神秘的であるとは聞いていましたし、以前月次祭で内宮の夜のお祭り奉観の機会をいただいたこともありました。やはり、夜の外宮はなんとも神秘的な場所で、本当に貴重な体験をさせていただきました。そこでは神楽が奏でられ薪の音と神楽の音が夜の静寂に吸い取られていく時間を共有させていただきました。

 

今夜神嘗祭が始まる頃、そうしたことをまた思い出して遥拝(伊勢の方向に向かって祈ること)したいと思います。

 

このブログを読まれた方には、是非今夜、お祭りや日本の食について考えたり、感じていただけたら、と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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