こんにちは。
MB100Dの衝撃もまだ冷めやらぬまま、ほぼ強制的に日常生活を送っております。
このようなブログを心待ちにしてくださる皆様にただただ感謝申し上げます。
というわけで、久しぶりに今日の一台です。
今日の「今日の一台」は「70代で乗るべきクルマ」で行ってみましょう。
はい、これ。
シトロエン・サクソです。
いいですね。
サクソはプジョーの106と共通のプラットフォーム戦略で開発された当時のシトロエン社のエントリーモデルです。
僕はあえてエントリーモデルを「70代以上」に「乗るべき」と勧めます。
理由は後述します。
エントリーモデルと言っても、別にビギナーが乗るという意味ではないことはお分かりですよね。
しかも、(あの当時の)シトロエンが作るエントリー車がユーザーを舐めきったクルマであるはずがありません。むしろその真逆。
最廉価モデルでも一切手抜きはありません。
また厄介な言葉を使いました。
「手抜き」と言っても、豪華なしつらえというわけではなく、クルマとしての基本性能に対して「手抜きがない」という意味であります。
逆に言えば、現在路上を走っているクルマにそこら辺が真剣に考えられたクルマが一体どれくらいあるんだろうか・・・。
とにかく、当時の欧州車はエントリーモデルからハイエンドモデルまで、クルマとしての基本性能に手を抜かれている車種などはなかったと思います。
その思想は車種としての対応年数に現れ、昨今のように4年もするとそのモデルを路上で見かけなくなるということはあまりなかったと記憶しています。
それは、日本車の「安くて壊れない」というクルマとしての新指標を世界各国のクルマメーカーの開発者がベンチマークにしたことによって起きた弊害ではないかと僕は考えています。
という持論の展開はこれくらいにして、と。
細部を見ていきましょう。
この絶妙なカラー。残念ですが僕はこういう色、嫌いなんです。笑
でも、タマ数がなくてもう選択の余地がありません。
全塗装しましょう。(嘘)
だんだんいい色に見えてきましたね。(遅)
塗装の状態はかなり良さげですね。
保管状態はかなり良いと思います。
大切に乗られていたと思われます。
内装の状態もいいですね。
このファブリックデザインも時代を感じます。
新車当時は許せないデザインだと思っていましたが、今見るとなかなか、、、張り替えましょう。(嘘)
リアシートも広そう。
天井のタレもない。
そもそも樹脂天井で垂れないタイプかな?
何れにしても垂れていない天井は素晴らしい。
このダッシュパネルのデザイン。コンベクショナルですね。逆に新鮮です。
使い勝手良さそう。
特筆はこのサイドビューです。
「2BOXスタイルの完成形」と言っても言い過ぎだとは思いません。
なんでしょうか。この端正なデザインバランスは。
今後こういう胸のすくようなパッケージングの車って生まれるんでしょうかね?
もちろん、反対サイドも端正!
リアビューのこのバランス。
スプリンターの「これ」ほどじゃないですが、絶妙なアンバランス感が好きです。
プジョー106はそこまで違和感のないデザインです。
でしょ?
ちょっとしたことですけど、これがシトロエン。
ハッチを開けると、日常生活には全く支障がないレベルのラゲッジスペースが現れます。
左右分割式。ちょっとしたことだけどね、これ便利です。
このフルフラット状態!寝れるんじゃないか?
単身者だったら引っ越しだってこれ一台で済ませるでしょう。
70代の単身者はちょっと胸が痛いですが。
僕は基本的にはオススメすることはないんですが、オートマです。
この当時のオートマはトルコンも完成の域に近づいていて、故障も少ない!(といいなぁ!!!)
今のような多段ATではありませんが、絶妙なギア比の配分で思った時に思ったような加速減速が可能なのも今思えば魔法のような出来栄えなんですよね。(壊れなければ)
現代車だったら助手席エアバッグが埋め込まれている場所は小物入れです。昔のクルマはこうでしたね。
はい。今回どうしてこのクルマを70代の皆さんへの「乗るべき」としたのか。
このクルマが作られたのは1997年です。
今から20年前の出来事です。
70歳代の方は50歳代でした。
ご自分が50歳の頃に作られたクルマに70歳になって乗るということに何か意味があるのではないかと思うのです。
僕が期待するのは車と一緒に若返るんじゃないかということ。
と言ってもこれは大きなお世話で、僕は52歳なんですが、見た目は完全におじさんですけど、中身は小学生です。(ダメじゃん)(笑)
だから、70歳になっても中身はあまり変わらないんじゃないかって思ってます。
だから、70歳の人も「若返るとかウルセーヨ!」とか思うかもしれないですね。
でもほら、車ってタイムマシンですから。思ってるのと行動するのとはかなり違うと思うんですよ。
僕も自分が10歳の時(1975年)に作られたクルマに乗ってますけど、やっぱり「がんばろう!」って思いますしね。
励まされること多いですよ。
ちょっとこじつけっぽいけど、こんな気持ちは間違いなくあるんですよ。
あとはみなさんの忖度で!!
読んでくれてありがとうございます!
では、また!!