かつて修身の教科書があった時、そこで教えられていたことの基本の一つに自立自営がありました。この基本は、言葉や表現を変え毎年毎年教えられました。

 

低学年で教えられるのは

自分のことは自分でする

ということです。

そして年を経るごとに教わるのは、いかに自立するか、ということで、アメリカのフランクリンや近江商人の高田善右衛門、渋沢栄一、などの話が記載されていました。そして、なんといっても修身の教科書に一番記載されていたのは生き方そのものが自立自営の二宮尊徳、幼名二宮金次郎です。

 

この自立自営は、一人の人としてはもちろん、家族、地域、国としてもあてはまるものです。

 

東日本大震災の後、どこかの市長だったかが避難所に行って愕然とした話がありました。ボランティアの人々が上げ膳据え膳で、被災者の食事の世話をしていて、被災するまで家で家事をしていたようなお年寄りたちが、やることもなくぼ~としていたというのです。これはまずい(ボケてしまう!)と、即それを止めさせたといいます。

 

自立自営の考えが行き渡っていれば、ボランティアの方々もその自立自営を邪魔しない活動ができたはずだと思います。避難所は避難しているだけであって、避難期間が終わればいずれまた普通の生活に戻るのです。

 

人は自立の機会が奪われ、保護される時期が長ければ長いほど、自ら自立する意欲・意識が減るようで、難民キャンプ等でもそんな問題があったかと思います。

 

 

この自立自営の教えを実践してきたのが先人達です。日本に併合された台湾や朝鮮半島が、西洋諸国の植民地だった国々と比べ繁栄しているのは、台湾や朝鮮半島で日本が現地での教育や産業に力を入れたからで、それは現地の人達の自立を促す教育でした。だからこそ、その後の反日教育を経ても台湾は日本に感謝し続けています。まあ半島は怨の国なので関わるだけでダメみたいですが・・・。

 

 

戦後、自立自営の教えがされなくなったことが、現在の多くの問題を起していると最近考えるようになりました。

 

 

「自立自営の民多き国はさかえ、少なき国は衰う」の少なき国とは、バラマキ政策に騙される国民が多い国ということになります。これは、日本のことではないですか?

 

 

そして、少子化だからと安易に外国人を増やすのも自立自営から外れています。自立自営で考えるならば、他の方法を考えるべきです。人はどうにもならない時、なんらかの手を考えます。レアアースが手に入らなくなった時、代りのものを開発したではないですか。人手がなければ、普通その人件費が上がるはずですが、そうしたことが起きずに、安易に外国の人を入れ、信じられないような賃金で使うなんておかしな話です。まあその人件費を上げようにも、デフレが続けば上げられないという問題もあります。

 

 

 

 

 

人はそんな簡単に生活する場所を変えるものではありません。つまり、その後の人生まで関わることなのです。外国人の就業者、つまり移民を増やすということは、その後の移民の子孫まで受け入れるということになります。しかし、どこの国でも移民が来るとその後の人数が倍増するのです。そこまで受け入れる覚悟がなく移民を入れるのは無責任すぎるというものです。そうしたツケを現在欧州をはじめとする西洋全体が払わされ、深刻な問題となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これには色んな問題が絡んでいますが、つきるめると移民の側、また移民を受け入れる側、双方に自立自営がないことによります。しかも歴史をみれば、移民はその国を飲みこむか、あるいは排除されるかのどちらかです。それは移民の数が増えると、郷に入っては郷に従えではなくなり、自分達流を持ち込み、移民した国のしきたりや習慣を壊そうとするから問題が起こることによることも多いかと思います。しかし、しきたりや習慣とはその国で生きて行く知恵だったりしますから、その知恵が破壊されれば国は荒れてしまうのです。しかも、移民される国=先進国には福祉政策があるのが当たり前ですが、それが悪用され必要以上に使われさらに対立を深めることになっていきます。そこに自立自営はありません。

 

 

ここでもう一度自立自営に立ち返って政策を考えるべきではないかと、最近考えています。

 

 

二宮金次郎が、読んでいたといわれる本は儒学の「大学」という本で、そこにあった教え「修身斉家治国平天下(まず自分の身を修めて、家庭を斉(ととの)える。家が斉ってのちに国が治まる。国が治まって天下は平らかとなる)」を実践したのが、金次郎の生涯でした。

 


簡単に言えば、金次郎が幼い時家は没落し、13歳で父が亡くなり家族が離散してしまいます。しかし、仕事と勉学に励み、家を建て直し家族と再び一緒になり、その後国(小田原)を立て直し、その後天下(日本)まで立て直す生涯をおくるのです。


その修身斉家治国平天下 から「修身」はきているわけですが、今こそこれを見直すべきではないかと思います。そして、移民はその国をよくしようという考えがないものだということも頭に入れてほしいと思います。移民は自分のために移民するのであって、移民する国のためを考えて移民するわけではないのです。

 

金ちゃん・・・金次郎を見習おう

 

 

修身斉家治国平天下とは国を自分達で護るということにも繋がります。

自分の命は自分で守る教育が必要

国民保護とはどういうものか?この機会に考えたい

 

 

個から国まで今こそ、自立自営について学び直す必要があると思います。

 

因果応報・悪因悪果・自因自果・自業自得

 

 

修身の教科書の基本型

自立自営