こんにちは。
今日も雨が降っています。
空港の中にあるファミレスでこの記事を書いています。
これからフランスに視察旅行です。
日本の梅雨ともおさらばです。
数分後にはジェット気流に乗って、お天道様に挨拶ができるんだな。
とか、言ってみてぇ〜〜〜!
空港で書いてるっていうのは本当なんですが、嫁が息子が一人暮らししてる京都に行くっていうので、送ってきているだけなんです。
置いてけぼりです・・・。
泣
「嫁というのは正しくない。自分の配偶者を呼ぶときの正しい言葉は『妻』だ。」
知ってますが、気分的問題ですね。
「嫁」、「嫁さん」って、なんかいいじゃないですか。
みんな「正しさマジック」に酔ってしまうところがありますが、正しさってそんなに大事ですか?
そうですか。
僕は超がつくほどの愛妻家なので、「週末独身だ!ひゃっほぉ〜〜〜〜い!!」とはならないんです。
毎晩枕を涙で濡らすことになります。
すみません。
言い過ぎました。
そんな僕が空港からお届けする今日の一台は、こちら!
どっすか!
シムカです。
クルマ好きを公言する皆様だったら、五木寛之著「雨の日には車をみがいて」はなんども読み返していることと思います。
https://www.amazon.co.jp/雨の日には車をみがいて-集英社文庫-五木-寛之/dp/4087487776
読んでない人はすぐに買って読むように。
この小説は五木寛之氏の自伝的小説だと勝手に思っているのですが、この自動車と「僕」を軸にした連作小説の第1作目の相棒である「僕のクルマ」がこのシムカなのです。
「僕」は彼女のために安くてオンボロのシムカを買いますが、彼女はシムカのことが気に入らず・・・、おっと、ネタバレしちゃいますね。
とにかく読んでください。
クルマ好きなら読んで損はない作品です。
そんな悲しい運命のシムカなのですが、「僕」はシムカを愛します。
そんな「僕」に愛されたシムカと同型のシムカの極上品が手にはいるのです。
なんという良い時代でしょうか。
見ていきましょう!
いい顔ですね。
まっすぐ前を見ています。
なんてまっすぐな目なんだ!
ちょっと西川きよし師匠に見えてきました。
マーシャルランプのレンズカットの所為か?
この塗装の良さ。奇跡。
眉間にしわを寄せたようなリアビュー。
ちょっと怒ってる?
Mr.ビーンに見えてきました。
ピッカピカ!メッキも曇りなし!
屋根も曇りなし!
ウェザーストリップも割れなし!雨漏りの心配なし!
RRなんです!興奮!!!
スリットから雨漏りしないのか?ですって?
ジャジャーン!
安心してください!ちゃんとレインガードがついてますよ!
ついでだからエンジンを見ちゃいましょう。
究極にシンプルですね!
オルタネータに換装済み。
と言うことは、フロントトランクです。
しかも、逆アリゲーター!興奮!!!
セミトラ済みです!
スティック状のジャッキ。
ではインテリアを見てみましょう。
ドアの内張はこんな感じで十分なんです。
ほら。良い眺めでしょう?
お!助手席に何やら、本が?まさか?
ボビンならぬ、リボンメーターです。
良い眺め。
ステアリングも良い感じ。
「なんか汚れてんのかな?」と思ったら、こう言うマダラの柄だったみたいです。
失敬!
良いよなぁ。
小さい車体で、リアの居住性はこの通り。
現代のクルマのパッケージングは一体どうなっているんでしょうか?
「フロントトランクって荷物がそんなに積めないよね?」とお嘆きの貴兄に。
ほら。合理主義のフランス車であることをお忘れなく!
ウッドレールが泣かせますね。
オリジナルのシートベルト。
安全性よりも味わい。
ヒーターです。まさか、燃焼式ではないと思いますが。
左ハンドル車の必需品。ETCです。
美しき天井。
ホイールは12インチ。
今時軽自動車でも採用していないサイズです。軽トラか。
でも、これが良いバランスなのです。
SIMCAの「C」!ん?
純正キャップです。
はい!いかがでしたか?
小説の中で「雨の日はつまらない」と言う「僕」に彼女は「雨の日こそクルマを磨きなさい」と言われ、「僕」はその言いつけを生涯実行するのですが、その彼女とはうまくいかず・・・。
小説を読み終わった直後には、最初の相棒であるシムカが愛しくて愛しくて、俺が買ってあげなきゃ!と言う気になるんですが、これから小説を読む人に、このシムカは譲りましょう。
そこそこ苦労をするとは思いますけれど、この個体、少なくとも小説に出てくるシムカよりは100倍状態が良さそうです。笑
僕も嫁に置いてきぼりにされたこんな雨の日には、ビートルでも磨こうか・・・、とはなりませんね。
雨だし。
(クルマを洗うと雨が降る、って言う人は知ってますけど)
では、また!!