こんにちは。
体毛が薄い割に背中の毛が濃いことは昨日カミングアウトした通りです。
僕を直接知っている人は、僕が口ひげを伸ばしている時期をご存知の方も多いかと思います。
ただ、山男のような濃いヒゲが生えるわけでもなく、文字通り「無精髭」というのがピタリとくるようなお粗末な生え方なのですが。
友人の中には学生時代からT字カミソリは一回使ったら刃こぼれするというような剛毛もいたりしたので、自分にはヒゲを伸ばす才能はないのだな、とかなり若いうちから悟っていたものでした。
最近になってようやく毎日ヒゲを剃るようになり、少しでも伸びてくると自分が不愉快になって剃るような習慣ができてきました。
それでも、二日に一回しか剃らない日もあるくらいの軟弱なヒゲですが。
そんな僕も生まれてから今までの間に電気髭剃りを三回購入しています。
初めての髭剃りを買ったのは忘れもしない、広島の原爆ドーム近くのベスト電器でした。
初任給で最初に買ったのが父と母への感謝のプレゼントで、その次に自分に生まれて初めての髭剃りを買ったのです。
しかし、20代の頃の僕はいまよりももっとヒゲなど生えておらず、髭剃りが不要なほどだったのです。
それでも、自分が社会人になった証として記念のつもりで髭剃りの購入を決めたのでした。
しかし、髭剃りなど買ったことがない僕は当時TVCMで大流行していたブラウンの髭剃りを妄信的に購入するつもりでした。
工業デザイナーなのでブラウンの製品が大好きだったということも大きな理由の一つでした。
店員に「ブラウンの髭剃りをください」と言ったのですが、店員は僕の顔を見るや否や「お客様のお髭はブラウンでは剃れません。ブラウンの刃は太くて硬いヒゲ用に設計されているのです」と言ったのです。
僕は途方に暮れました。
SEIKOや松下電器や東芝や日立の髭剃りを買う気にはなれなかったのです。
僕は当時シャープの社員でしたし。笑
シャープが髭剃りを製造していたら買わざるを得なかったかもしれませんが、幸いなことにシャープは髭剃りは作っていませんでした。
意気消沈した僕に店員がリコメンドしてきたのは、ノーマークだったフィリップスのフィリシェーブだったのです。
当時のフィリシェーブは今のように見つめではなく二つ目玉が主流でした。
フィリシェーブの店頭見本を手にとった店員はこう言いました。
「お客様のお髭は細くてコシがありません。なので、ブラウンの歯の間に入っていかないのです。フィリシェーブの歯は柔らかくて寝ているお髭も巻き込んでカットすることができるのです」と。
店員は試しにと僕の手の甲に生えているか生えていないかわからない程度の薄い毛を指差して、これで剃って見ろと指示しました。
円を描くように手の甲にフィリシェーブを滑らせると、みるみるうちに僕の手の甲に生えた毛は全部無くなりました。
これが僕がフィリシェーブ党に成った瞬間です。
その後高級機種とトラベル用の小型版と2台のフィリシェーブを買い増しましたが、最初に買った1台目も含めていまだに全て現役で僕のヒゲを剃る道具として使い分けています。
歯の耐久性も去ることながら、モーターの高寿命に感心させられます。
後年、この店員との感動的なやりとりの記憶を同じくヒゲの薄い若い友人に話したところ「あ、それ、僕が髭剃りを買いに行った時にも言われましたよ。フィリップスの販売マニュアルなんでしょうねぇ」とあっさりと言われ、僕の誇らしい記憶は打ち砕かれたのでした。
どうでもいい話ですね。
では、本日の一台に行きましょう!
はい!フェアレディZの総括最終回です。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU9058438626/index.html?TRCD=200002
昨日の記事で結論めいたものが出てしまいました。
フェアレディZの開発の陰にはアルピーヌへのリスペクトが見え隠れしているよね?という仮説です。
その仮説をなぞって考えれば、今回の5代目Z33型はアルピーヌに於けるA610ということになります。
さて、果たしてそうなのか?見て行きましょう。
初代を除くフェアレディZの各モデルの中で、僕がもっとも好意を持っているのがこのZ33です。
画像で見ても、現車を見ても素直に「かっこいい」と思えます。
サイズ感もようやくイメージ通りに落ち着いてきた感じがありますし、ハリボテ感もかなり薄らいだというよりほとんどないですね。
マッシブです。
「国産車じゃないですよ」と言っても通用するデザインだなと当時思ったものです。
いいデザインです。
フロントデザイントリアデザインの整合性がここまで取れているクルマって実は案外ありません。
デザインテイストとしては初代アウディTTの影響も感じます。
こういう等間隔なドットなどのモールドを入れた建築デザイン的なアプローチですよね。
ベージュレザーというだけで5万点あげます。
この当時の日産は、内装がこんな感じ。シフトゲートのサークルの記号とか、結構おもちゃっぽいんですよね。
樹脂の質感もあまり高くありません。樹脂力が低いということにしましょう。
でも、ベージュ内装は5万点です。
埃が付着しているあたり、樹脂の加水分解が始まっているんでしょうか?
表面のウレタン樹脂が劣化し始めているんでしょうか?
イタ車みたいでかっこいいですね。(よくない)
スケッチではかっこよかったはずです。
シートヒーターがついてるんだ。いいな〜。
しかも、パワーシートじゃん。
やっぱり埃の付着が気になりますね。「BOSE」サウンドシステムなのかな?
これが問題のデザイン。やりたいことはわかるんですが、完成度の問題ですよね。
ETCだけど・・・。
こっちは使えないのかな?
でも、座ってしまえばテンションは上がるクルマだと思います。
伝統のV6エンジンです。だけどなぁ。排気量で走るタイプのクルマじゃなかった気がするんだよなぁ。そもそも。
下回りも綺麗ですという画像。
似てる?
いや、デザインが似ているとかそういう話ではないんです。
モデルの変遷が似ているかなぁという仮説ですから。
とはいえ、このZ33のフェアレディZが発表された当時、僕はリア周りのデザインの景色になんとなくフレンチ臭を感じたことを告白いたします。
今となっては見慣れすぎてしまってベタベタの国産車にしか見えはしないのですが、ファーストインプレッションでは確かにそう感じました。
その雰囲気は現行のZ55型では一層ティピカルです。かなり意図的にアルピーヌっぽくないですか?そんなことない?
気のせいかもしれません。
しばらくの間強気の価格で推移していたZ33フェアレディですが、気がつけばこんなお値段になっています。
歴代のフェアレディZを一年おきに乗り換えたとしても、それほどの痛い出費になならないと思います。
少なくとも3台分のZをまとめて買っても、ポルシェ一台の金額にもなりません。(買えるモデルもあるね)
しかし、そのことから得る経験はポルシェを買うことよりも価値があるのではないかと思います。
ポルシェはその次にしてね。
やっぱり一回Zにはちゃんと乗らないといけないなぁ。
では、また!